※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
朝日杯FSの前哨戦としての位置づけを明確にするために、一昨年から1か月施行時期が繰り下げられました。2歳重賞としては数少ないGII戦で、
レーヴディソールや
キャプテントゥーレなどのちのGI馬を輩出した伝統の一戦でもありますが、11月は2歳重賞が毎週連続するので、メンバーは分散する傾向にあります。今年も一週前の段階で登録数は13頭。落ち着いた頭数でのレースになりそうです。
1.1勝馬のためのレース
経験より素質が問われる傾向が強く、前走の格はあまり関係ありません。過去10年の勝率では、前走新馬組が13.6%、未勝利が10.8%、オープン特別が5.6%、重賞が4.8%。新馬戦を勝ったばかりの1戦1勝馬がもっとも好成績を収めています。とくに、時期が11月になった一昨年以降は、前走で初勝利を挙げたばかりの馬が2連勝中。
2.先行力が重要
スピード型は前週の
京王杯2歳Sに回り、頭数も落ち着くため、ペースが落ち着いてレース上がりが速くなることはほぼ必然。それまで差して良績を残してきた人気馬は、一昨年の
アッシュゴールド、
ナヴィオン、2013年の
アトムのように構えすぎて差し遅れるケースが目につきます。対照的に、前走で先行していた馬は過去10年で勝率14.6%、連対率26.8%という好成績。
3.距離短縮組が穴を開ける
スローの瞬発力勝負になることがほとんどですから、中距離戦に近いレース質になります。前走で1800m以上の距離を使われていた馬が過去10年で[4-3-5-22]で、勝率12.5%・連対率21.9%。時期が11月に移動した一昨年も、1800mの未勝利戦を勝った直後の
タガノエスプレッソが勝利していますし、昨年7番人気で3着と穴を開けた
ノーブルマーズも萩S4着からの臨戦でした。
タイセイスターリーは
ミッキーアイルの半弟。初戦で522kgという大型馬ですから、使われたことによる上積みは小さくありませんし、ゆったり構えられる外回りコースに替わるのもプラス材料。ゆくゆくは
ミッキーアイルのように短距離にシフトしていく可能性はありますが、2歳戦ならマイルでもスピードとスケールで他馬の追随を許さないでしょう。
リナーテは
サトノダイヤモンドの半妹。兄同様、スケールとレースセンスを兼ね備えた大器です。スローペースだったために前走の勝ち時計は平凡ですが、前に馬を置かない形でも遅い流れを折り合ったことを評価すべき。
ジューヌエコールは
ききょうSの勝ち馬。ここまでの2戦が重と稍重で、瞬発力勝負には不安を残しますし、位置取りが後ろになりそうなのもレース傾向からは不安材料。
穴は前走逃げることで詰めの甘さを払拭した
ベルカプリ。後続が牽制し合うようなら馬券圏内突入の可能性が高まります。
サングレーザーは若さが残るものの、ハイレベルなメンバーだった前走未勝利戦を完勝。初となる当日輸送の競馬でどうか。
エスケークラウンと
ユノディエールは、中距離戦での経験が豊富。
黄菊賞との兼登録ですが、こちらに回ってきても軽視できません。