まずは昨年の小倉日経オープンの1着から3着馬の調教タイプをご覧ください。

1着 馬ナリ平均トラック主体
2着 馬ナリ平均坂路
3着 馬ナリ平均併用

　共通しているのは「馬ナリ平均」系統。夏競馬も後半、強い調教よりも軽いスピードタイプの調教がベストだということでしょう。このレースでの該当馬は4頭いますが、昨年の1着3着と同じ「併用系統」が◎ウインリバティ。近走成績は全く冴えませんが、昨年の同時期、西海賞を勝った時が馬ナリ平均併用の調教タイプ。同じ小倉競馬場ですし、一変があるとすれば、この舞台しかないでしょう。

1.アカネイロ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準少めトラック

2.テイエムイナズマ
今回:馬ナリ平均坂路
前回:標準多め坂路

3.サンライズタイセイ
今回:馬ナリ平均トラック
前回:標準少めトラック

4.ドリームヒーロー
今回:急仕上げ坂路
前回:障害

5.メイショウヤタロウ
今回:標準トラック
前回:標準トラック

6.ケイティープライド
今回:標準坂路
前回:馬ナリ平均トラック

7.プランスペスカ
今回:標準坂路
前回:標準併用

8.ウインリバティ
今回:馬ナリ平均併用
前回:標準少め併用

9.ウインフルブルーム
今回:標準坂路
前回:標準坂路

【能力断然】二走ボケさえなければ、ウインフルブルームでほぼ順当。ひと昔前と違い、一年以上の長期休養明けでも、トレーニング次第では実戦で結果を残すことも多くなった。ウインは、知っての通り、ハードトレーニングできたえるマイネル軍団所属。福島テレビOPのパドックを見て、実に上手く仕上げるものだなと感心したが、1000m通過が59秒2―マイル通過・1分34秒9というミドルラップを、二番手追走からアッサリ。なるほど、京都金杯優勝の重賞タレント。57キロでオープン特別とあれば、当然ながらもう一丁。

　大勢は二着争い。ミドルペースの博多Sを、2分0秒5で2着に踏ん張ったアカネイロ。小倉記念6着のテイエムイナズマも、距離短縮はプラス。函館記念2着のケイティープライドの粘り込み、鳴尾記念3着のプランスペスカも、連下には押さえておきたい。

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【一騎打ち】常識的に考えれば、皐月賞3着、京都金杯での勝利もあるウインフルブルームを中心に考えるべきなのだが、1年7か月の休養明けで激走した目に見えない疲れが、どうも気になる。先々週のバンドワゴン(博多S)の例もあるので、2走目のポカを心配して対抗に留める。本命は1800mでOP特別勝ちの経験があるテイエムイナズマ。ズブいタイプなだけに、パワーが必要な馬場も歓迎。久々を叩いて、状態も上向いており、今回はこの2頭の争いとみたい。

【順当決着】前走、重賞の函館記念でも3着に好走した06ケイティープライド。立ち回りの上手さが光る内容で、浜中ジョッキーの継続騎乗は大きなプラスである。稽古での動きは力強く、いい状態をキープ。ここから、09ウインフルブルームと05メイショウヤタロウを相手本線に設定した馬券で勝負する。大きな波乱はないと思われる。

【小波乱】ケイティープライドは地力を強化している。積極策でプランスペスカが踏ん張る。コースが変わりメイショウヤタロウが追撃。

確かに○ウインフルブルームは100台3連発で指数並びとしてはけっこう高い。しかしこのメンバーでの平均値となると僅差の4位。そこまで抜けているという訳でもなさそうだ。ならば前走値で上回り、同距離コースも108ある◎ケイティープライドを軸にできるはず。3番手に▲テイエムイナズマ。☆メイショウヤタロウ一発候補に。

長期休養明けを使われての変わり身が大きい9ウインフルブルームが中心。重賞を勝ったスピードは小回りでフルに威力を発揮する。次位は6ケイティープライドで、得意コースで好走可能。▲は2テイエムイナズマで先行力を生かせれば差はない。