【応援合戦】
フラットレーは、来春のクラシックの本命印がちらちら。デビュー戦は洋芝の札幌、前日の雨の影響が残る緩い稍重。1分52秒3という全体時計は確かに平凡。上がり3Fのレースラップは12秒4-12秒3-11秒9(3Fは36秒6)と、数値で能力を示し辛い芝ながら、自身の上がりは35秒9。洋芝の11秒台は東京なら10秒台に匹敵。ルメールとのコンタクトも、ほぼ完ぺき――3-4コーナーで促すと、あっという間に射程圏。唸りをあげ、突き抜けた直線は迫力満点。半姉
バウンスシャッセ(重賞3勝)など兄姉たちも活躍馬したが、皮膚の薄さ、しなやかな走法は兄弟の中でも格別。追い切り一本不足かなと思っていたが、最終追い切りは
ソウルスターリングと併せ馬で併入。よし、いけると陣営も握りこぶし。アイビーSを、来春のクラシックへの布石としたい。
応援するなら
タニノフランケルだろうという人もいる。母は
ウオッカ、牡馬混合のダービーを制覇した日本が誇る名牝。繁殖入りし配合相手はシーザスターズが3回、フランケルは二度め。骨量豊かな大型馬が続々生まれ、本馬も520キロ台の巨漢。兄姉同様、持久力型に出たため、初陣の新潟1800mは切れ負けした。さて、二戦目の前走、重馬場の上り2Fは11秒2-11秒6。果たしてこのラップで、東京で足りるのか。高速決着に、早くも真価が問われる一戦となるが、とりあえず雨は味方する。
タニノに限界があれば、
シュバルツボンバーが代わって浮上。サウジアラビア
ロイヤルCは、下腹に余裕があり見るからに重い。外に持ち出すまでに反応が鈍かったのも、その造りが原因だったのかもしれない。中一週で再度東京遠征、このローテは必勝態勢。ちなみに二走前、中京マイルを1分34秒2でレコ勝ち。時計的根拠はこのメンバーでは一番だ。
勝ち上がりに3戦を要したが、
シャルルマーニュの小倉1800m・1分48秒9も、500万条件は、一応すぐにでも突破可能なタイム。