11R

チャンピオンズC

15:30発走 / ダ1800m (左) / 天候:曇 / 馬場:良
4回 中京 2日目 サラ系3歳以上 オープン       (国際)(指) 定量 16頭
本賞金:9400,3800,2400,1400,940万円
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 望田潤の予想

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予想印
9ローマンレジェンド(4人気)
1ノンコノユメ(3人気)
7コパノリッキー(1人気)
買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

9

相手

1

7

2通り 各2000円

ワイド流し

9

相手

1

7

2通り 各3000円

望田潤の見解

 コーリンベリー陣営は「来春のフェブラリーにメドを立てたい」、つまりハナを切ってもペースを緩めてくる可能性がある。

 しかしGI最多勝記録がかかるホッコータルマエは、母父がスプリンターのチェロキーランだから4角での捲りが身上で、この捲りでGIを9つも勝ってきた馬だ。

 ひと叩きで明らかに勝負気配が漂うここは、チャンピオンの意地にかけてもコパノリッキーを捲りにかかるだろう。となるとノンコノユメの追い込みが間に合うかもしれないが、この馬の差し脚はどちらかというと脚抜きのいい軽い馬場のほうが威力を増す。

 ローマンレジェンドスペシャルウィーク産駒らしい胴伸びのある体型で、昨年のチャンピオンズCは◎、春のフェブラリーSは○と、大箱のダートでは常に重い印を打ってきたが、ともにペースや展開に恵まれずやや不完全燃焼な内容で、それでもそんなに負けてない。

 もう3年前の話になるが、中京1800のジュライSをレコードでぶっちぎったように大箱のロンスパ戦でこそベストパフォーマンスを出せる馬だと思うから、昨年以上の着順も狙えるのではないかということで2年連続の◎を進呈したい。

 井内利彰の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

13

1点 2000円

馬連流し

13

相手

6

12

2通り 各1000円

馬連流し

13

相手

4

10

2通り 各500円

3連複軸2頭流し
軸1

12

軸2

13

相手

1

2

4

6

7

8

9

10

14

16

10通り 各500円

井内利彰の見解

 これまでジャパンカップダートとして行われていたレースが、昨年からチャンピオンズカップと名称が変更。施行条件に関しても、阪神ダート1800mから中京ダート1800mに変更となりました。JCDでは追い切り本数の多い馬の好走が目立っていましたが、その傾向は変わっていません。

1着 標準多め坂路
2着 標準多め坂路
3着 標準多め併用

 「標準多め」が馬券圏内を独占しましたが、4着も標準多め併用。これが15番人気でしたし、レースでメンバー最速上がりを使ったワイドバッハ(6着)も標準多め坂路。標準多めに適性の高いレースだったことは間違いありません。「強い先行脚質」が揃っていたことで、道中のペースが緩むことなく流れた結果、追い切り本数が必要なレースになったということでしょう。

 今年も出走メンバーを見渡しても、昨年掲示板に載った5頭がみな出走していて、ハナを切ると思われるコーリンベリーも参戦。今年も残り1000mから淀みなく流れて、なおかつ最後の直線もそんなにラップが落ちないレースになりそうです。

 ◎ホッコータルマエは昨年優勝時と同じ標準多め坂路。追い切り本数や調教開始時期など、おおまかな調教内容は確かに同じですが、細かいところを見れば、今年の方が「強化」されています。まずは1週前追い切り。攻め駆けするブルドッグボスが先行した流れだったので、なんとか同入まで差を詰めたいう感じ。その時計が4F51.6秒で自己ベストに迫ろうかという数字。ここまで速い時計を出したからでしょう、担当する相良調教助手から「ピリピリしてきた」というコメントが聞けました。

 この追い切りが刺激となり、最終追い切りでは同じブルドッグボスが相手でも脚色が見劣っていません。もちろん、4F時計が遅めだったので、楽に追走できたというのはあると思いますが、1週前追い切りでエンジンがアイドリングされている状態だということでしょう。だからといってテンションが高くなっているということは一切ありません。4日の調教後の様子を見ても平然としています。スイッチのオンオフに関しては、自己管理できているという感じ。

 木曜発表の馬体重を見て、心配している人もいるかも知れませんが、実際に馬を見ていたら「久しぶりにここまでスッキリ見せるようになった」という感じ。数字ばかりを追いかけていると本質を見失いがちなのが競馬ですが、この馬体重もそうでしょう。それでも安心できない人は昨年の木曜発表馬体重を確認してみてください。数字に大差ないことに気付くと思いますので。

 このレース、問題は相手。昨年と同じ「標準多め」で出走する○クリノスターオー。普通に考えれば、調教適性ある状態で8着だったら、今年は買い材料なしと判断すべきでしょう。私もそう思っていましたが、今年は追い切りに変化があります。まず、昨年はやっていない左回り対策の追い切り、日曜日左回りのCWでの追い切りを11月29日に敢行。そして、最終追い切りはH.ボウマン騎手に跨ってもらい、馬の特徴を知ってもらいました。その追い切り場所が坂路からCWに替わっています。

 CWに替えた狙いはクリノスターオーの気性をジョッキーに把握してもらうため。なんでも、坂路馬場だとスムーズに追い切れる馬ですが、トラック馬場だと気難しさを出すそうです。ジョッキーもそれは感じたようで、普段調教に跨る中塚調教助手とコンタクトをとって、スターオーが最大限の能力を発揮できるように綿密な打ち合わせをしていました。

 2日のCWが4F追いと距離が短かったので、3日も角馬場で運動し、4日は坂路で時計を出すという予定通りの調教メニューをこなしました。4日の動きが抜群で、正直、この動きを見て、◎を打ちたいと思ったくらい。調教後、中塚助手に聞くと「ボウマン効果ですね、全然違いますよ。ちょっとしたことなんですが、変わりましたね」と笑顔。1週前追い切りで4F51.2秒をマークしたのも昨年とは違いますし、これが本馬の好走調教。これで昨年とは全く違う答えになると思いますが、これで結果が出ないようなら、よほど中京に適性がないのでしょう。

 ▲ナムラビクターは昨年と違うローテーションになりましたが、これはゲート再審査の影響。レース間隔があきましたが、追い切り本数はしっかりとこなして、昨年と同じ標準多め坂路。動きうんぬんの馬ではないので、調教タイプに変わりがなければ、評価を下げる必要はないと判断しました。

 △で馬連までの評価をしているのが、サンビスタグレープブランデー。前者は昨年と同じ追い切り本数の多い併用系統ですが、今年は馬なりばかりの乗込併用になりました。この変化は昨年より着順を下げる可能性もありますが、そもそも乗込併用は角居勝彦厩舎で最も勝率の高い調教タイプ。決して侮ることはできません。後者は昨年と同じ標準多め坂路。ラスト1Fが最速ラップではなかった昨年とは違い、今年はラスト1Fが最速ラップ。安田隆行調教師の話では昨年よりも下げた位置から直線に賭ける競馬をするようなので、この作戦と最終追いの動きがマッチングした時はフェブラリーSを勝った時のような末脚が見られるかも知れません。

1.ノンコノユメ
今回:標準トラック
前回:標準併用

2.サウンドトゥルー
今回:標準併用
前回:地方

3.ワンダーアキュート
今回:標準併用
前回:地方

4.サンビスタ
今回:乗込併用
前回:地方

5.ニホンピロアワーズ
今回:一杯平均トラック
前回:地方

6.ナムラビクター
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

7.コパノリッキー
今回:馬ナリ平均併用
前回:地方

8.ダノンリバティ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準坂路

9.ローマンレジェンド
今回:標準坂路主体
前回:標準坂路主体

10.グレープブランデー
今回:標準多め坂路
前回:標準坂路

11.コーリンベリー
今回:標準トラック
前回:地方

12.クリノスターオー
今回:標準多め併用
前回:標準坂路

13.ホッコータルマエ
今回:標準多め坂路
前回:地方

14.ガンピット
今回:標準トラック
前回:海外

15.グランドシチー
今回:標準トラック
前回:地方

16.ロワジャルダン
今回:馬ナリ平均トラック
前回:馬ナリ平均トラック

 山崎エリカの予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

8

-

13

1点 1600円

馬連流し

8

相手

1

2

2通り 各700円

馬連流し

8

相手

3

7

9

12

4通り 各500円

ワイド

8

-

13

1点 1600円

ワイド流し

8

相手

1

2

2通り 各700円

ワイド流し

8

相手

3

7

9

12

4通り 各500円

山崎エリカの見解

 下半期の砂の王者決定戦のチャンピオンズC。昨年より阪神から中京へと舞台を移し、レース名称も一新されて行われることになったこのレースですが、第1回目は、唯一無二の逃げ馬コパノリッキーが出遅れたために、前半4F50秒4とペースが上がらず、ほぼ最後までペースが上がらないという、チャンピオン決定戦に全く相応しくない前有利な決着でした。

 確かに中京ダ1800mは、スタートしてからすぐに坂を上るため、他コースよりもテンが遅くなりやすく、条件クラスであれば、よく前残りになります。しかし、オープン以上のレースであれば、今年サウンドトゥルーが勝ったジュライSのように、それでも前が飛ばして、ヴァンヌーヴォーが先頭列まで捲くって来て、消耗戦に突入となるのが通常です。当然、昨年のチャンピオンズCでもそうなるものかと思っていたら、コパノリッキーが出遅れ、出遅れてなお、後続勢がコパノリッキーをマークする不思議なレースでした。

 しかし、今年は逃げ馬がコーリンベリーコパノリッキーと2頭出走しているし、ノンコノユメを率いる社台F陣営が、万全を期して先行馬であり、逃げることも出来るグレープブランデーを出走させてきたのだから、さすがに昨年の二の舞はないでしょう。平均よりは速い流れで、ほぼ能力どおりに決まると見て予想を組み立てたいです。

 このレースを順当に予想するのであれば、G1のJBCクラシック上位組となるでしょう。その中でもJBCクラシックを大目標にしなかったホッコータルマエや勢いがあるサウンドトゥルーが本命馬という観点では相応しいのかもしれません。

 しかし、ホッコータルマエは、若かりし頃に逃げ馬エスポワールシチーを負かしに行って自身が失速したことがしばしばあります。確かに今年の帝王賞ではハイペースを先行してヒヤヒヤながらも勝利したように、かつてと比べると、厳しい流れでもがんばれるようにはなってきています。しかし、この馬は今回が休養明け2戦目で、前走より良化しているにしても、目標は昨年・圧勝の舞台である東京大賞典でしょう。そこを強く意識しているからこそ、JBCクラシックの前哨戦を使わなかったはず。

 また、サウンドトゥルーは、ゲートが悪く、自分から動いていけない弱みがあり、近走のように展開に恵まれなかった場合は、大敗する可能性も考えられます。実際にこのレースが昨年のような流れになった場合は、目下3連勝で、このレースでは10着に凡退したインカンテーションの二の舞になる可能性も考えられます。嵌れば強烈な強さを見せる反面、嵌らなかった時の怖さがあるので、この馬はホッコータルマエ以上に信頼できません。

 よって、軽く悩んだ結果、◎には穴中の穴のダノンリバティにすることにしました。この馬は初ダートのレパードSで2着と健闘し、次走では古馬相手のBSN賞で勝利しました。少なからずともこの時点まではノンコノユメとはそれほど変わらない評価で、その後のシリウスSみやこSでともに1番人気に支持されていたことから、みなさんのこの馬に対する期待が大きいものだったというのが窺い知れます。

 しかし、この2戦が本当に力負けだったかというと、私の答えは「ノー」です。まずは、シリウスS。このレースは、グランドシチーの捲くりで前が厳しい流れ。3-4コーナーでは2列目の外から勝ちに行く競馬で馬なりでポジションを押し上げ、直線序盤で先頭に立ったところで、外から突き抜けるアウォーディーに屈する形で2着。新興勢力争いと言われたこのレースでは、結果的にアウォーディーに軍配が挙がりましたが、レース内容は着差ほどの差が感じられないものでした。

 そして前走のみやこSでは、最内をロスなく立ち回ったロワジャルダンが勝利するタイレコードの決着で、終始外々から3-4コーナーでは遠心力で1頭だけ大外に張られるロスが非常に多い競馬。超高速決着であそこまで外に張られると、例えホッコータルマエの力を持って挑んだとしても、勝てていたかどうかは「?」です。

 とにかくダノンリバティはよっぽど手応えがいいのか、この馬に乗った時の戸崎騎手といったら、超ウルトラスペシャルなほど強気な騎乗ばかり。この馬はこれまで外から勝ちに行く競馬ばかりで、これまでダート4戦して、一度もまともに砂を被った経験すらありません。勝ちに行かないしょっぱめな競馬をした時に、どれだけ強いのかは未知数なのと、今回は手替わりで期待しました。

 ○は前記したホッコータルマエ、▲はサウンドトゥルー

 古澤秀和の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
3連複BOX

4

6

7

9

10

13

20通り 各500円

古澤秀和の見解

【パドック速報対象レース】
当レースはパドック速報対象レースです。レース発走20分前に最終結論(印・買い目・見解)を公開します。パドックの気配で前予想と最終結論が変わる可能性がありますので、予めご了承ください。

10番:デキの良さ目立つ。馬場も合いそう。
9番:良くなっている。
13番:やや余裕残しも動ける態勢。
7番:トモ良い。
4番:デキ良く、馬場も合いそう。
6番:良いデキ。

ラップ理論を駆使 丹下日出夫の予想

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丹下日出夫

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

2

7

9

10

13

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

13

相手

2

7

9

10

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

7

相手

2

9

10

13

16

30通り 各100円

丹下日出夫の見解

【夢の続き】ノンコノユメには、まだ続きがある。本年春は青竜Sを起点にGIIIのユニコーンSを一気差し。3歳春のチャンピオン決定戦・大井のJDDを悠々の楽勝と、右左の回りやマイル-2000mと距離を問うことなくV3を達成。ひと夏越した秋になってもその勢いは衰えず。初の古馬対決となった武蔵野Sでは、1000m通過が58秒2-1400m通過・1分22秒2という精度の高い流れを踏襲し、58キロを背負い12秒1-11秒9-12秒5(3Fは36秒5)というレースラップを1秒3上回る、35秒2の末脚を繰り出してのゴボウ抜き。稍重という時計の出やすいコンディションではあったにせよ、1分34秒7という決着タイムは武蔵野Sの過去十年のNo.1。東京マイルで最速の上がりを幾度も経験、1F延長ももちろん大丈夫。56キロの斤量も年長古馬と比べると有利だ。

 ただ、スパイラルコースの中京1800mは高額条件のサンプル数が少ないけれど、ペースが上がりにくい。単調な前残り競馬になりやすい。昨年の覇者ホッコータルマエが、アッサリ連覇というシーンも当然あるだろう。前走のJBCクラシックは、油断したワケではないだろうが、コパノリッキーを楽に逃がしてしまった。今度は3-4コーナーで被せるようにして一気にピッチをあげ、まずはコパノをねじ伏せにかかる公算が大。

 ホッコーがコパノを早めに交し、1分49秒台前半のHレベルに押し上げる厳しい流れになれば、ゴール前ムーアの手綱に導かれグレープブランデーがグイグイと首を伸ばしてくる。JBC2着のサウンドトゥルーも、二走前の船橋1800m戦のように末脚の使いどころが楽になり、ローマンレジェンドも流れに身を任せ直線勝負が可能になる。

至高の頭脳 須田鷹雄の予想

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須田鷹雄

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流し
1着

13

相手

9

16

2通り 各500円

3連単フォーメーション
1着

13

2着

7

9

16

相手

1

3

4

7

9

16

15通り 各300円
3連単フォーメーション
1着

7

9

16

2着

13

相手

1

3

4

7

9

16

15通り 各300円

須田鷹雄の見解

 土曜の昼まで前売りを見たところで書いているが、思った以上にノンコノユメコパノリッキーの人気があり、ホッコータルマエの人気が無いという印象だ。単勝は大量投票で歪んでいる面があるが、連勝系の票数を見ても印象は同様である。

 最終的にはある程度フラットになってくると思うが、少なくとも◎ホッコータルマエのほうが急激に人気になることはないと考えて本命に推す。GI実績豊富で前に行ける脚質というのはこのレースにぴったりだ。馬自身休み明けは走らないタイプなので前走の敗戦も気にならない。

 ○にローマンレジェンド、▲にロワジャルダンみやこS組を取る。直近のステップレースを好走してきたのにここであまり人気にならないというのは、JCダート時代から馬券的には良いパターン。◎が1,2着で△勢は3着までという前提の3連単で。

徹底データ分析 コンピューター予想の予想

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コンピューター予想

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単BOX

4

7

9

13

12通り 各400円

3連単BOX

4

7

9

13

24通り 各200円

コンピューター予想の見解

各馬の上昇度・脚質・騎手・調教師・血統データを「先週最も儲かった」設定で解析。導き出された4頭の馬単・3連単ボックスで勝負!

なお、プレミアムサービス(※)にご登録されますと、中央競馬全レースで、上昇度・脚質・騎手・調教師・血統の項目を自由にカスタマイズして予想することができます。各レース情報ページの予想タブから「CP予想」にお進みいただき、ご利用ください。

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攻めの予想 netkeibaローカル本紙の予想

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netkeibaローカル本紙

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

7

相手

1

2

6

9

13

10通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

7

2着

13

相手

1

2

6

9

24通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

7

2着

1

相手

2

6

9

13

24通り 各100円

netkeibaローカル本紙の見解

【差し注意】上位拮抗だが、コパノリッキーは引き続き主導権を取れるとみて押し切りに期待。ホッコータルマエは前走案外も上積み大とみて今年も首位争いになるだろう。ノンコノユメは前走が好内容も反動が心配で3番手にマーク。堅実に差を詰めるナムラビクターが惑星的存在だ。サウンドトゥルーも仕掛けひとつで首位争いが可能。ローマンレジェンドはひと押しがカギだが流れ込みに注意しておきたい。

 栗山求の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

2

相手

1

7

9

13

14

10通り 各400円

3連単1着流しマルチ
1着

2

相手

1

7

9

13

14

60通り 各100円

栗山求の見解

 ◎サウンドトゥルーは「フレンチデピュティ×フジキセキ」という組み合わせで、コンフォーコ(OP)、ツインクルスター(OP)の半弟にあたる。フレンチデピュティの父デピュティミニスターフジキセキはニックスの関係にあり、カネヒキリミラクルレジェンドカラフルデイズトウショウカズンデグラーティアメイケイペガスターなどがこの組み合わせから誕生している。

 3歳時にユニコーンS(G3)で3着に食い込んだものの、その後は1000万条件をなかなか勝ち上がれず、殻を破るために去勢したところ吉と出て、5歳秋にして本格化。前々走の日本テレビ盃(Jpn2)はクリソライトコパノリッキーが前でやり合ったとはいえ3馬身差の完勝。前走のJBCクラシック(Jpn1)は前残りのスローペースにもかかわらず後ろから行って2着を確保した。王者ホッコータルマエに先着を果たしており、すでにトップクラスに肩を並べたといっていいだろう。ベストは1600-1800mなので距離短縮は好材料。コーリンベリーが参戦するので緩い流れにはなりそうもなく、中団から動いて行く競馬もできるので、前有利のコースとはいえ不利はない。中間、さらに上昇しており、ここで一発があっても不思議はない。

 奥田隆一郎の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
単勝

2

1点 2500円

馬連BOX

2

7

13

3通り 各2500円

奥田隆一郎の見解

 ◎サウンドトゥルーは、3走前に同コース(中京ダ1800m)のジュライS(OPEN)を制した。このレースは最内から差してきたので、今回の内枠はプラスとなる。近2走の内容は優秀で、前々走の日本テレビ盃(G2)で○コパノリッキーを相手に勝利を収め、前走のJBCクラシック(G1)で▲ホッコータルマエに先着する2着に激走。3走前にコース適性を示して、近2走で本格化したことを示した。「適性×実績」を評価できるため、G1レースでも勝ち負けになる。

最速予想 netkeiba編集部の予想

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netkeibaデスク

netkeiba編集部の見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 下半期のダート王決定戦。昨年から阪神から中京へコースが替わって名称も一新、賞金は減額されましたが、それでもフェブラリーSと並んで国内のダート戦としては最高賞金レースになります。芝のチャンピオン決定戦は距離によって細分化していますが、ダートはほぼすべての馬が同じ頂きを目指します。必然的にこのレースではオールスターが激突する構図になり、芝のジャパンカップを超えるような熱い戦いが期待できます。

1.スタミナが問われる一戦

 交流のダートグレードレースは実質的にはJRA勢3-4頭による争いになって順当に決着することが大半です。それとは対照的に、JRAで行われるダートGIでは五指を超える有力馬が争覇圏内にひしめくのが通例で、レース展開も交流のようにすんなりした流れにはなりません。直線に坂があるコースで行われることもあり、ダート1800mという字面以上のスタミナが要求されます。過去3年(JCダートを含む)の勝ち馬にはいずれも2000mを超える長い距離のレースでの勝ち鞍がありました。

2.人気馬並び立たず

 1番人気自体の連対率は高い(JCダートを含む過去10年で60%)レースですが、毎年必ず一頭は単勝5番人気以下の馬が連対を果たしています。人気馬同士の戦いから一歩引いたところで待ち構えていた穴馬がゴール寸前で2着に食い込む、というのが典型的なパターンで、昨年2着のナムラビクター、2011年-2013年2着のワンダーアキュート、2010年2着のグロリアスノアなど、ほとんど毎年のように繰り返されています。人気馬を1着に、穴馬を2着においた馬単フォーメーションが有効でしょう。

3.5歳馬が中心だが3歳馬も互角

 一般に芝馬よりもダート馬の方が完成が遅く、多くのダート馬は5歳時に肉体的なピークを迎えます。このレースでも一番成績がいいのは近年4連勝中の5歳馬で、勝率11.9%、連対率21.4%(過去10年)。4歳馬の勝率5.4%、連対率10.8%に大差をつけています。しかし、次に成績が良いのは3歳馬で、勝率8.3%、連対率12.5%。3歳には斤量面での恩恵があるので、互角の戦いが可能になっています。

 ホッコータルマエは叩き良化タイプで、これまでデビュー時と3ヶ月以上の休み明けを含めて使い出し2走目は[3-0-1-0]。3着は3歳時のJCダートで9番人気3着ですから、すべて好走していると言って問題ありません。ダートのチャンピオン級は世代交代がゆっくりで、一度頂点に立った馬の能力が急激に落ちることは稀です。新興勢力に目を奪われがちですが、この馬がここまで築いた牙城は高く険しいものがあり、簡単に王座は渡せません。

 サウンドトゥルーはJBCクラシックを追い込んで2着しましたが、向こう正面から早めに動いてのものだけに価値があります。もともと左回りのほうがスムーズで夏に当コースでも勝ち鞍があり、ここはもうひとつ前進が見込めます。ノンコノユメはダート馬としては小柄な部類ですが、切れ味を活かすタイプであり斤量の恩恵がある3歳時こそチャンスは大きいという考え方もできます。ただし蹄が丈夫ではない馬で、空気が乾燥する冬場のレースでは調整に難しさが出てきます。

 コパノリッキーはJBCクラシックの勝ち馬ですが、対ホッコータルマエということでは一度使われていた強みがありました。また、中央のGIでは地方交流ほどスムーズな先行策は望みにくく、もうひとつ信頼しにくいのが正直なところ。グレープブランデー武蔵野Sが58kgを背負っての休み明けで5着に終わりましたが、今回はムーア騎手への乗り替わりで斤量減と条件が大幅に好転します。

 ワンダーアキュートは9歳になりますが今春もかしわ記念を完勝していますし、南部杯でもスピード決着に対応してきわどい3着。GIで戦える能力を維持していますから、高齢と言って見限るのは危険です。香港から参戦のガンピットはオールウェザーで7戦7勝の戦歴を誇ります。左回りへの対応など未知数な部分は多いものの、差し脚質はJRA競馬向きと考えられ、本気度の高さからも要注目の一頭です。

 森山大地の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連流し

13

相手

1

2

4

7

10

5通り 各1000円

3連複軸1頭流し

13

相手

1

2

4

7

10

10通り 各500円

森山大地の見解

 昨年はJBCクラシック4着をたたき台にしてチャンピオンズCで鮮やかに変わったホッコータルマエ。3着だった今年もきっちりと良くなるだろう。素直に地力を信頼したい。人気のノンコノユメは最内枠が課題、コパノリッキーは同型との兼ね合いと楽に逃がしてはもらえない展開で割り引いた。

 川島康孝の予想

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買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

6

7

9

12

13

10通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

7

相手

6

9

12

13

24通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

13

相手

6

7

9

12

24通り 各100円

川島康孝の見解

 武蔵野Sは掲示板を先行勢が多く占めた。その前有利の流れを、ただ一頭後方から伸び差し切ったのがノンコノユメだ。上がりは35秒2。メンバー中35秒の上がりをマークしたのはこの馬だけ。いかに伸びたかが分かる。2着馬タガノトネールとはハナ差だが、内容から言えば完勝と言っていい。タイムも優秀。稍重発表で確かに速い時計の出やすい馬場状態ではあったが、それを考慮しても1分34秒7は優秀。レースのレベル自体も決して低くはない。さらに今回は3歳馬で56kgの重量。5連勝でのGI制覇も十分に可能とみた。

 今年の敗戦は日本TV盃のみ。コパノリッキーが相手本線。3番手評価は昨年の覇者でもあるホッコータルマエとした。

“絶対数感”の持ち主 大石川大二郎の予想

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大石川大二郎

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

13

相手

1

2

6

7

9

16

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

9

相手

1

2

6

7

16

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

13

2着

7

相手

1

2

6

9

16

30通り 各100円

大石川大二郎の見解

面白いのは平均値ソートしてみると、昨年の同レース1-3着が上位3頭になるということ。昨年の上位馬は今年もそれなりに走っているということなのだろう。軸馬はそこから◎ホッコータルマエに。○ローマンレジェンド、▲コパノリッキー、☆ナムラビクターと平均値上位を相手本線に置く。△サウンドトゥルーも高い指数を持っているし、前走値では118最高値△ノンコノユメと△ロワジャルダンも当然争覇圏内で逆転は十分にある。あとはペースがどうなるかだけ。

元祖“情報” 田沼亨の予想

img_yoso

田沼亨

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬単1着流しマルチ
1着

1

相手

2

6

7

9

10

13

12通り 各300円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

13

相手

2

6

7

9

10

30通り 各100円

3連単1着2着流しマルチ
1着

1

2着

2

相手

6

7

9

10

13

30通り 各100円

田沼亨の見解

破竹の4連勝で重賞は3連勝中の1ノンコノユメを狙う。他力本願だがペースが上がりそうなここは展開が向く。一流古馬相手になるが身上の末脚で突き抜ける!次位は13ホッコータルマエで年齢的な衰えは否めないが能力で連覇を狙う。▲は2サウンドトゥルーで左回りは得意で好調キープなら逆転の余地はある。

 佐藤直文の予想

img_yoso

買い目
券種・買い目 組み合わせ・点数
馬連

1

-

13

1点 3500円

馬連

1

-

16

1点 2000円

馬連

1

-

2

1点 1500円

馬連流し

1

相手

7

10

14

3通り 各1000円

佐藤直文の見解

 舞台を中京に移して装いを新たにした昨年は、超スローペースだったが、今年はある程度の流れになりそうなメンバー構成で、実力通りの結果になる可能性も高い。◎は武蔵野Sを驚異的な末脚で制したノンコノユメとした。勝ち時計の1分34秒7は、3歳馬が東京1600ダートで1分35秒を切った2例目となるが、もう1例は馬場改修前の同じ武蔵野Sクロフネが叩き出した、1分33秒3のスーパーレコードだ。これは超の付く怪物級だけに別格の時計だが、57キロを背負って先行抜け出しだったクロフネに対して、ノンコノユメは58キロを背負っての差し切り勝ち。この馬も怪物級と見ていいだろう。よほどのスローペースにならない限り、届くと見た。

 相手本線は、昨年の覇者ホッコータルマエ。まだ力に衰えは見られず、昨年以上に順調な調整過程だ。以下は、◎が来る流れなら当然差し馬狙いで、ロワジャルダンサウンドトゥルーを。

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