※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
秋の天皇賞への
ステップレースのひとつとして、勝ち馬には優先出走権が与えられますが、むしろその先のレースを睨む馬たちの叩き台として近年重要度を増しています。
昨年の勝ち馬
ショウナンパンドラはJCを、5着の
マリアライトは
エリザベス女王杯を勝利。一昨年もこのレースで2着した
ラキシスが
エリザベス女王杯を勝利しています。今年もGIで人気を集めそうな馬の登録が多数あり、本番に向けて見逃せない一戦になりそうです。
1.前走GI組が中心
前走がGIだった馬は過去10年のこのレースで[5-5-2-9]。勝率23.8%、連対率47.6%という圧倒的な好成績を残しています。中山外回りは息が入りにくいコース形態で、その上別定GII戦でもあり、格の高さが結果にストレートに反映しているようです。
2.序列通りには収まらない
前走GI組が強いから、馬券的に固く収まるかというと、必ずしもそうではありません。昨年の勝ち馬
ショウナンパンドラは3番人気。2010年の
シンゲン(5番人気1着)、2006年の
バランスオブゲーム(4番人気1着)など、GIでの序列的には格下と見られていた馬がしばしば番狂わせを演じてきました。
3.8月以降に使われた馬は疲れている
最近6年間のこのレースでは、8月以降に使われていた馬は1頭も連対していません。サマー2000シリーズの創設以降、夏場に無理をしてレース数を使ってしまう傾向が強まっていることは無視できません。8月以降に使われている馬は、疲労の有無について厳しい吟味が必要になります。
有馬記念勝ち馬
ゴールドアクターと
宝塚記念勝ち馬
マリアライトが登場。最近の
グランプリ勝ち馬が2頭とも出走するという、
オールカマーとしては空前とも言える豪華な顔ぶれになりました。先週の
ローズSがそうだったように、名前が売れているスターホース2頭から馬券も売れていくのでしょう。
しかし、
ゴールドアクターは全8勝のうち6勝が2400m以上というステイヤーで、この馬の好走パターンはスローペースをスムーズに先行できたときに限られます。2200mという中距離馬向きの舞台で自身の競馬ができるかどうか、不安は残ります。
また、
マリアライトはこれまで重賞に7回出走しながら、勝ったのはGIの2つのみ。
ディープインパクト産駒としては鋭い脚に欠けるジリ脚タイプで、上がりが速いレースだと差して届かずの負けを繰り返してきました。
宝塚記念を勝ったからと言って、その弱点が解消されたわけではありません。
ここは
サトノノブレスに期待します。
宝塚記念8着は、ハイペースを早めに動いていく厳しい競馬を仕掛けてのものでしたし、トビがきれいなこの馬には最終週の荒れた馬場も不向きでした。
鳴尾記念や
金鯱賞での好走が示すとおり、GI本番よりも前哨戦のスピード勝負で強さを発揮する馬です。また、3ヶ月間隔を開けたとき(中11週から中13週)の成績は「3-1-0-0]で、重賞も2勝。
福永祐一騎手を呼び寄せて臨む一戦でもあり、勝負気配が低かろうはずがありません。
グランプリホース2頭の比較では、大崩れせずに確実に差してくる
マリアライトを上に採ります。
柴田大知騎手に乗り替わる
カレンミロティック、
田辺裕信騎手の
クリールカイザー。先行力があって立ち回り巧みな両頭が穴候補。
ツクバアズマオーも得意の中山中距離に戻れば巻き返しの余地はあります。