フェザリータッチはダローネガの全弟だが、こちらはノーザンテースト的な伸びのない体型で、前走の圧勝を見てのとおり1400mがベストだろう。
　
　ここは行く馬がけっこう揃ったが、折り合えば好位差しもできるはずでペースが流れたほうがむしろ競馬はやりやすい。

【7Fなら切れる】1F短縮の1400mなら、オデュッセウスは切れる。アーリントンCは、出遅れもあったが、道中はリキみの多い走りで鞍上は揺れ揺れ。なんとかなだめ、馬群を縫うようにして差を詰めて、10着ながらも勝ち馬とはコンマ4秒差、上がりはメンバー中第二位だった。7Fのリズムなら、ある程度は折り合うだろうし、決め手も前走よりは研ぎ澄まされる。

　キアロスクーロは、マーガレットSの1分21秒4だけ走れば、普通に勝ち負け。ただ、イレ込みがキツく、さらに馬体が寂しくなる危険性を前回のパドックで感じた。それでも、3馬身差3着のスキャットエディには交されることはないかもしれないだろうが、中京1400mを1分20秒4で一閃してきたレーヴムーンが、間にスポリとハマる可能性あり。

　時計なら、前走1分21秒2のフェザリータッチ。シンザン記念3着のシゲルノコギリザメの実績も連下には押さえてきたい。

　橘Sや昔の葵Sでは前走1200m組が良い馬券になることが多かったのだが、今年は全馬が前走で1400m以上に出走。それ以前まで遡っても1200mに出たレースが少ないほどだ。ならば、単純に1400mや1600mでの成績を参考にしてもよいだろう。
　
　ただ京都コースなので、ある程度時計への対応力は必要。また今回は逃げ先行タイプが多いので、ある程度控えてもきちんと競馬ができる馬を馬券の中心に据えたい。
　
　◎はキアロスクーロで、アタマ固定とする。前走はティソーナが強すぎたし、同馬とは上がりが同じで、道中ついた位置の差をそのままゴール板に持ち越してしまった。今回マーガレットS組はあと3頭いるが、前走で3馬身以上着差をつけた馬ばかり。ここはかなりのチャンスだ。
　
　展開的なことを考えても、前走で差しの競馬を成功させているのは大きい。能力の絶対値と自在性の組み合わせでここを勝つと見る。

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【小波乱】キアロスクーロの前走は好位から末脚を伸ばして2着。3着馬に3馬身差をつけており連軸に据える。フェザリータッチの前走は最後に流す余裕があった。素質はここでも見劣らない。シゲルノコギリザメはしぶとい走りを見せた。スキャットエディはデビュー以来4着以下なしの堅実派。オデュッセウス、サイモンゼーレ、ルグランフリソンを押さえる。

【押し切る】非常に先行指向が強く、スプリント戦のような流れになりそう。後続もスタミナを削られる流れを想定して、12シゲルノコギリザメを本命に推す。前走の3着は高く評価できる内容で、稽古での動きも上々。ここから、相手は08キアロスクーロと09ラズールリッキーを上位に評価する。◎から流す馬券主体で勝負。

【小波乱】オデュッセウスは折り合って鮮やかに抜け出す。力をつけているフェザリータッチが対抗。ウインミレーユは内枠を生かす。

ここも大きく差はない。コース未経験でも産駒適性は悪くはなさそうな平均値トップ馬◎スキャットエディを狙う。相手はやはり前走値90台。前走101を持つ▲フェザリータッチも注意しておきたい。

シンザン記念3着の好走から京都は相性がいい12シゲルノコギリザメが有力。距離短縮は歓迎で身上のスピードを発揮できれば勝機だ。対抗は8キアロスクーロでスピード能力は高くチャンスはある。