※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
安田記念へと続く古馬マイル路線の関東における開幕戦。ここでの勝ちを
ステップにGIへと羽ばたいていった馬は、過去10年では
スズカフェニックス、
ローレルゲレイロ。一昨年の勝ち馬
ヴァンセンヌも
安田記念で2着しており、冬場のGIII戦ながらGIとの結び付きが強い重要なレースです。
過去10年間で1番人気はわずか2連対。馬連万馬券も4回と、波乱の余地は少なくありません。しかし、1番人気が連対した2年はいずれも、馬連は1-2番人気でガチガチに収まっており、荒れるか堅いか、配当的には両極端の傾向が見られます。
1.前走凡走からの巻き返しは難しい
前走で掲示板を外していた馬は過去10年で勝率2.4%・連対率7.3%と不振です。勝ち馬で前走掲示板を外していた馬は2頭だけで、その両頭はいずれもGIからの臨戦でした。
2.先行有利
過去5年間のうち、良馬場で行われた3年のレース上がり3Fは、古い方から順に、34.2、33.5、33.5。スローペースに流れることが通例で、早めに動けないタイプは脚を余す危険性が少なくありません。
3.今開催の東京は決め手が必要
先週の東京の芝のレースは10鞍行われて、
ディープインパクト産駒が3勝、
キングカメハメハ産駒が3勝。勝ち切るためには鋭い決め手が必要になっているようです。
プロディガルサンは、先週の
白富士Sを除外になってこちらに回ってきましたが、行きたがる気性を考えると、むしろ結果オーライになる可能性が小さくありません。
セントライト記念の3着は、直線で勝ち馬にぶつけられる不利があってのもの。
ゼーヴィントあたりとは差のない性能を示しています。距離の克服が至上命題だったため、近走は後方からソロっと行く競馬を続けていますが、本来は早めに動けるタイプ。また、一週延びたことで仕上がりの不安も小さくなりました。
エアスピネルは、マイル路線に転身初戦となった
京都金杯が辛勝でしたが、早めに動きながら勝ちきったところに価値があります。今回は57kgを背負いますが、大崩れは考えにくいところ。
マイネルアウラートは58kgを背負った
ニューイヤーSが完勝という内容で、完全に馬が充実期に入った印象。キレ味が要求される東京で凌ぎきれるかが課題ですが、自分で競馬を作れるのは強みです。
ヤングマンパワーは昨年重賞を2勝していますから、この路線における実績面ではメンバー中で最上位。今回は相性のいい
戸崎圭太騎手に戻りますし、先行脚質もこのレース向きです。あとは、大型馬の休み明けがどうかという判断。
ブラックムーンは重賞だとあと一歩足りない現状ですが、超スローペースだった富士Sでも0.4秒差まで追い込んだ実績があり、本来の待機策に戻して一発を狙います。
ブラックスピネルは広いコースは合っていますし、レースでの立ち回りも巧み。ただし、前走は最内枠を最大限に活かし切っての2着だけに、あれ以上があるかは微妙なところ。
ロイカバードは前走で準オープンを勝ったばかりですが、昨年のこの時期はクラシック候補と騒がれた素質馬です。乗り難しい面がありますが、ハミを外しての騎乗が巧みな
横山典弘騎手はぴったり合う可能性があります。時計が速い決着にならなければ台頭の目も。