クインズサリナの母ケイアイギャラリーは1000-1200mで5勝をあげた典型的なスプリンターで、このサラトガワールドの一族はケイアイデイジー、ケイアイユニコーン、ケイアイエーデルなど短距離の活躍馬がコンスタントに出る。
本馬も明らかに母親似のスプリンターで、デビュー戦はダリア賞のリンクスゼロに2馬身差をつける完勝、1200mならここでも素質上位だろう。

　2016年2回小倉開催の芝1200mにおいて、驚異的な成績を残すのが「トラックのダブル最速」。近5走以内にメンバー最速上がりをマークし、最終追い切りでラスト1Fが最速になるラップを踏むというものですが「トラック」の場合は最終追い切り場所が坂路以外。小倉芝1200mといえば、坂路調教馬が独壇場になる場合もありますが、今年に限っては少し様相が違います。

　4日間の該当馬成績は【4101】。4着以下というのも、筑紫特別のウォーターラボなので、レースを振り返っていただければ分かるように、前が塞がっていなければという内容。とにかくトラックのダブル最速が脚を使える馬場だと考えれば、前走でメンバー最速上がりをマークし、最終追い切り小倉ダートでラスト1Fが最速ラップを踏んだ◎カシノマストは疑いようのない本命です。

1.メイショウソウビ
今回：標準併用
前回：標準併用

2.シュンヒーロー
今回：連闘
前回：標準併用

3.テイエムヒッタマゲ
今回：馬ナリ平均トラック
前回：標準併用

4.カシノマスト
今回：乗込トラック
前回：標準少めトラック

5.クインズサリナ
今回：標準坂路主体
前回：標準坂路

6.ナムラアイドル
今回：馬ナリ平均トラック
前回：標準トラック

7.ディオスコリダー
今回：標準坂路
前回：標準併用

【超特急】メイショウソウビのスピードが頭ひとつ抜けている。新馬戦は、前半1000m通過が57秒5―1200m通過・1分9秒1というHラップを踏み、坂コースの中京1400mを1分21秒6という快時計で逃げ切り勝ち。緩み気味のラスト1Fのラップを見ると、6Fへの短縮はプラス。CWで6Fを追えるタフさもいい。

　小柄な馬だけに、早くから勝負レースが続くが、クインズサリナは阪神1200mを1分9秒9でデビュー勝ち。小倉1200m・1分9秒6のカシノマスト。1分9秒4のナムラアイドルなど、二着争いは僅差。

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【順当】今回、メンバーの大半が前走逃げて勝利を収めているのに対し、控える競馬で結果を出したクインズサリナが、一番本命にするリスクが少ないとみた。その前走、2着に負かした馬は、先週のOP特別を勝ったリンクスゼロなだけに、レースレベルも図らずも知るべし。同馬中心で問題ないだろう。相手は九州産馬ながら、デビュー戦でも一般馬相手にスピードで圧倒したカシノマスト。レースっぷりから、時計はまだまだ詰めれる能力を持っており、ここでも非常に楽しみな存在。

【逃げ粘る】母系が持つ高いスピード能力を、キッチリ受け継いでいる06ナムラアイドル。デビュー戦での先行内容も良好で、あの厳しい展開で勝てたことも高く評価できる。相手は、04カシノマストと01メイショウソウビの2頭を上位に評価。少頭数でもあり紛れる可能性は低く、ここは◎-○▲の馬連・馬単を厚めに狙いたい。

【小波乱】カシノマストはスピードがあり容易にはバテない。この距離が合うクインズサリナ。メイショウソウビは力強い。

昨年は少頭数でガチガチの決着。中団からの上り勝負だった。今年もそうなるのだろうか。初戦上り最速◎クインズサリナ。そこに○ナムラアイドルと▲メイショウソウビを相手に。

デビュー戦を6馬身差で快勝した1メイショウソウビが中心。距離短縮は歓迎で小回りならスピードでカバーできる。○は5クインズサリナで平坦で切れ味が更に生きそうだ。