【
ロケット再点火】
ミッキーロケットの成長力は想像以上。3歳春は
スプリングS5着、
皐月賞は13着と惨敗。坂コースや時計決着に課題を抱えていたが、北海道シリーズで3戦2勝。秋を迎え坂コースの阪神・
神戸新聞杯も、仕上がり途上とはいえあの
サトノダイヤモンドに、最速の上がりを駆使しクビ差に肉薄。3000mの
菊花賞はスタンド前で折り合いを欠き、スタミナ切れをおこしてしまったが、2着争いには最後まで顔を覗かせていた。ハミを工夫することでモタれ癖も解消に向かいつつある。
シャケトラとの素質・追い比べが第一本線。デビューは3歳6月と遅かったが、経験馬相手に上がり34秒1という切れ味を披露。前回の
境港特別は、残り4F・11秒9-11秒8-11秒4-12秒5(3Fは35秒7)という持久力勝負を35秒2で押し切った。2400mのGIIに耐え得る、切れとパワーの両方を記録として示した。
モンドインテロは、GIIの
アルゼンチン共和国杯が0秒2差、ステイヤーズが3着と、高いレベルで安定。56・5キロの重量は、他と比べると有利とはいえないが、直線下り坂の京都は2戦2勝と伸び脚は確か。
ヤマカツライデンは、昇級のGII・
京都大賞典が8着。逃げ馬の0秒8差は、条件に慣れさえすれば即座に反転攻勢に向える着差だ。
カフジプリンスは、
神戸新聞杯4着馬。
レッドエルディストは同3着。本命とともに飛躍の期待がかかる明け4歳馬だ。