【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

5番：好馬体。ここでも上位争い。
6番：デキ良い。
16番：馬体良くなった。復調ムード。

【7Fダートのスペシャリスト】レッドアルヴィスは、1400から1800ダートで、GIIIのユニコーンＳ勝ちを含む全5勝をマーク。その中でも7ハロンのダートは、とりわけ折り合いがスムーズ。直線の加速とラップの刻み方も理想的だ。前走の欅Sは良馬場で1分23秒0、タフな東京の1400ダートとすればは時計的にも質は高い。

当面の目標はコーリンベリー。近4走のうち、1400ダートで3勝。脚抜きのいい馬場とはいえ、坂コースの阪神で1分22秒台の楽勝はアドバンテージとなる。キョウワダッフィーは、昨年のプロキオンSの2着馬。天保山Ｓをひと叩きし、今度は本調子。スパイラルコースの中京1400ダートは、基本的に先行馬勢で紛れも多い。

59キロを背負うベストウォーリアは、勝負どころでギアチェンジが遅くなるかもしれない。エアハリファは初コースの上に追い込み一手。グレープブランデーも58キロでは2着連対がないだけに、連下は実績通りとはいかないかもしれない。

　◎はレッドアルヴィス。同距離のオープン特別で2回1番人気1着しており、年によっては一本かぶりになってもよいくらいの存在。安田厩舎らしいというか、適性距離がじりじりと短くなっていまは1400mがベストだろう。好位でレースを進められる馬だし、全く不発のハズレにはならない馬と期待できる。

　○はコーリンベリー。交流重賞の結果は人気に反映されづらく、またこの馬は前々走でオープン特別も勝っている。昨年は9着で今回は斤量も55キロだが、昨年は完全な差し競馬だったので不問に付してもよいだろう。

　▲にキョウワダッフィー。このレースは「昔実績あり→前走オープン特別でいまひとつ→今回復活」というパターンがよくある。昨年はベストウォーリアと同斤でクビ差だし、自身に衰えがなければここでも足りる。

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【伏兵注意】コーリンベリーが本命。2走前にコーラルSを快勝すると、前走のかきつばた賞で重賞初制覇。充実一途で脚質にも幅が出ており、中央の重賞タイトルを手に入れる。エアハリファは久々になるが仕上がり良好。左回りも相性がいい。ベストウォーリアはフェブラリーS3着、かしわ記念2着で能力はGI級。斤量59kgをクリアできれば。レッドアルヴィスは前走が強い競馬。今回も2戦2勝の7ハロンで軽視禁物。アドマイヤロイヤル、タガノトネール、ワイドバッハを押さえる。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ダート1400はダート短距離の主戦場で、オープン特別は多数組まれていますが、JRA重賞となると根岸SとプロキオンSの二鞍のみ。必然的にこのレースにはダート1400チャンピオンシップとでもいうべきオールスターメンバーが集まります。

　ここを勝った馬はJBCスプリントや南部杯などの秋のGIで主役を演じるのが通例です。上半期のこの路線を締めくくる一戦として、競馬のカレンダーで重要な位置を占めます。

1.差し馬優勢

　2012年は人気薄のトシキャンディが逃げ切る波乱になりましたが、施行場所が中京に移動して以降の3年間で「逃げ・先行」で3着以内に入ったのはそのトシキャンディ一頭だけです。ダート戦にしては差しが決まりやすいコースなので、前走で「差して届かず」という馬に妙味が生まれることが多いようです。

2.近走不振は割り引き

　最近3年間の連対馬で、前走で馬券圏内を外していたのはトシキャンディ一頭だけですが、トシキャンディにしても前々走はしっかり勝っていました。近走が芝やGIであっても、しばらく勝ち負けから遠ざかっている馬は狙いづらいというデータが出ています。

3.中京では大型馬が強い

　最近3年間の3着以内馬9頭のうち7頭までが馬体重500kg以上の大型馬でした。2012年12番人気1着のトシキャンディは516kg、2014年10番人気3着のガンジスは514kg。直線に坂があるコースでの多頭数の激戦ということで、大型馬にアドバンテージが発生するようです。

　ベストウォーリアは昨年の勝ち馬で、今季もフェブラリーSで3着、かしわ記念で2着と1600m以下なら強敵相手でも崩れていません。かしわ記念では3着ハッピースプリント、4着クリソライトと、帝王賞でも好走する馬に先着しており、このメンバーでは断然というべき実績の持ち主です。今回は59kgを背負いますが、長い直線の中京ならば主力は譲れません。

　エアハリファは根岸Sの勝ち馬。短距離路線に舵を切ってからはほとんど凡走がありません。5ヶ月ぶりのレースになりますが、鉄砲は苦にしないタイプ。レッドアルヴィスは昨年のユニコーンSの勝ち馬で、ダート1400では2戦2勝。今回は相手強化が課題になりますが、この距離ならば好勝負が期待できます。

　ワイドバッハは武蔵野Sの勝ち馬で、息の長い差し脚は直線が長いコースでこそ。コーリンベリーは最近4戦3勝という快進撃。ただし、今走は55kgを背負わされることもあり試金石になるでしょう。天保山S組では、2馬身差で完勝したタガノトネールはもちろんですが、最速上がりで2着したキクノストームにも要注意。

【連勝可能】前走、天保山Sを優秀な内容で制している04タガノトネール。相手関係は一気に強化されるが、この枠番から前走同様の走りを見せれば、アッサリ通用の可能性がある。ここから、相手は06コーリンベリーと05レッドアルヴィスの2頭を上位にチョイス。久々が気になる12エアハリファは、大きく割り引いて無印で勝負する。

【小波乱】グレープブランデーは体調良好。この距離も合う。レッドアルヴィスは精神的に成長している。エアハリファは地力強化が目覚ましい。

　エアハリファは、爪を傷めてフェブラリーSを回避せざるを得なかったが、ここまでしっかり乗り込まれて好仕上がり。気性的に鉄砲も利くし、左回りのダート1400mも条件的にはピッタリ。いきなり勝ち負けに。

　相手は、パワーアップして連勝中のコーリンベリー、ダートの短距離ではまだ大崩れしたことがないキョウワダッフィーが有力だが、ベストウォーリア、タガノトネール、レッドアルヴィス、アドマイヤロイヤルも押さえは必要。

レース間隔は開いたが臨戦態勢は整った12エアハリファが中心。根岸Sの重賞Vから左回りの1400はベストの条件。身上の末脚が引き出せれば鉄砲駆けの魅力はある。次位は連勝中と勢いに乗る6コーリンベリー。積極策から粘り込は十分。▲は復調気配が伺える16グレープブランデー。鞍上強化は魅力だ。