※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
菊花賞に向けての最終
トライアル競走。今年は
セントライト記念に多くの実績馬が集結(重賞勝ち馬が4頭出走)したのに対し、こちらは2歳のマイル重賞勝ち馬を含めて3頭だけと、春の実績で見るならば両
トライアルの立場が逆転してしまった印象です。
しかし、
セントライト記念が小回り中山で行われるのに対して、こちらは阪神の外回りコースをぐるりと一周の2400m戦。距離が延長されてからの過去9年間で、
菊花賞3着以内馬のうち約3分の2が
神戸新聞杯に出走していました。
菊花賞への足慣らしとして、最適な
ステップであることは依然として変わりありません。
1.スタミナが求められる
菊花賞への
ステップレースにふさわしく、スタミナが問われるレースです。過去6年で1番人気に応えて勝利したのは、
オルフェーヴル、
ゴールドシップ、
エピファネイア、
ワンアンドオンリー。一方で、
リアルスティール、
エイシンフラッシュというキレ味やスピードを持ち味とするタイプは2着に敗れています。
2.
ディープインパクト産駒が苦戦
上記のデータと関連しての結果かもしれませんが、このレースに出走した
ディープインパクト産駒は[0-2-3-11]と勝ち切れません。これは
神戸新聞杯に限ったことではなく、阪神芝2400m自体を
ディープインパクト産駒は苦手にしていて(過去3年で勝率3.8%)、軽視できないデータです。
3.春の序列は絶対ではない
最近5年間でダービー出走組でワンツーしたことは2回だけ。昨年は準オープンを勝って臨んだ
リアファルが勝ち、一昨年は1000万条件からの臨戦の
トーホウジャッカルがタイム差なしの3着、2013年も1000万勝ちの
マジェスティハーツが2着と、ここ数年はダービー不出走馬が確実に勝ち負けに絡んできています。
皐月賞3着、ダービー2着の
サトノダイヤモンドが断然人気を集めることになりそう。ダービーは落鉄しながらの2着で、勝っていても不思議ない内容でした。しかし、このレースで不振の
ディープインパクト産駒ということは気になりますし、キレすぎるほどの末脚を見ると、本質がステイヤーなのかという点にも疑問が残ります。
ここは
ナムラシングンに注目。わざわざ東京に輸送して芝2000mの未勝利を勝ったように、長い直線と長い距離を求めている馬。春はなかなか適条件を使えませんでしたが、強引に捲っていく不格好な競馬になった
皐月賞でも
サトノダイヤモンドとは0.4秒差ですから、悪くありません。距離が長くなれば、と期待を持てる内容でした。
今回はようやく使える「長い直線と長い距離」。これまで通算で8戦3勝ですが、直線が長いコースに限れば2戦2勝で、いずれも完勝でした。ダービー以来の馬たちに対しては一度使われている強みもありますし、相性がいい
池添謙一騎手とのコンビが復活するのもプラス材料です。
エアスピネルは朝日杯以来連対がありませんが、
皐月賞やダービーでも早めの競馬から勝ち負けに加わっての小差の4着ですから、世代上位の力量の持ち主です。この距離にも問題はなく、立ち回りの上手さを考えれば大きく崩れる場面は想像できません。
レッドエルディストは年明けデビューからダービーまで駒を進めた未完の大器。競馬ぶりに不器用さは残りますが、末脚は確実です。使われてからの方が良さそうなタイプですが、素質の高さは明白で、
菊花賞本番も含めて注目。
先行力があって長く脚を使える
アグネスフォルテ、
阿寒湖特別を圧勝した
カフジプリンス、器用さがあって距離延長も歓迎の
ジョルジュサンクが押さえ。