【加速比べ】
アウィルアウェイは、新種牡馬
ジャスタウェイ産駒。父に中央初勝利をもたらしてくれた。2歳3月くらいに、牧場サイドから6月の阪神デビューの話も出ていたが、母は芝・ダートを問うことなく5-6Fで4勝。祖
母トキオリアリティーは短距離をベースに3勝。母の兄弟は
リアルインパクト、
ネオリアリズム、
アイルラヴァゲインなどのブラックタイプが名を連ねているが、基本はスピード系、450キロで体はタンク型。1200mという距離を選んできたのもなるほど。
ただ、初陣の大出遅れには心の中で悲鳴(笑)。レース運びもちょっと乱暴なんじゃないのと思ったりもしたが、二枚腰を使いゴール通過時は手綱を押さえる余裕。2歳6月・阪神の坂を、34秒0という上りは、なかなか出せない数字です。脚色やラップを計れば1-2Fの延長、マイルくらいは大丈夫。
ダリア賞は、折り合いや戦法等、こなさなくてはいけない約束事もいろいろあるだろうが、この小頭数なら内回りでも、どこからでも間に合う。
対抗の
レノーアは、母は5-6Fダートで3勝、
スクリーンヒーロー×
トワイニング配合の402キロの仕上がり早の栗毛。初陣はスローの瞬発力勝負が
ドンピシャにハマったが、坂コースの東京でゴール前二枚腰を使い、11秒2-11秒1-11秒6(3Fは33秒9)というレースラップを、33秒2の加速ラップで競り落としている。
相沢厩舎は、ペリソナリテなど、マイネル系の完成度の高い小柄な瞬発力タイプの好サンプル多し。
純粋なラップと時計の精度なら
ローゼンクリーガー。坂コースの中京で、1000m通過・57秒9-1200m通過1分9秒5というハイペースを自らが演出し、1分21秒6は相当速い。
対抗の
レノーアと比べると少し記録精度は落ちるが、
サワサワも東京7Fの新馬戦で上り33秒8を計測。1分11秒0という数字は一見平凡に映るが、
マイネルアプラウスは、前走は二段加速で一気差しを決めた。