※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
真冬に行われる牝馬GIII。「夏は牝馬」という格言がありますが、それとは対照的に厳寒期の牝馬は冬毛が伸びている馬も多く、この時期を得意にしている牝馬はあまり見かけません。
それでも番組がある以上、走らなくてはならないのが競走馬。調子がもう一つの牝馬が寒い京都に集まって、ペースはスロー。となると当然、瞬発力勝負になって
ディープインパクト産駒が儲かる、という図式になります。
1.前走1着馬が強い
真冬のこの時期に競走馬として「目覚めている」ことの何よりの証明がこれ。前走1着馬が昨年まで3連勝中です。たとえ負けていたとしても、重賞で掲示板に乗っているレベルでないと巻き返しは困難です。
2.4歳馬が強い
瞬発力勝負になるので、軽い斤量の4歳馬に有利に働くという側面があるのでしょう。過去10年で4歳馬が7勝、最近は6連勝中です。同じ理由で、リピーターは着順を落とす傾向がはっきり出ています。
ヒカルアマランサスは4歳時に1着で5歳時に2着、
ショウリュウムーンは4歳時に1着で5歳時に2着、
ドナウブルーは4歳時に1着で6歳時に2着。年上の実績馬は割り引いて考えたほうが馬券的には上手くいきそうです。
3.鋭い決め手か先行力が必須
このコースでは
ディープインパクト産駒が強いのは周知でしょうが、スローになりやすいこのレースではなおさらです。このレースに出走した
ディープインパクト産駒はこれまで4頭いますが、12番人気だった
アンチュラス以外はすべて連対しています。
ディープインパクト産駒のような鋭い決め手がない場合は、前々で立ち回れる先行力が好走の必要条件になります。
今年は特別登録馬が多数で、「4歳・前走1着」という馬は3頭中2頭が月曜時点で除外対象。しかし残った1頭にも魅力はたっぷりです。
ベルルミエールは秋の京都で2連勝してオープン入りした上がり馬。1000万下では
ダンスディレクター、準OPでは
オースミナインという実力馬に競り勝っての躍進で、並みの牝馬にできる芸当ではありません。1400mを中心に使われていますが、1600mでも
ニュージーランドトロフィーの3着があり、スローの京都ならばチャンスは充分と見ます。
ウリウリは昨年の勝ち馬で、
ディープインパクト産駒。
阪神Cで4着ですから調子も問題ないでしょう。昨年が52kgでの勝利だったので、54kgになるのがどうか。2着付け、3着付けに妙味がありそう。
キャトルフィーユは実績ナンバーワンの存在で、56kgの克服がカギになります。
ディープインパクト産駒ながら決め手勝負には不安があるタイプですが、ほとんど大崩れしない堅実派であり、このメンバーでは軽く扱えません。
フォーエバーモアは
オークス以来の臨戦。冬場の休み明けは簡単な条件ではありませんが、阪神JFでは
レッドリヴェール、
ハープスターに肉薄した実績があり、GIIIレベルならば大勢逆転の可能性も秘める素質馬です。
ダンスアミーガは京都外回りを走るのは初めてになりますが、似た形態の新潟芝1600mで連勝しており、京都は合っている可能性が高そう。
プロクリスと
ウエスタンメルシーは「4歳・前走1着」。月曜時点では除外対象ですが、当レースの好走条件は満たしており、出走枠に滑り込めば一躍惑星候補に浮上します。