【同日2本追い】ジューヌエコールに激変の予感。函館SSを1分6秒8のレコードで圧倒したはいいが、その反動は思ったより重く、スプリンターズSには間に合わない。復帰戦のスワンSも見切り発車…。しかし、急仕上げとはいえ、折り合いを欠くくらいに元気。闘志と行きっぷりは確認できた。前走後、どう造るか。少し決断は遅かったが、22日は坂路入りのあと、CWで4F・52秒1-3F・38秒2。ハードなひと追いで一変十分。

　当面の目標はソルヴェイグ。こちらもスプリンターズSを除外、オパールSは、一週遅れの造り直し。しかしこの難しい局面も、アッサリ逃げ切り。昨年のスプリンターズS3着から、順当に力をつけている。斤量は54キロ、大崩れはまず考えにくい。

　ヒルノデイバローは、オパールS2着に続き、GIIのスワンSも2着。乗り替わりになるが、いい意味で今の古川は迷いが少ない。

　ヒルノの主戦だった四位は、アットザシーサイドの勢いと末脚をチョイス?その選択に結果でこたえたい。乱戦なら、連れてビップライブリーの末脚。シュタルケのメラグラーナ、フィドゥーシアも侮れない。

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【難解】条件戦を10戦連続で馬券圏内。ようやく重賞戦線に到達した前走でも4着と大崩れしなかった6ビップライブリー。初のスプリント戦がネックになるが、通常以上のスタミナが必要となっている今の京都の馬場なら、1400m実績が意外とモノを言いそう。道悪適性も高く、挑戦2戦目で重賞勝ちも夢ではない。7ソルヴェイグはゆったりしたローテーションで、1戦1戦そこそこ結果を残してきた。スワンS好走馬に近走先着しており、力関係的にも侮れない。5ヒルノデイバローは、芝転向以降近走になってようやく安定して力を出せるようになってきた。あとは勝利のみ。先行力のついた今なら、大崩れは考えにくい。

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　連続GIが終わった京都開催のオーラスを飾るスプリント重賞。サマースプリントシリーズから続いた1200重賞路線がスプリンターズSで一段落、それ以来初めてのスプリント重賞ということで、翌年の短距離路線の出発点とも考えられるレースである。

1.格よりも勢いを重視

　GIの負け組や上がり馬が入り乱れるメンバー構成になるが、前走1着馬が[4-1-3-19](過去10年)という好成績を残しており、4勝の内訳はオープン特別が2頭、準オープンが2頭。単勝候補は勢いのある馬から選びたい。

2.上り坂スプリントで内枠・先行有利

　京都芝1200mは、スタート直後に上り坂があるため、前半のペースが上がりにくい傾向がある。狙うべきは、内枠から器用に立ち回れる馬、上り坂に負けない確実な先行スピードを持っている馬。過去10年の勝ち馬のうち9頭が、4角を5番手以内で通過している。

3.スプリンターズS出走馬は不振の傾向

　スタミナ勝負になりやすいスプリンターズSと器用さが要求される京阪杯は、基本的には関連性が薄い。昨年はネロがスプリンターズS組としてひさびさの勝利を挙げたが、勝ちタイムが1分10秒台という不良に近い重馬場でのものだった。良馬場ならばスプリンターズS組は一枚割り引いて考えたい。

　ソルヴェイグは前走のオパールSで、1年4か月ぶりの勝利を挙げた。着差はクビながら、自ら主導権を握って危なげのない内容だった。勝ったのに今回は1kg斤量が減って54kg。重賞2勝馬で昨年のスプリンターズSでも3着した実力馬にとって、いかにも恵まれた印象だ。スプリンターズSでは賞金不足で除外の憂き目にあったが、ここに来て流れが向いてきた。

　アットザシーサイドは2連勝でオープンに返り咲き。ソルヴェイグが勝った昨年のフィリーズレビューの2着馬で、桜花賞では3着した実績もあり、重賞に入っても格落ちという印象はない。セイウンコウセイはここ2走二桁大敗と、高松宮記念を勝った春の輝きを失っているが、京都芝1200mはシルクロードS2着など2戦2連対の得意条件。G1馬としては56kgと斤量も軽く、見直しは当然だろう。

　ジューヌエコールは函館スプリントSの勝ち馬で、3歳世代屈指の好スプリンター。スワンSを一叩きされての良化も見込める。以下、オーシャンSの勝ち馬メラグラーナ、スワンSが好内容だったビップライブリー、先行力が強化されて安定感を増したヒルノデイバロー。

【実績信頼】短距離戦線で力を示している、07ソルヴェイグの能力を信頼。京都の芝1200m内ならば、この馬の持つスピードと持久力を、フルに発揮できる。稽古での動きは抜群で、かなりいいデキでレースに臨めそう。相手は、05ヒルノデイバローと06ビップライブリーを上位に評価した。大きな紛れはないとみて、◎ー○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負。

【小波乱】ビップライブリーは折り合って切れ味を発揮。追い比べでダイシンサンダーが浮上。セイウンコウセイは体調がアップしている。

ここも大混戦。人気は○ソルヴェイグだろうが確かに数字的にも十分軸になりえるもの。しかし断トツというわけでもない。これならば平均値トップでも人気にならない◎セイウンコウセイが面白いのではないだろうか。叩き3戦目の一発に期待する。3番手は108から113で馬場問わず馬券になった▲ヒルノデイバロー。一発に☆ジューヌエコールを推す。

展開に注文はつくが地力は上位の9メラグラーナが有力。ここ2戦の終いの伸びは抜群でここは一発の魅力を秘める。次位は15アットザシーサイドで大幅にパワーアップしており好走は可能。▲は7ソルヴェイグで先行策からチャンスはある。