【リズムに乗れば】
クライスマイルが巻き返す。
錦秋Sはスタートで後手を踏み、出遅れを挽回すべく馬を動かしていったが、1000m通過は58秒9のHペース。このままでは末を失ってしまうと、逆に今度は後方三番手まで馬を下げるという、ムーアにしては珍しく、リズムを作り切れなかった。しかし、3歳世代限定のGIIIとはいえ、
レパードSで2着連対を果たした好素材。昨年5月の青梅特別を、57キロを背負い1分36秒0という好タイム勝ちもあり、2100ダートの
赤富士Sも2着に奮闘。中山1800mにも勝ち鞍があるように、スタミナ負けや切れ負けはない。ひと息入れガス抜きも完了、今度は気負うことなく流れに乗れるハズだ。
リッカルドとの追い比べが第一本線。
フェアウェルS2着の前回が示す通り、
アレキサンドライトS3着、上総S2着もある、現級の実力派。使い込むと心身ともにリキみの多くなるタイプだが、休み明け三戦目ならまだ
テンションは上がっていない。蛯名とも相性はいい。
バスタータイプも、前走は1分53秒9で後続を0秒3と完封。中間の坂路の動きも絶好、昇級にも十分耐え得る明け4歳馬だ。
1月5日は若干軽いダートだったが、
マウントハレアカラの初日の出賞の時計は1分53秒3、
招福Sより速かった。
タマモネイヴィーも
摩耶Sは4着に力尽きたものの、3コーナー先頭で1分51秒9という内容なら上位争い十分。ダービー以来の実戦だけに連下評価としたが、
エキマエはいずれはダートの重賞に駒を進める素質馬だ。