【混戦】ケイデンスコールは前走を快勝。新馬2着も強い相手にハナ差で動きも1戦毎に上向きで重賞Vに期待。アンブロークンは新馬で幼さある中で余裕を見せる内容。叩かれ素軽さ増しておりチャンスあり。ジョディーも初戦のレースぶり上々で力強さ前走以上にあり争覇圏。ロードアクアも脚力見劣らず上位の候補。エイカイキャロルも気配上向きで、エイシンゾーンやエルモンストロなども差はない。

【連軸不動】新潟開催二度使いになるが、極端な馬体の増減さえなければ、ケイデンスコールでほぼいける。デビュー戦はハナ差の惜敗、走破タイムは1分37秒7と平凡。ただし上り3Fのレースラップは12秒0-10秒7-11秒0(33秒7)。対する自身の上りは33秒1、中京の坂をゴール前2F・10秒台の超速ラップできわどい2着に追い上げてきた。

　先着を許したアドマイヤマーズは、続く中京2歳Sを1分34秒7に更新して楽勝。本馬も次走、新潟マイルを1分34秒3・上り33秒7で快勝している(ラスト3F内には10秒台のラップを内包)。夏三度使いになるが、坂路・CWを交え調教の姿勢は攻め。前回は直線遊びながら走っており、集中力アップも期待していい。

　対抗はジョディー、父ダイワメジャーにそっくりの記録を新馬戦でも刻んでいる。坂コースの東京1600m・1分35秒9という時計と11秒5-11秒4-11秒3という加速ラップは、2歳6月期では上等の部類。中間腰回りが充実、後肢の送り込みがさらに力強くなった。

　三番手はアンブロークン。デビュー戦は中距離の1800m、重馬場とすれば1分50秒5というタイムはかなり優秀。走るのが好きなのだろう。前進姿勢は豊か、追い切りは豪快。新潟マイルの高速ラップ対応が鍵になるが、台風の影響で少し湿り気を帯びた馬場になる。

　大勢逆転があればロードアクアの瞬発力。新馬戦のタイムは1分24秒8と平凡。しかし11秒4-10秒9-11秒6(3Fは33秒9)というレースの上りを33秒8でスパリ。東京の坂を目に見える10秒台の高速ラップをマークし、ゴール前でデムーロは手綱を抑え微笑む余裕があった。

　中京のマイルの新馬戦を1分34秒9で勝ち上がったエルモンストロの完成度の高さ。エイカイキャロル、エイシンゾーンも連下には押さえておきたい。

今年の新潟2歳Sは頭数が少なめなので傾向が変わる可能性はあるが、例年のこのレースで良いパターンは前走も1600mで上がり上位、かつレース間隔に余裕のある馬。逃げて上がり2位、中京戦から待機の◎エルモンストロを軸に相手は絞って。

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【上位拮抗】6ケイデンスコールは前走が余裕ある内容でここでも瞬発力発揮が期待できそう。5ロードアクアは初戦が好内容でコース替わりもプラスとみて対抗に推す。7エイカイキャロルは初戦後の上積みが大きそうで上位食い込みに要警戒。4エイシンゾーンは底力があるタイプで今回も立ち回りひとつで善戦以上が考えられる。9アンブロークンも素質上位で主導権を取っての押し切りに注意。11ジョディーもスピード的に互角以上の存在とみたい。

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ハープスターとイスラボニータがワンツーしたのが2013年。夏の2歳重賞では唯一、直線が長いコースで行われることもあり、かつては翌年のクラシックを嘱望される馬の目標になることも少なくなかった。

　しかし、近年はその傾向が急速に変化している。大きな原因は、2015年から同じ週の札幌でワールドオールスタージョッキーズが開催されるようになったこと。新潟競馬場にはトップ騎手不在となる。クラシック候補を抱える陣営は乗り替わりを嫌うため、強い馬が集まりにくいレースになりつつある。

1.早熟スピード型有利

「世代のトップを争うような強い馬はいない」ということを前提にすれば、必然的にこういう結論になる。前走で1800m以上の距離を使われていた馬は、過去10年で[0-3-1-27]と未勝利。この組には1番人気2頭、2番人気4頭がいた。「クラシック候補の品定め」という楽しみは、このレースを当てるためには封印するのが得策だ。

2.東京組対中京組

　夏の新潟開催が2013年に日程変更されて以降、関東では6月の東京、関西は6月の阪神、7月の中京開催に有力馬のデビューが集中するようになっている。かつては新潟デビュー組が優位なレースだったが、2013年以降は前走が新潟だった馬は[1-0-0-34]と好走例が激減した。前走が東京だった馬は[1-2-2-6]で、中京が[3-1-1-10]。この2組を重く見て、前走新潟組はやや割り引いて考えたい。

3.追っての味が必要

　前走の上がり3F順位がメンバー中1位だった馬が、過去10年で8勝して2着7回で、2位だった馬が1勝して2着2回。前述の2013年以降という期間では前走上がり1位が4勝2着3回で、2位が1勝2着2回だから、前走で速い上がりを使ったことは、勝ち負けするためには必須条件と言っていい。

　ロードアクアは、東京芝1400mの新馬を上がり3F33.8秒の末脚を繰り出して完勝。1000m通過が62秒台の遅い流れを、前に馬を置かない形で我慢できているので、距離延長にも対応できそうだ。日曜追い切りでは栗東坂路で800m50.4秒という一番時計をマーク。前走からのパワーアップは明らかだ。たしかな上積みを見込めるのは、前走新潟組にはない強みである。

　ケイデンスコールはデビュー戦をハナ差で差し損ねて、未勝利戦を経由しての参戦となるが、初戦で惜敗したのが中京2歳Sを圧勝したアドマイヤマーズだから、いかにも相手が悪かった。間隔は詰まるが、2戦続けて上がり3F33秒台をマークした鋭い末脚はいかにもこのレース向きだ。エイシンゾーンは中京2歳Sでアドマイヤマーズに完敗の2着だったが、レース展開に応じて動ける自在性が強み。小柄な牝馬で上積みはどうかだが、やや小粒に映る今年のメンバーなら軽く扱えない。

　アンブロークンは長い距離が良さそうなタイプで、スピード対応が課題となるが、素質の高さから大崩れはしないはず。以下、東京開幕週デビューで上積みは大きそうなジョディー、センス十分で完成度高いエイカイキャロル、ロードクエストの半弟で兄を思わせる末脚が魅力のスティルネス。

【小波乱】エイカイキャロルは完成度が高くいい脚を持続できる。潜在能力が高いエルモンストロが対抗。ケイデンスコールは上積みがある。

指数では当たらないレース。数字上では同距離コース82◎ケイデンスコールをプッシュしたいのだがはたしてこれでいいのかどうか。でもこの数字ならば馬券軸としては機能してくれるとは思う。問題は相手絞りなのだ。ということでやや人気薄も入れ混ぜながらの判断。今年は当てたい。

前走の優秀な勝ちタイムから6ケイデンスコールが優勢。末脚は鋭く直線長いコースで本領を発揮する。次位は2エルモンストロでスピード能力は高く積極策から押し切りは十分。▲は11ジョディーで上積みは大きく高速競馬向き。

　頭数のみならず、やや小粒なメンバーの感を受けるが、頭一つ抜けた存在と思えるケイデンスコールに◎。新馬戦でハナ差負けのアドマイヤマーズが、続く中京2歳Sを楽勝しているのだから、その一戦だけでも資格は十分あるが、前走の勝ちっぷりもまた優秀だ。伯父のバランスオブゲームは、重賞7勝のうち6勝までがGIIという稀有な馬だったが、唯一のGIII勝ちがこの新潟2歳S。まだ手先が重い印象もあるが、この舞台ならどんな位置からでも差し切れると見た。

　相手は、エイカイキャロル、エイシンゾーン、エルモンストロへが本線で、以下は、アンブロークン、ジョディー、ロードアクアまで押さえる。