3番：好仕上がり。馬場も合いそう。
9番：好仕上がり。
18番：馬体重増も太くない。

【落とし穴を飛び越える】トウシンモンステラは、ディープインパクトＣを、レコードに0秒2差の2分22秒8で快勝。どちらかといえばジリ脚のイメージを抱いていた同馬が、こんな時計で走るのか。馬が強い?――いや、4回京都の芝は極めて高速。このトウシンモンステラの好記録が、当日メインの菊花賞・3分0秒1の大レコードの呼び水となった。なんて、そういう馬場だから、みすみす落とし穴にはまる危険性はある。記録を鵜呑みにはできないけれど、1000m通過が58秒7―2000mは1分59秒2―2200mは2分10秒8。似たような速い上がりのハンデ戦の京都2400mなら、武豊なら、G2でも勝負になる。

対抗はサトノノブレス。昨年から3キロ増の58キロを背負うが、57キロでGIII勝ち、GII2着。有馬記念経由とあれば、ここは胸を出す形の格上。自力で押して行っていいメンバーだ。明けて7歳となるが、ダコールは前走1分58秒2。良馬場なら、やっぱりこのくらい質の高いレースができるのだ。

タマモベストプレイも、57キロを背負い、京都大賞典2着は自信。津村の動かし方には迷いがない。55キロは少し見込まれ過ぎだが、フーラブライドも一角崩し圏内。ホーカーテンペストは、2400mで見違えるような大変身。馬って、いろんな可能性があるんだなぁ。

　日経新春杯はハンデ戦のわりに堅い重賞だが、たまに2ケタ人気級の人気薄が絡んでくることもある。レースの傾向として脚質的には差しタイプ優勢で、4歳馬5歳馬と6歳以上馬の成績差が大きい。また4歳5歳のうち、前走で準オープンを走っていた馬がいきなりGIIのここで通用しやすい面もある。

　以上のような傾向をファンも踏まえて○トウシンモンステラが人気になっているのだと思うが、個人的にはもう1頭買いたい馬がいる。◎ビービートレイターだ。前々走は休み明けで20キロ増、前走は見せ場を作ったが最後は決め手の差が出た形。名手・赤岡騎手も芝で差す競馬には不慣れな面があったと思う。また、チーフベアハート産駒は東京での回収率が極端に悪く、京都での回収率はかなり良い。東京→京都のコース替わりは買うべきタイミングで、2回使われての上積みがあるとすればなおさらだ。1番人気へのワイドでも20倍はつきそうなので、馬券は複雑になるがいろいろ組み合わせる。

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【上位拮抗】昨年の勝ち馬サトノノブレスを中心視。前走の有馬記念はさすがに相手が強く11着だったが、勝ち馬に0秒6差なら悲観することはない。昨年より3kg増のトップハンデ58kgも地力で克服する。タマモベストプレイの前走はジャパンCで10着だったが、2走前は同舞台の京都大賞典で小差の2着。条件替わりで巻き返す。アドマイヤフライトは昨年の2着馬。久々だが鉄砲の利くタイプで、今年も据え置きの56kgなら斤量面で有利だ。フーラブライドの前走は重馬場の影響があったか。昨年の3着馬で距離延長に不安はない。ダコール、トウシンモンステラ、ハギノハイブリッドを押さえる。

◎コウエイオトメは、同コース(京都芝2400m)にて比叡S(1600万下)を勝ち、昨年の日経新春杯(G2)を7人気4着に善戦した。また前走は、直結コース京都芝2200mのエリザベス女王杯を7着、G1レースにしては上々の内容だった。昨年の日経新春杯の1着馬と3着馬は今年の斤量3キロ増だが、この馬は斤量減となり、昨年の4着より着順を上げる可能性が高い。コース適性の高い軽ハンデ馬なので、大駆けを警戒する。

○ハギノハイブリッドは、直結コースの京都芝2200mにて重賞の京都新聞杯(G2)を制した。前走の菊花賞(G1)は距離が長かったが、惨敗後に適度な間隔をあけて立て直したことは好感が持てる。芝2200-2400mは適距離、京都外回りコースに対する適性も高いため、今回は条件が合っている。適性の高さを活かした激走を期待する。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください

　年明け初めて関西圏で行われる古馬の中距離重賞。今年で62回という長い伝統を誇ります。

　基本的には、GIでバリバリ戦うにはちょっと足りない馬たちのための救済レース、という位置づけになります。GIIではあるもののハンデ戦なので求められる実績面のハードルが低くく、「格より勢い」という傾向が見られるのがひとつの特徴です。

1.前走大敗馬の巻き返しは難しい

　最近5年間の連対馬10頭のうち9頭までは前走でも馬券圏内に好走していました。唯一の例外は2011年1着馬のルーラーシップですが、この馬の前走は有馬記念で0.4秒差6着でしたから、それほど悪い内容ではありません。数少ない好調馬の勢いを重視すべき、というデータです。

2.4歳馬対5歳馬

　若い馬が優勢で、最近5年間の連対馬10頭のうち6頭が4歳馬で4頭が5歳馬です。高齢馬は過去の実績が重いハンデとなって足を引っ張られる傾向があり、成績が芳しくありません。

3.瞬発力勝負で軽ハンデ馬が台頭

　スローになりやすい条件で、斤量に恵まれた格下馬がしばしば穴を開けてきた歴史があります。一昨年の勝ち馬カポーティスターは1000万条件からの臨戦で52kg。また、去年の3着馬フーラブライドのように、牝馬の活躍が目立つレースでもあります。

　トウシンモンステラは前走準オープンを勝ったばかりですが、早めに動いていってそれまでの詰めの甘さを払拭するような内容でした、相手なりに走れる馬で、54kgならば重賞でも差はないはずです。

　サトノノブレスは昨年のこのレースの勝ち馬。有馬記念は位置取りが悪く11着に敗れましたが、勝ち馬とは0.6秒差で内容としては悪くありません。昨年より3kg重い58kgのハンデを克服できるか。ホーカーテンペストはこのレースと好相性のオリオンSの勝ち馬。直線の坂上で3馬身突き放す圧巻の内容でした。現状の勢いは軽く扱えません。

　タマモベストプレイは京都大賞典の2着馬。ジャパンカップは大敗しましたが、直線に坂がないコースではなかなか止まらないしぶとさの持ち主です。コウエイオトメは昨年の当レースの4着馬で、エリザベス女王杯でも小差の7着しているようにこのコースを得意としています。

　アドマイヤデウスは昨年のダービー以来ですが、スタミナ豊富で今後の中距離戦線での活躍が期待される有望株。ラングレーは賞金的に除外対象ですが、前走1000万条件勝ちは一昨年のカポーティスターと同じパターンで、出走が叶えばチャンスは充分と見ます。

【枠番重視】狙っていた18トウシンモンステラが大外枠。仕方がないので評価を大幅に下げて、デキが良く適性も高い07タマモベストプレイから入るとしよう。京都大賞典の2着馬であり、ペースもかなり楽なはず。09サトノノブレスが対抗で、単穴には好条件が揃った04アドマイヤデウスを抜擢。この◎○▲の組み合わせから流す馬券で勝負だ。

【小波乱】ホーカーテンぺストはこの距離に向き内枠も歓迎材料。抜け出す。アドマイヤフライトは充電完了。前々で流れに乗りゼンノルジェロが粘りを見せる。

　タマモベストプレイはJCで10着だったが、先行馬にはシビアな流れだったことを考えると悲観する内容ではない。今回と同じ舞台の京都大賞典では好内容の2着。このメンバーなら57キロでも上位争いに。

　相手は、トップハンデでも実績上位のサトノノブレス、骨折明けでも入念に乗り込んだアドマイヤデウスが有力だが、ホーカーテンペスト、フーラブライド、ビービートレイター、ダコールも押さえておきたい。

放牧効果で状態面での上積みが必至な7タマモベストプレイを狙い撃つ!スタミナ型で直線平坦の京都コースは3勝と最も得意とする舞台。57キロは許容範囲で主役に躍り出そうな勢いだ。次位は昨年3着馬の5フーラブライド。地力アップが見込めるなら善戦は可能。▲は昨年の覇者9サトノノブレス。58キロの克服がカギか。