【差し比べ】良馬場でも少し時計のかかる、パワー勝負の中京2000mは
ヒストリカルにとってベスト条件。
京都記念の2着争いは0秒1差に4頭が鼻面を並べる大混戦。追い込み届かずの4着に終わったものの、中でも同馬の末脚が光った。二走前のGIII・
チャレンジCは、57キロを背負い1分46秒3の2着に猛追。中京とコース形態の似た東京2000mの
アイルランドTでは、57キロの重量で1分59秒2でオープン勝ちを果たしている。
バウンスシャッセとの追い比べが第一本線。馬場やフケに泣き、
オークス3着という素材の在り処を証明できない時期もあったが、牝馬限定とはいえ、
愛知杯は55・5キロを背負い1分58秒8のタイレコードでスカッと一気差し。2回中京は前走よりいくぶん時計のかかる傾向があるが、良馬場条件なら牡馬相手でも連続好走も可能とみた。
クルーガーは目下二連勝。さすがに重賞に入ると、目に見えない格や流れに戸惑うものだが、昨年の夏の北海道・北辰特別の2分0秒7をはじめ、二走前の阪神1800m・1分46秒8は、一週前の
チャレンジCと0秒7差。節目節目でオープン級の能力の片鱗は示してきた。
ケツァルテナンゴも、イレ込み癖が影をひそめ、
白富士Sを上がり33秒8で突き抜け本格化ムード。
アルバートドックは、思い切ったイン強襲で引退間近の松田博厩舎に花を添えたが、1F延長と2キロ増となると、二番が効くかどうか。
ブライトエンブレムは、スローペースに泣いたにせよ、
中山金杯6着はモノ足りない。ルメール起用でも、まだ大きい印は打ちきれないか。
ファントムライトは、ハンデ戦ならジワジワと連下圏に食い込んでくる。