マカヒキは全姉ウリウリとはかなりタイプが違い、カミノタサハラをしなやか俊敏にしたような中距離馬で、ヘイロー≒サーアイヴァー≒レッドゴッド3･5×5･6らしい機動力も兼備しているからここは◎でいい。

　ロスカボスは上がり勝負となった東スポ杯で速い脚がない弱点を露呈、ここはロンスパでその弱点をカバーしたいところだが、大トビで内回りの機動力に優れたタイプとは言いがたく、ロンスパ持続戦に持ち込めるほど3-4角でスパートをかけられるかどうか。

　ドラゴンカップは母シルヴァーカップが伊1000ギニー(伊GII･芝1600m)勝ち馬で、兄姉も芝ダ兼用というタイプばかり、クロスがヘイロー≒レッドゴッド≒サーアイヴァー3×5･5･6だからいかにも機動力型で、ステイゴールド産駒の配合としては母系にノーザンパークやエラマナムーが入るのがいい。

【滑るような加速】マカヒキが若駒Sも素質で突破。デビュー戦は、1000m通過1分1秒5のスローながら、上がりのレースラップは11秒6-11秒1-11秒2(3Fは33秒9)。気が付けば走破タイムは1分47秒7、自身の上がりは33秒5。無駄というものがほとんどない、滑るような加速力満点のフットワークは文句なしに重賞級。レース後鼻出血もあったが、デビュー前と同様、この中間も唸るような質の高い調教時計を叩きだしている。

　ホープフルS4着馬ブラックスピネルなど、まずは既成勢力と腕試し。高速馬場対応が正念場となるが、野路菊S勝ち馬ロスカボスとの対戦も、クラシック飛躍への道しるべとなる。マカヒキほどの派手さとラップ的な根拠は薄いものの、レインボーフラッグの走りも伸びやか。ドラゴンカップは448キロのステイゴールドの仔。「芝も走る」と、レース後ルメールもコメントを残している。

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【相手探し】マカヒキの初戦はノーステッキで快勝。軽く仕掛けただけで、上がり3ハロン33秒5で突き抜けた。ここは通過点だ。ブラックスピネルの前走は大外枠から少し行きたがった分、踏ん張り切れなかった。リズムよく行ければ。ロスカボスの前走は上がりの速い競馬が合わなかったか。素質は高く流れ次第で巻き返す。ドラゴンカップはフットワークが軟らかく芝でも走れそう。あとはアメリカンヘヴンまで。

【過信禁物】大器と噂される05マカヒキがここから始動。稽古でもいかにも素軽い動きを見せており、将来が楽しみな素材であるのは間違いない。だが、現状ここでは格下であり、強い相手と戦って結果を出している08ブラックスピネルや、2走前の先行内容が侮れない07キンショーユキヒメなどを、馬券的には重視すべきである。

【小波乱】ロスカボスはコーナー4つの舞台が合う。しぶといブラックスピネル。経験豊富なノーブルマーズも差はない。

まあ人気になるだろうが初戦86の勝ち抜けならば◎マカヒキから。ただしここは相手も強い。前走90○ブラックスピネル。87の2連発で▲ロスカボス。ここまでは順当か。一発狙いは前走99で☆キンショーユキヒメ。以下全頭に3着以内の可能性がある。

潜在能力は一級品の5マカヒキの連勝は堅い!デビュー戦の圧巻の勝ちっぷりから格上げでも問題ない。対抗は8ブラックスピネルで地力は互角。