※水曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
関東圏では数少ない3歳牝馬重賞。かつては1200mとして2歳暮れに行われていて、3歳正月のマイル戦になってからは今年が8回目です。1200mよりはクラシックに直結しやすい距離のはずですが、阪神JFが終わった直後の一戦ということで、トップクラスの参戦は稀。ほぼ500万下と大差ないメンバー構成になることが通例で、力量比較が非常に困難です。くわえてト
リッキーな中山コースということも難解さに拍車をかけています。
1.牝馬にとって中山マイルはタフ
前走で1400m以下の距離を使われていた馬は過去7回で[0-1-1-30]と大苦戦しています。他場に比べて時計がかかる中山マイルは、スタミナの要求度の高い条件であり、前走で短距離戦を使われていた馬はそれだけで苦戦を免れません。
2.関西馬は苦戦傾向
関西馬の勝利は、マイルになった初年度の
ジェルミナルだけ。以降は毎年人気になる馬がありながら、1番人気を裏切った馬が2頭いるなど勝ち切れていません。関西馬は遠征のハンデに加えて、中山が初コースになることがほとんど。よほどの素質の持ち主でないとなかなか勝ち負けになりません。
3.阪神JF組強し
前走で阪神JFに使われていた馬は過去7回で[3-0-1-8]という好成績を収めています。そのほとんどの馬が阪神JFでは掲示板を外しており、2012年の勝ち馬
トーセンベニザクラは10着からの巻き返しでした。阪神JFは牝馬のトップクラスが集結するレースですから、大敗直後でも侮れません。
クードラパンは阪神JFでは13着に大敗しましたが、
メジャーエンブレム以外の先行馬が全滅する流れを早めに動いてのもの。このコースで
サフラン賞を勝っているように、この馬の先行スピードと器用さは中山でこそ威力を発揮します。今回は自身以外はすべて1勝馬というメンバー構成ですから、巻き返しは容易でしょう。
リセエンヌはサウジアラビア
ロイヤルCを4着と好走。今回はそれ以来の久々になりますが、小柄な馬で仕上がりは早いタイプです。休み明け初戦から万全に近い勝負態勢で臨みます。関東への輸送を経験済みなのも他の関西馬にない強み。
シーブリーズラブは
フルーキーの半妹で、決め手の鋭い好マイラーです。立ち回りが上手で中山コースも向きそう。
コルコバードは初戦で敗れた相手が素質馬の
サプルマインドですから、2戦1勝ながら能力的には重賞でも見劣りしません。
アルジャンテは
ディープインパクト産駒の素質馬ですが、スピードが勝った部分があるので距離延長に不安を残します。
コパノマリーンは新馬戦を余裕残しの仕上げで完勝。キャリア1戦ながら中山マイルを経験しているのは強みです。
ラブリーアモンの前走は牡馬の素質馬
ウムブルフを負かしての初勝利でした。使われてレースを覚えることで成長しており、昇級でも見劣りません。
ルミナスティアラは前々で動ける器用さがあって、なおかつバテずに脚を使います。9月以来の久々で仕上がりがカギですが、軽視できません。