※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
シンザン記念は朝日杯の直後に行われるので、年によって出走メンバーのレベルにバラつきがありますが、それでも最近の勝ち馬から
ジェンティルドンナ、
ミッキーアイルと2頭のGI馬を輩出しています。京都外回りの芝1600mは底力が引き出されるコースであり、1月の3歳重賞としては例外的に大物の出現を期待できるレースです。
1.スピードが必要
過去10年で逃げた馬が[2-1-1-6]の好成績。4コーナー3番手以内まで広げると[5-4-3-21]で、連対馬のほぼ半数がこの範囲から出ています。この時期の京都は芝の状態が良好なので、差しに構えるとなかなかチャンスが巡ってきません。軸には先行するスピードがある馬を選びたいところです。
2.距離延長は割り引き
前走で1600m未満の距離を使われていた馬が勝ったのは2009年の
アントニオバローズが最後です。近年では2014年の
モーリスが5着、2011年の
オルフェーヴルも2着と勝ち損ねています。GIを何勝もする名馬ですら苦戦しているのですから、距離延長
ステップで臨む馬は割り引きが必要です。
3.スケール勝負・巨漢馬に注目
ワンターンで直線平坦の京都マイルですから、大きなス
トライドで走る大型馬に有利な条件になっています。昨年のこのレースは、
ロジクライ、
ジュエラーという馬体重500kgオーバーの2頭でワンツー。過去10年のこのレースで、馬体重500kg以上の馬は勝率13.6%・連対率27.3%という好成績を収めています。さらに馬体重520kg以上となると、サンプルが少ないものの[1-1-0-2]。着外のうち1頭は4着ですし、2009年に12番人気で2着した
ダブルウェッジを含めて、全馬が人気以上の着順に走っています。
タイセイスターリーは、
デイリー杯2歳Sではスタートから気難しさを出して終始外にもたれ通し。まともにレースをできなかったので能力を出し切っていません。前走で530kgの巨漢馬というプロフィールは魅力ですし、好時計で完勝した初戦を見てもスピードは充分。2016年リーディングトップの矢作厩舎と、同じく3位の
川田将雅騎手が、素質馬のトラブルになんの対策も講じていないはずがありません。巻き返しに期待します。
ペルシアンナイトは3戦2勝で、これまで唯一先着を許したのが2歳女王の
ソウルスターリング。前走でマイル戦に対応したのも好材料で、重賞でも上位争いは必至でしょう。
アルアインはマイル戦で2戦2勝の
ディープインパクト産駒。同厩舎の
ペルシアンナイトがいるため出否は不明ですが、500kgを超える馬体重で「巨漢馬枠」としても要注目の存在。
コウソクストレートはレベルの高かった
京王杯2歳Sの4着馬。長い直線を求めての京都遠征で、
ルメール騎手の騎乗も魅力です。以下、距離延長が課題も
ホエールキャプチャの近親で素質を秘める
ブラックランナー、
札幌2歳Sの勝ち馬で直線平坦はプラス材料の
トラスト、
ディープインパクト産駒の好素材
インウィスパーズ。