【最後はムーア】
ベルキャニオンは、ダービー8着のあと、1年9か月の休養。復帰戦の
スピカSは12着と惨敗。3歳時のイメージがどこか希薄になってしまったが、多摩川Sは1分32秒8。この時計とレース内容を見て、改めて重賞レベルの器であることを思い出させてくれた。57・5キロでも、ムーアならギューギュー動かす。
アストラエンブレムとの追い比べが第一本線。3歳春はGII掲示板止まりながら、自己条件の
古町特別は、11秒0―10秒4―11秒1(3Fは32秒5)という、本年夏の新潟開催のマイル戦では一番ともいえる超瞬発力勝負をアッサリ。ここはまだ通過点でいい。
ロイカバードも、重馬場だけに全体時計は平凡ながら、前走上がり33秒9で将来の重賞マイラー像を
武豊も描けた。折り合いさえつけば、
アーバンキッドもすぐにGIIIくらいは手が届く。
トーセンデュークの
弥彦特別はマイル通過が1分33秒4―1分45秒4という全体時計も、ゆうに現級レベル。