【安芸Sの再戦ムード】安芸Sで2・3着を分け合った、サウススターマンとアールプロセスの再戦、叩き合いが濃厚。◎か〇か。印に悩みもしたが、サウスは高瀬川S2着に続き、1分22秒9に時計を更新し2着。操縦性の易しさも、ルメールをもってしても難しいアールプロセスよりは上か。むろんアールのルメールだって、なんとか結果を出したい。

　両者が過剰なドッグファイトを演じると、柴田善を伴って中京遠征のニットウスバルが外一気。7F適性が見えたサクセスグローリー、ラストダンサー、ブラゾンドゥリスも、一角崩しに虎視眈々。

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【順当】昇級戦となるブラゾンドゥリス。前走の三浦特別は、まさに格が違うと言ったレースっぷりで、ほとんど追うことなく突き抜けた。今回、勝負のポイントは、まだ勝った経験のない1400m戦だが、ゲートは上手いし、スッと好位につけるスピードもあるのでマイナスになるとは考えられない。他の有力馬より、仮に1つ後ろの位置で競馬をせざるを得ない状況になった時でも、対応できるレースセンスを持ち合わせているのも、大きなセールスポイントだ。あと、このクラスの常連、サウススターマン、アールプロセス。あと穴で狙いたいのはパイメイメイ。前走は骨折明けの一戦としたら度外視。一変の可能性は秘めている。

　◎アールプロセスは｢ネオユニヴァース×プライヴェートアカウント｣という組み合わせ。芝中距離で強かったダークシャドウ(毎日王冠、エプソムC)、ダート路線で活躍したチョイワルグランパ(シリウスS-3着)の4分の3弟で、ユノナゲット(OP)、ダノンブライアン(準OP)などそれ以外の兄弟もコンスタントに走っている。母マチカネハツシマダは、名種牡馬グリーンデザートの全妹から誕生した超良血の繁殖牝馬。全体的にはやや硬質なアメリカ血統で構成されているため、兄弟の芝とダートの成績を比較すると、ダートのほうが勝率、連対率、単･複の回収率ともに上回っている。

　母方にグリーンデザートを持つネオユニヴァース産駒といえばダービー馬ロジユニヴァースが有名で、また、グリーンデザートと同じ｢ダンジグ×サーアイヴァー｣から成るダンジグコネクションを持つ同産駒には、武蔵野S(G3)や根岸S(G3)で2着となったガンジスがいる。大物感のある配合構成だ。スピード型のアメリカ血統の影響か距離を短縮してから新味が出てきており、ダ1400mでは2、3、3着と馬券圏内を外していない。先々週のプロキオンS(G3)を勝ったノボバカラに歩みが似ている。そのノボバカラが勝った3走前の納屋橋S(準OP・1600m)では2着と健闘。このクラスはいつでも勝てる力はある。今回も勝ち負けに持ち込むだろう。

【中心不動】近走の先行内容がいい08サウススターマンを、素直に信頼。現級での実績も文句なしで、しかも稽古での動きは前走以上と、買い材料も豊富である。ここは相手も先行内容重視で、10サンレーンと04アビリティラヴの2頭を上位にチョイス。◎の1着固定から○▲を経由して流す、3連単や3連複のフォーメーション主体で勝負する。

【小波乱】サクセスグローリーは万全の態勢。差し切る。レース巧者のブラゾンドゥリス。体調がアップしているシャトーウインドも侮れない。

3歳なし。ならば降級○ニットウスバルは当然有力となる。しかしコースが初。ならば平均値トップになり3走前のルメール騎乗時に同距離コース最高107を出している◎アールプロセスのほうが上。前走最高105持つ▲ブラゾンドゥリスと☆サウススターマン要注意。以下△も十分逆転ある数字。

準オープンで連続2着の実績から8サウススターマンが主力。自在な脚がありスピードもある。ここは先行策からチャンスだ。次位は11アールプロセスで終い勝負で浮上の余地はある。▲は6ブラゾンドゥリスで条件はベストなら一発はある。