キングストーンとハドソンヤードにとって道悪の阪神内2000mはパワーと粘りが活きる舞台だが、ここは他にもフェイマスエンドやダンディーズムーンがいて先行馬の兼ね合いが少し微妙。

　レーヴドスカーはハイエストオナーのナスキロ柔い斬れを伝える名繁殖牝馬で、今年の青葉賞を勝ったレーヴミストラルもそうだが、産駒はみんな東京や外回りの長い直線で斬れ味を発揮する。

　しかしこのレーヴデトワールだけは鬼っ子というか、マイニングとネヴァーベンドのラトロワンヌ的なパワーがオンになったようで、肩が立っていて掻き込んで走るので斬れ味は並で、むしろ紫苑Sや白菊賞のように道悪でのパワーや内回りでの捲り差しに本領がある。

　この馬も道悪の阪神内2000mはおそらくベストコースで、今週アドマイヤスピカと併せた追い切りが動き抜群、乗り慣れた川田とのコンビ復活、しかもオープンからの二階級降級となれば、ショウナンパンドラやマイネグレヴィルやハピネスダンサーを差し切った紫苑Sを再現できる条件は揃った。

【上位拮抗】キングストーンの逃げきり有望。稲村ケ崎特別は久々の上に、格好の目標にされたぶん、3着に失速したが、二走前の稲荷特別のラスト3Fは11秒4―11秒0―11秒4。叩き二戦、ホームの関西なら、粘り腰も増す。

二の筆頭はレーヴデトワールの地力。紫苑S勝ちまでは血統通りだったが、秋華賞以降はサッパリ。弱さも抱えている血統なのかなとも思ったりするが、ひと息入れたことで調教の動きには覇気と伸びが戻ってきた。

エアアンセムは、誰が乗っても難しい。しかし、阪神なら輸送のストレスは軽減される。フェイマスエンド、ハドソンヤードは、両者ともに前走のむらさき賞は、ゴール前の不利が痛かった。

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【上位拮抗】キングストーンは現級勝ちの実力馬。休み明けを叩いて粘り込みを図る。エアアンセムの前走は7着だが勝ち馬に0秒1差。降級利があり侮れない。フェイマスエンドも前走は着順ほど負けていない。叩いた上積みも見込める。レーヴデトワールは2階級の降級で反撃。あとは、ハドソンヤード、ラディウスを押さえる。

【順当決着】先行指向は非常に強いが、この頭数ならばそこまで速いペースにはならないはず。ならば素直に、先行内容と地力の両面で評価できる05キングストーンを、本命に推したい。ここは相手も順当に、04エアアンセムと01フェイマスエンドの2頭が上位評価組。上位が紛れるイメージはない一戦である。

【小波乱】カレンバッドボーイに流れは向く。キングストーンは堅実そのもの。レーヴデトワールはパワーアップしている。

当レースは印のみの提供となっております。

叩いた効果が見込める4エアアンセムが中心。本来、スタミナ型で距離が1ハロン延長されるのはプラス。降級すれば能力上位は明らかで勝機は十分。対抗は逃げ脚はしぶとい5キングストーン。