【
バージョンアップ】
エクレアスパークルが、多くの面で一段ギアを上げる。兄の
アンタラジーはスピード色の濃いマイラー。姉の
アグレアーブルは逆に、11秒を切るような高速ラップが苦手なタフな
パワー型。
ハーツクライ産駒の同馬は、どちらに出るか。
セレクトセールで最初見た時は、
アンタラジーを想像したが、いざ実戦のパドックの馬体の厚み――11秒8-11秒5-11秒7という上がりラップを見ると、姉に似た
パワー型に出た。ただ、明け3歳の2月末デビューという割には、中間短いスパンで坂路53秒3、最終追い切りは芝でビシビシ。瞬発力や馬体造りに、一気の変わり身を予感させる内容だった。
対抗は
シャイニーゲール。
若駒Sは1コーナーで不利も被ったが、キャリア不足もあり、いきなりの速い上がりは苦しい。しかし良馬場も二度目、まだ奥を感じさせる好馬体の持ち主だ。
タガノアシュラは、この組み合わせなら、
黄菊賞・2分1秒9という記録と逃げ脚が意味を持ってくる。ラップ形態を見ると、ステイヤー色が濃く、11秒を切るような高速ラップに限界があるかもしれないけれど、
インヴィクタは中間
シュヴァルグランと併せ馬を敢行、クラシック出走に意欲十分。
アダムバローズは、今回はタガノという強力な同型とどう折り合いをつけるか。
ドリームソルジャーは、輸送がどうか。パドックで
テンションの高さをチェックしたい。