※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
重賞としてはラジオNIKKEI杯2歳Sを引き継ぐ形になっていますが、以前はこの時期の中山で同名のレースがオープン特別として長く施行されていました。かつてはダービー馬
ウイニングチケットや二冠馬
エアシャカールを輩出したこともある伝統の一戦です。
しかしながら、近年の
ホープフルSの勝ち馬で翌年のクラシックで活躍した馬はほとんど皆無です。一昨年は
シャイニングレイ、昨年は
ハートレーが快勝して翌年の飛躍を期待されましたが、両馬とも故障でクラシックには不出走。なかなか翌年に繋がりにくいという、オープン特別のネガティブなジンクスは継承されてしまっています。
ここでは、重賞・オープン特別を問わず、中山芝2000mで行われた
ホープフルSの過去の傾向から、今年のレースの帰趨を探ってみたいと思います。
1.スローペース濃厚
朝日杯の翌週が
ホープフルS。スピードが豊富な馬はほとんど朝日杯に向かうため、
ホープフルSには折り合い上手な馬が集結することになります。である以上、スローペースにならないほうが不思議です。
2.
パワーが必要
中山芝2000mはゴール前の急坂を2回通過するコースレイアウト。そして、たいていの場合レース中における最速ラップが記録されるのが、最初から2F目の急坂部分です。この区間でポジションを奪いあるわけですから、
パワーがある馬が有利。
3.小柄な馬は苦戦
オープン特別を含む過去10年で、馬体重500kg以上の馬が4勝していて、480kg以上という括りでは7勝。体重が大きければ大きいほど成績が良くなる傾向にあり、450kg未満の馬体重で勝ったのは
ニュービギニング(444kg)が最後です。
レイデオロは
葉牡丹賞の勝ち馬。母父が
シンボリクリスエス、祖母が
スプリンターズS4着の
レディブロンドですから
パワーは抜群で、中山での強さは前走が示すとおり。極端なスローペースにはまらないかぎり、ここも通過点となって無傷で2歳戦を終える可能性は高いでしょう。
アドマイヤウイナーは
札幌2歳S、紫菊賞と続けて3着ですが、エンジンの掛かりが遅い面があり、いずれも脚を余したという印象です。
パワーを要する中山は歓迎でしょうし、
ミルコ・デムーロ騎手への乗り替わりも魅力。
バリングラは520kgを超える巨漢馬で、
パワー勝負は望むところ。今回は距離延長になりますが、初戦の競馬ぶりを見るとむしろプラスになる可能性は低くありません。
コスモスはビッグレッド
ファームの総帥・岡田繁幸氏が今年の真打ちと期待する素質馬。川崎競馬所属ということで何もかも初物尽くしですが、すんなり先手を取れるようなら大仕事をしても驚けません。
ベストリゾートはバテずに長く脚を使える馬で、中山2000はぴったり。重賞挑戦でも侮れません。
オールザゴーは勝ち上がりが遅れたものの素質的には見劣りせず、中山も問題ありません。
リオンディーズの全弟
グローブシアターは兄と違って小柄な馬で、輸送と急坂が課題に。