※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
一昨年までは暮れの開催で施行されていましたが、昨年は一回休みの形で今年から正月開催に移動してきました。古馬牝馬が使える数少ない芝2000m以上の重賞です。牝馬重賞は1600-1800の距離に集中しているので、2000m戦は主流からやや外れる距離です。そのせいもあって、中京が改装になってからの2年間は2年続けて馬連万馬券になりました。前回は一転して1-2番人気で堅く決着しましたが、大荒れして不思議ない条件だという認識は必要でしょう。
1.G1帰り対昇級馬
暮れの牝馬重賞として行われた過去9回のうち、前走でGIを使われていた馬が6勝している一方で、条件戦からの昇級馬が3勝。勝ち馬はすべてこの二つのカテゴリーから出ています。対照的に、前走でオープン特別を使われていた馬は2着と3着があるだけで、GII、GIIIを使われていた馬にいたっては馬券圏内すらありません。格上馬か勢いのある馬か、ハンデGIIIらしい両極端な傾向が出ています。
2.4歳馬は苦戦傾向
過去9回の年齢別の集計では、4歳が5勝2着4回、5歳が2勝2着2回。今年からは年を跨いでの開催になるので、その傾向が引き継がれるのなら5歳馬と6歳馬が中心と考えられます。3歳馬は2006年の
アドマイヤキッスを最後に勝利がなく、出走頭数が多いわりには不振でした。年明け開催になって4歳馬として苦戦傾向が続くのかどうか、注目されます。
3.距離延長は苦戦
前走で2000m未満の距離を使われていた馬は、過去9回で勝率3.2%、連対率9.5%と不振です。牝馬限定戦は1600-1800で行われることが多いので、距離延長で人気になる馬も多いのですが、芳しい結果は出ていません。2000m以上の距離から臨戦する馬を中心視すべきでしょう。
シュンドルボンは
エリザベス女王杯で7着とはいえ先頭と0.2秒差の小差に食い込んで、昨夏以来の充実が本物であることを示しました。新潟・東京で3連勝を飾ったように、直線が長い左回りコースはベスト条件。今回は願ってもない舞台ですし、このメンバーなら力量的にも上位と言えます。古馬になって一気に本格化という
ハーツクライ産駒特有の成長曲線を辿っており、重賞初制覇も目前です。
ハピネスダンサーは1000万、1600万条件を連勝中と勢いに乗っています。芝2000mで4勝を挙げているこの距離の
エキスパートで、ここは展開利も見込めそう。
アースライズは牡馬相手にカウントダウンSを快勝。
オークス4着、
秋華賞5着と長めの距離ではGIでも大崩れしていないように、スタミナ勝負には自信を持っています。
フェリーチェレガロは前で競馬ができる器用さが武器。ダートでの実績が豊富ですが、同様の履歴の馬に2013年の勝ち馬
フーラブライドがいます。
ショウナンバーキンはカウントダウンSで3着に敗れましたが、相手なりに走るしぶとさがあるので重賞でも軽視はできません。
クインズミラーグロは
紫苑Sの勝ち馬。どんな相手でも確実に終いは脚を使える馬で、堅実さは評価できます。
レイヌドネージュは追い込み一手で不器用さはありますが、昨夏の
クイーンSでもメンバー中最速上がりをマークしており、末脚の威力は重賞でも通用するだけのものがあります。