※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
ダートの大一番・
チャンピオンズCへの前哨戦。
グレード別定で実績馬にとっても出走しやすい条件で行われるものの、前週に地方競馬でJBCクラシックが行われるので、このレースはトップクラス不在で行われることが普通です。
ダート路線では上位馬の新陳代謝が芝ほど活発ではなく、同じチャンピオンがいつまでも君臨する傾向があり、それに続くクラスのメンバー構成も固定しがち。
みやこSでは必然的に「ダート中距離重賞の常連メンバーに
チャレンジャーが挑む」という構図になります。
1.4歳馬強し
過去5回のうち4回は4歳馬が勝っています。4歳以外で唯一勝った
エスポワールシチー(6歳時)は、その時点ですでにGIを5勝というずば抜けた実力馬でした。4歳馬[4-1-1-16]に対して3歳が[0-2-1-5]、5歳が[0-2-3-27]。それ以外で馬券になったのは前記の
エスポワールシチーだけ。能力の上限がはっきりしている5歳以上の馬に上がり目を期待するのは分の良い賭けとは言えません。
2.大敗馬の巻き返しは困難
過去5回の連対馬10頭のうち、前走で掲示板を外していた馬は3歳時の
インカンテーション(2013年)だけ。10頭のうち7頭は前走でも連対していましたから、近走好調の勢いが重要なレースだと言えるでしょう。
3.休み明けは割り引き
3ヶ月以上の休み明けでここに臨んだ馬は[0-0-2-18]。3番人気以上の馬が6頭いてこの成績ですから、期待値は高くありません。休み明けの実績馬は目標はこの先というケースがほとんどです。仕上げ的な本気度を差し引いても勝ち負けできるだけの実力があるかどうか、という部分の判断になります。
モンドクラッセはダート転向以降7戦5勝。そのすべてが逃げる競馬で「砂の
エイシンヒカリ」とでも言うべき破竹の快進撃を見せています。前々走で札幌ダート1700mを勝ったときのタイムが翌日の
エルムSと0.1秒差。すでにこの時点で重賞級の能力を示しています。最近の3連勝はいずれも最速上がりをマークしているように、ただ飛ばして行くだけの馬ではありませんから、直線に坂がない京都で失速するようなシーンは想像しにくいところです。
ダノンリバティの
シリウスS2着は「距離が長かった」というのが敗因とされていますが、重賞クラスの壁にぶち当たったことも事実です。3歳馬の成長力で重賞の壁を突破できるか。
ロワジャルダンは
ブラジルCでは4着に敗れましたが、久々を叩かれた上積みが見込めますし、いままでダートではほとんど凡走のないという安定味が光ります。
ローマンレジェンドは半年ぶりの一戦でここはあくまで叩き台ということになりそうですが、それでも馬券圏内への食い込みが期待できる実力の持ち主です。
クリノスターオーは近2走がいずれも人気を裏切る格好。巨漢馬だけにリズムが狂うと立て直しは簡単ではないはずで、今回は試金石の一戦になります。
ソロルは昨年の
マーチSの勝ち馬ですが、当時の実績がクリアーされて今回56kgで出走できるのは有利です。昨年の
平安S2着があるように京都も悪くありません。