過去3年のエルフィンS優勝馬の調教タイプを列記すると、

2012年
サンシャイン／標準多め坂路主体
2013年
トーセンソレイユ／馬ナリ平均併用
2014年
シャイニーガール／標準多め坂路

　牝馬限定戦とはいえ、追い切り本数は多い方が有利。また、坂路単一調教よりもトラックを併用していることがベストな結果が出ています。

　◎ジルダの調教タイプは標準多め併用。前走は14頭立て13番枠で出たままの位置で道中を進めた結果、4コーナーではありえないくらい振られる始末。あの場所でのロスが致命傷になったことは明らかであり、前走7着をそのまま鵜呑みにすることはできません。最終追い切りでは、C.デムーロ騎手が跨り、前にアドマイヤイバマを見て、ゴール前では素晴らしい伸び。逃げ馬不在だけに、新馬戦のように逃げる展開も考えられますが、そうなれば、更に好走確率は高くなるでしょう。

1.コルボノワール
今回：標準坂路主体
前回：標準坂路主体

2.クルミナル
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

3.エフェクト
今回：標準坂路
前回：一杯平均坂路

4.ナガラフラワー
今回：標準トラック主体
前回：標準併用

5.ジルダ
今回：標準多め併用
前回：標準併用

6.ティープリーズ
今回：標準トラック
前回：地方

7.シャルール
今回：標準少め坂路
前回：標準坂路主体

8.グレイスフルワード
今回：標準少め坂路
前回：標準坂路主体

9.サトノゼファー
今回：乗込併用
前回：標準併用

10.ティーエスクライ
今回：標準少めトラック
前回：軽目トラック

11.ユキノカトレア
今回：標準併用
前回：馬ナリ平均坂路

12.フィールドスラッピ
今回：標準坂路
前回：馬ナリ平均坂路主体

13.アスカビレン
今回：標準坂路
前回：標準坂路

【リフレッシュ】白菊賞から2か月余。この中間のリフレッシュと、福永へのスイッチは、シャルールにとってきっといい気分転換になる。アルテミスSは、あまりに構えすぎ。もったいない8着だったが、新馬戦の上がりラップと精度は、札幌1800mデビュー組の中でもナンバー1だった。

ユキノカトレアとの追い比べが本線、二走前のもみじS4着は、多少走り過ぎかなとも思ったが、次走を1分21秒2・上がり33秒9は立派。
まだ一か八かの感じはあるが、白菊賞勝ちのアスカビレン。つわぶき賞勝ちのティーエスクライも、今回結果を出さなければ桜は却って遠くなる。ナガラフラワー、クルミナルのセンスにも注目。

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【上位拮抗】非凡な瞬発力があるクルミナルが本命。キャリア2戦目でオープン挑戦になるが、身上の決め手でクリアする。アスカビレンは追ってしっかり伸びる。久々だが力を出せる仕上がりだ。ティーエスクライの前走は大外から末脚を伸ばして差し切り勝ち。脚質に幅がありマイルも問題ない。ジルダの前走は外枠で展開も向かなかった。シャルール、ナガラフラワー、ユキノカトレアを押さえる。

【混戦模様】そう仕上がりがいいと思えなかった02クルミナルだが、前走では速い上がりを一気に差し切る抜群の瞬発力を披露。使われたことで動きはグンと良化しており、試金石とはなるが、オープンのここでやれてもおかしくはない。09サトノゼファーと10ディーエスクライが相手の上位評価組も、以下も差はなく混戦模様。

【小波乱】サトノゼファーは非凡なスピードの持ち主。この距離も合う。シャルールはいい脚を持続できる。牝馬限定戦でコルボノワールが前進。

　サトノゼファーを狙ってみたい。前走の若駒Sはキャリア2戦目で骨っぽい牡馬が相手。最後は瞬発力の差が出たが、内容は悪くなかった。ひと叩きしてマイルの限定戦なら上位争い可能。

　相手は、いい決め手があるナガラフラワー、仕上がりいいシャルールを上位に見立てたが、クルミナル、ジルダ、ティーエスクライ、アスカビレンらも差はない。

休養効果で一段と逞しくなりパワーアップが見込める13アスカビレンが主力!白菊賞はNo.1タイムで並ぶ間もなく交わした切れ味は能力の違いを感じさせた。オープンでも再度、同条件なら連勝は可能だ。対抗はデビュー戦で勝ちっぷりが良かった2クルミナル。成長力がありマイルで更に切れ味が引き出せそうだ。