※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
西の
金杯は京都マイル。こちらの舞台は
マイルCSと同じ条件ですし、またここではGIIの
マイラーズCも行われます。2歳戦のデイリー杯、3歳の
シンザン記念も含めて、重要レースがしばしば行われるコースです。
スターホースが休養に入る時期のハンデ戦ながら、2013年の
ダノンシャーク、2008年の
エイシンデピュティと、のちのGIホースを最近10年で2頭輩出しています。京都マイルらしく、底力が問われるレースになることが多く、出世レースとしての意味合いは
中山金杯よりも
京都金杯のほうが強いと言えるでしょう。
1.長めの距離を走れるスタミナが必要
2015年の勝ち馬
ウインフルブルームは
皐月賞の3着馬で、それまで1800m以上の距離を使われていました。2014年の勝ち馬
エキストラエンドも
京都金杯が初めてのマイル戦への出走でしたし、
ダノンシャーク(2013年)や
マイネルラクリマ(2012年)にも過去に芝1800m重賞での連対歴がありました。毎年上がりが速い競馬になりますが、最後に勝ち切るためにはスタミナの裏付けが必要です。
2.斤量は57kgを超えると勝ち切れない
最近のハンデ戦は概して軽い馬よりも重い馬が有利という傾向が出ていますが、
京都金杯は上がりが速くなることもあって、重すぎる斤量の馬には勝ちが遠くなっています。57.5-58kgを背負った馬は過去10年で[0-2-2-14]。1番人気も3頭(
アドマイヤオーラ、
リーチザクラウン、
グランデッツァ)いましたがすべて馬券圏外に沈んでいます。一方で57kgは[5-3-0-14]で勝率22.7%、連対率36.4%。わずかな斤量差ながら成績的には大差がついていますから、見過ごすことができないデータです。
3.前走1800m組が優勢、
マイルCSは苦戦
毎年
マイルCSからの臨戦馬が人気を集めますが、過去10年の成績は[1-2-1-13]と意外にも苦戦しています。5番人気以内が10頭もいながら、勝ち切ったのは2013年の
ダノンシャーク一頭だけ。同一コースの格上レースながら、
ステップとしてはあまり有利ではありません。活躍が目立つのは、前走で芝1800m重賞を使われていた馬。
毎日王冠、
鳴尾記念、
チャレンジCなどレースは問わず[4-3-1-17]で勝率16%、連対率28%と優秀です。
マーティンボロは2014年のサマー2000シリーズチャンピオン。当時戦っていた相手が
ラストインパクトや
ラキシス、
ラブリーデイですから、GIIIクラスでは格上といえる実力馬です。今回57kgで出走できるのは有利ですし、京都でも2勝を挙げています。マイル戦への出走は未勝利戦以来ですが、過去の傾向からはマイル戦の実績がないことは割り引き材料にはなりません。むしろ中距離実績の豊富さを買い材料と考えるべき。アイルランドから初参戦のフォー
リー騎手の手綱捌きにも注目です。
トーセンスターダムは
マイルCSで7着。京都は
きさらぎ賞を勝っている舞台でもあり、もっとも信頼が置けるコースと言えます。今回は57.5kgのハンデ克服が最大のポイントになるでしょう。
エキストラエンドは2014年の勝ち馬で2015年も2着。バテずにジリジリと長く脚を使う馬で、他コースでは勝ち切る爆発力に欠けますが、京都マイルではつねに上位に食い込んできます。7歳でも侮れません。
タガノエスプレッソは3歳時はクラシック路線を歩みましたが、
デイリー杯2歳S勝ちがあるように本領発揮の舞台はマイル近辺にありそう。
菊花賞大敗後でも適条件に戻って巻き返しが期待できます。
シベリアンスパーブは重賞初挑戦だった
チャレンジCでも3着と勢いに乗っています。マイルも守備範囲で再度54kgのハンデなら。
ケイティープライドは
チャレンジCを大敗しましたが、叩き良化型ですし距離もマイルがベスト。今回は一変があり得ます。
ウリウリは
阪神Cは5着に敗れましたが、内で窮屈な位置にいて消化不良の内容でした。マイルは過去3勝を挙げている得意条件でもあり、連闘をしてくるようなら中心馬としての扱いが必要です。