※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
昨年まではオープン特別として親しまれたレースですが、今年からは重賞に格上げされました。同時に、昨年まで同時期に行われていた
愛知杯が1月に繰り下げられたこともあって、出走メンバーはオープン特別時代よりも
グレードアップしている印象があります。とはいえ、中山マイルのハンデ戦ならではの難しさは引き継がれるものと思われます。ここでは昨年までのオープン特別時代の成績から傾向を探ってみたいと思います。
1.背負っている馬=実績馬が強い
昨年の
ミナレット(50kg)など軽量馬の活躍が印象的ですが、これらは母数が多いのも事実で、率としてはあまり優秀ではありません。過去10年の
ターコイズSでは斤量55kgが勝率14.3%・連対率21.4%、斤量56kgが勝率14.3%・連対率28.6%で。この二つのカテゴリーが成績面では双璧です。ハンデ重賞とは言ってもむやみな軽量馬狙いは賢明ではありません。
2.格上がり馬か前走GI馬
同じく過去10年で前走で準オープンを使われていた馬が[6-3-3-46]。また前走でGIを使われていた馬が[3-7-3-15]。勝ち馬はほぼこの二つのカテゴリーから輩出されています。とくに前走GI組は複勝率では46.4%もあり、大敗後でも格の違いを見せつける結果になることが多い、という傾向が出ています。
3.ベテラン勢は苦戦
あくまでオープン特別時代過去10年のデータですが、3歳が1勝、4歳が6勝、5歳が3勝で、6歳以上からは3着以内に入った馬すら1頭も出ていません。馬柱上で過去歴を持っている馬を探すと高齢馬に行き着くことが少なくありませんが、消長の激しい牝馬戦で高齢馬に期待するのは分の良い賭けとは言えません。[6-1-4-29]で勝率15%・複勝率27.5%の4歳馬が馬券の中心としては信頼できます。
レッドリヴェールは中山を使われるのは初めてですが、これまでの走りを見るかぎり小回りはかなり向いている可能性が高いと思われます。小柄な馬だけに直線が長いコースでの競り合いになると難しい面が出てきますが、器用さが活きる中山なら話は別でしょう。今季は確実に復調気配を示しており、相手関係が楽になる今回は一変の走りが期待できます。
カフェブリリアントは3着に敗れた
府中牝馬Sでも上がり3Fはメンバー中最速をマークしており、牝馬限定戦ならば能力上位は歴然としています。ただ、芝を使われるようになってから中山を走るのは今回が初めて。馬群を捌くような器用さには欠けるので、揉まれる形になると不安が残ります。
アイラインは中央に入ってからの全3勝は1400mでのものですが、
菜の花賞の3着があるように中山ならば1600mも守備範囲です。牡馬相手のオーロCで3着したように絶好調を思わせる充実ぶりで、重賞初挑戦でも。
シングウィズジョイは
フローラSの勝ち馬ですが、距離はむしろ1600-1800の方が走りやすいようです。好時計決着の
秋華賞で0.8秒差は悪い内容ではなく、叩き3戦目で本領発揮といきたいところ。
ケイアイエレガントは
ヴィクトリアマイルの2着馬ですから、格としては最上位の存在ですが、6歳牝馬が大敗続きですから、絶好調当時の走りを期待して良いのかどうか、信用しづらい面が残ります。
レッドセシリアは賞金面では
ボーダーラインにいますが、これまでマイル近辺ではほとんど凡走のない優等生です。5歳秋にしてすべてが噛み合ってきた印象があり、今の充実ぶりなら重賞でも楽しみは少なくありません。
ディープジュエリーはまだ体質に弱さが残りますが、デビューからの3連勝が示す通り、マイラーとしての資質の高さは計り知れないものがあります。小回りは脚質的に歓迎とはいえませんが、能力だけで大勢逆転の可能性も秘めています。