2016年2回東京開催の開幕週に行われた芝2000mは4レース。その1着馬の調教タイプは馬ナリ平均坂路主体、標準多め併用、馬ナリ平均併用、馬ナリ平均併用。追い切り本数や強さはさほど必要ないが、併用調教は重要という結果。このうち、馬ナリ平均の3頭はトラックのダブル最速でもあったので、軽い調教でも末脚がしっかりしているという共通点もあったわけです。

　◎ネイチャーレットは馬ナリ平均併用でトラックのダブル最速に該当。この馬自身、1着になったのが、3走前に馬ナリ平均トラックでトラックのダブル最速でした。ここ2走が1秒以上負けているので「1600万下での壁」という見方もできますが、もともとが暑い時期に結果を残している馬だけに、今の気温上昇とともに、着順も上昇するはずです。

1.リスペクトアース
今回：軽目併用
前回：標準併用

2.ヴォージュ
今回：標準坂路
前回：標準併用

3.サンライズタイセイ
今回：標準トラック
前回：標準少めトラック

4.レッドルーファス
今回：標準併用
前回：軽目トラック

5.ネイチャーレット
今回：馬ナリ平均併用
前回：標準トラック主体

6.ロングシャドウ
今回：馬ナリ平均坂路
前回：一杯平均トラック

7.ロスカボス
今回：標準坂路主体
前回：一杯平均併用

8.シャドウウィザード
今回：乗込坂路
前回：乗込坂路

9.パワースラッガー
今回：馬ナリ平均トラック
前回：急仕上げトラック

10.ウインオリアート
今回：乗込併用
前回：乗込トラック

11.レアリスタ
今回：軽目トラック主体
前回：馬ナリ平均併用

【伏兵注意】レアリスタは前走大敗も体調面等不安要素もあり参考外。東京は5戦4勝で昨年の勝ち馬でもあり巻き返し必至。パワースラッガーは昇級戦の前走でクビ差2着。充実示し好調もキープでチャンスもある。レッドルーファスは地力上位。久々も動き軽快で力発揮の態勢。シャドウウィザードは末脚生きる展開で浮上。ヴォージュも好仕上がりで、ウインオリアートやロスカボスなども侮れない。

【東京で一変】レアリスタは、東京は〔4001〕。2000mは当コースの1分59秒3・現級勝ちも含め3勝全勝だ。まだ神経質さを残す馬だけに、カウントダウンSは輸送でイレ込み競馬にならなかったが、関東圏なら仕上げに手違いは考えにくい。

　対抗はヴォージュ。2000mは3勝、修学院Sで1分58秒8(3着)に時計を詰めた。取り消し明けになるが、時計のかかる今の坂路で二週にわたって好タイムを連発している。

　修学院S4着のシャドウウィザードの差し込み。

　脚元や休み明け等、多くの課題を抱えているが、レッドルーファスは東京1800mを1分45秒2という快記録で走ったことがある。前回とは芝コンディションが大きく異なるが、順調さならパワースラッガー。ひと絞りあればネイチャーレットも前進。

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【波乱含み】低調な顔ぶれなら、休み明けでも昨年のこのレースを制した11レアリスタが中心。9パワースラッガーは近走上々で今回も差し脚発揮に期待ができる。8シャドウウィザードは長く差し脚を使えるタイプで善戦以上に要警戒。5ネイチャーレットは復帰後がいまひとつだが叩き3走目とコース替わりでの変わり身に注意が必要だ。2ヴォージュは取消明けだが乗り込み入念で押さえにマーク。

【小波乱】レアリスタは地力上位。粘り強いサンライズタイセイ。条件が好転するヴォージュが続く。

ここも微妙な差のメンバー。平均値トップ▲レッドルーファスは8か月ぶりで軸にはできず。△シャドウウィザードは2走前の同距離コース凡走が問題。これだと◎レアリスタ筆頭となる。☆パワースラッガーも指数悪くないがすっかり中山専門になってしまって一発候補まで。

休養明けだが臨戦態勢は整った11レアリスタが有力。現級勝ちの実績から鉄砲駆けの魅力は十分。対抗は4レッドルーファスで長期休養明けだが能力は互角。