※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
菊花賞に向けた
トライアル競走としては、
神戸新聞杯に強豪の多くが集まりますが、一昨年は
キタサンブラックがここを足掛かりにして、
菊花賞、
天皇賞(春)へと羽ばたいていきました。2012年の勝ち馬
フェノーメノも古馬になって
天皇賞(春)を2連覇するなど、ここに来ての
セントライト記念の復権はあきらか。今年も重要性の高いレースになりそうです。
1.ダービー出走馬が中心
夏の上がり馬による下克上が起きやすいレースという印象があるかもしれませんが、それはすでに過去のことです。レースの重要性が増したこの6年を見ると、ダービーからの直行馬が5勝して2着も3回。唯一上がり馬が勝った2013年は、ダービー組の出走が一頭だけでした。なにを差し置いても、ダービー出走馬の検討から始まるレース。
2.短めの距離での実績に注目
直線が短いコースで行われる(2014年は新潟内回り)という性格上、ある程度早めに動けるスピードが必要とされます。昨年は
共同通信杯勝ち馬
ディーマジェスティと
ラジオNIKKEI賞勝ち馬の
ゼーヴィントによる1800m重賞勝ち馬のワンツー。一昨年も同様で、
スプリングS勝ち馬
キタサンブラックと
毎日杯勝ち馬
ミュゼエイリアンのワンツー。
3.中山実績馬が巻き返す
一昨年の勝ち馬
キタサンブラックは、ダービーを大敗したことで人気を落としていましたが、それ以前には
スプリングSを勝って
皐月賞で3着という中山巧者でした。2011年の勝ち馬
フェイトフルウォーも同様にダービー大敗馬ですが、履歴を振り返れば中山で
京成杯勝ちの実績がありました。小回りに対応できるかを見定める上で、高いレベルの中山実績が参考になります。
アルアインは「距離が長いのでは」と危惧されたダービーでも5着。キレ味の差で劣ったという内容で、さすがは
皐月賞馬という堂々たるレースぶりでした。中山は
皐月賞を勝った舞台ですし、
毎日杯勝ち馬もこのレースとは好相性。スピード・勝負根性・器用さを兼ね備えていて、信頼性の高い軸馬になります。
セダブリランテスはここまで3戦3勝。離して勝つような派手さはありませんが、どこからでも動ける自在性と競り合いに強い勝負根性がセールスポイントです。中山コースは合う可能性が高く、このレースと相性のいい
ラジオNIKKEI賞の勝ち馬という点も強調材料。
イブキは今回と同条件の
水仙賞で、ここでも人気になる
サトノクロニクルを降したコース巧者。初ダートだった前走は参考外で、むしろ8月に一度使われたことはラ
イバルたちにないアドバンテージになります。
サトノクロニクルはその
水仙賞では差し遅れての2着でしたし、前走
ラジオNIKKEI賞でも6着と、小回りはあまり向いていません。今回はそれを補うべくデムーロ騎手への手替わりで巻き返しを期待します。エンジンの掛かりが遅いので距離延長はプラスに働くはず。
ミッキースワローは前走福島の1000万条件を3着に敗れましたが、スローペースを大外を回って追い込んでのもので、敗れてなお強しという内容でした。早めに動きながら0.1秒差5着した
京都新聞杯からオープンでも力量的に見劣りしませんし、当コースは未勝利戦を圧勝したゲンのいい舞台。
クリンチャーは
皐月賞の4着馬。ダービーでは逃げられなかったことで不発に終わりましたが、芝2200mの
すみれSでの4馬身差圧勝が示すとおり、直線の短いコースで自分の型にハマれば一変がありえます。
サーレンブラントの前走1000万条件3着は強敵相手でしたし、上がりが速すぎるレース展開も不向きでした。コースや相手関係にかかわらずしぶとく伸びてくる末脚が魅力で、夏場に一度使われた強みを活かしたいところです。