※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
阪神JF、
チューリップ賞、
桜花賞と続く、牝馬の阪神マイル3連戦の中間点。例年このレースには、阪神JFの勝ち馬が本番への足慣らしとして出走して、単勝100円代前半の圧倒的人気に支持されるのが常ですが、今年は少々様相が違います。
阪神JFを制した
ショウナンアデラが
桜花賞への直行を決めたため、優先出走権の枠がひとつ空いた形になりました。一週前の特別登録は18頭と、このレースとしては珍しく多頭数になる可能性が高く、上位拮抗のメンバー構成。今年は激しい闘いが繰り広げられるかもしれません。
1.阪神JF組が優位
牝馬は概して仕上がりが早いため、阪神JFには世代の有力馬の大多数が集結します。2013年の
ローブティサージュや2012年の
ジョワドヴィーヴルなど、阪神JFの勝ち馬が連を外した年も、それぞれ
クロフネサプライズ、
エピセアロームという阪神JF組が1、2着しています。休養充分の阪神JF組が臨戦過程的に確実なアドバンテージを持ちます。
2.穴は先行馬
昨年の
ハープスターや2012年の
ハナズゴールなど、派手な追い込みが印象的なレースですが、それらはあくまでも高い能力を持っているからこそできる芸当です。スローになりがちな前哨戦で頼りになるのは確かな先行力です。2013年は
クロフネサプライズと
ウインプリメーラで「行った行った」。2010年1着の
ショウリュウムーン、2009年2着の
サクラミモザなど、前走で先行していた馬がたびたび穴を開けています。
3.
パワーが必要
洋芝の阪神の開幕直後ということで、阪神JFや
桜花賞よりも
パワーが要求される馬場状態になっています。
パワーの裏付けとして一つの指標になるのが馬体重。去年の勝ち馬
ハープスター、一昨年の3着馬
アユサンはそれぞれメンバー中最高馬体重でした。牝馬の場合、470kg前後の馬体重を見込めるようなら馬券検討の対象に加えたいところです。
レッツゴードンキは阪神JFでは2着でしたが、早めに抜け出したところを勝ち馬の目標にされた格好でした。
アルテミスSは前が詰まる場面があっての小差2着。少し運に恵まれていれば、重賞2勝の2歳王者としてここに出ている可能性もあったわけです。札幌での好成績が示すように洋芝も問題なく、岩田騎手に手が戻るのも心強い材料です。
クルミナルは2戦2勝がいずれも完勝で、ここまでまったく危なげのない競馬を続けています。阪神コースは初めてになりますが、490kgを超す迫力満点の馬体の持ち主で、むしろ坂コース替わりがプラスになる可能性は低くありません。
桜花賞はもちろん、
オークスに向けてもここで収得賞金を加算したいところでしょう。
ココロノアイは
レッツゴードンキとは勝ったり負けたりの関係。レベルの高さは実証済みです。間隔は開きましたが乗り込みは入念で、ここも首位争いに加わってくるでしょう。
コンテッサトゥーレは2戦2勝。血統的な背景からも人気になるのは当然の素質馬です。この馬の場合、阪神替わりに加えて距離の延長も課題になり、4番手までの評価。
ロカはスタートが安定しませんが、それでもクイーンCでは見せ場充分の競馬でした。デムーロ騎手への手替わりで権利獲得へ向けて正念場です。
ブチコはダートに替わって2連勝ですが、芝でも差のない競馬はできており、立ち回りひとつで上位争いに加わってきそう。
タッチングスピーチは未勝利を勝ったばかりですが、2歳戦では無理をしなかっただけで、素質的にはここでも見劣りしないものを秘めています。レースセンスも上々で、この相手でも見せ場以上を期待できます。