【軸不動】サンライズノヴァは末脚堅実で安定感も十分。引き続き状態良く条件もベストで57.5キロでも中心。ブラゾンドゥリスは休み明けの前走で2着と巻き返す。叩かれて気配上向きで好勝負可能。サンライズメジャーは初ダートの前走で3着と適性示し9歳も元気一杯。ストライクイーグルも力つけており昇級でも。ワンミリオンスも力量見劣らず、ゴールデンバローズやバンズームなども押さえたい。

【好調キープ】サンライズノヴァが堅調。本年は4度東京に遠征、緒戦のGIII・根岸Sは1分21秒5でハナ差の2着。GIのフェブラリーSは4着に惜敗したが、続くオープン特別・オアシスSは、58キロの重量で、すかさず2着と巻き返し。欅Sも逃げ馬をとらえきれず2着に敗れたものの、メンバー最高重量の58キロを背負い、最速の上り34秒4をマーク。前回は536キロと気持ち余裕のある造り、中一週というヘビーローテーションになるが、前進の余地は残している。

　逆転があればゴールデンバローズ。紐解けば東京1600ダートの2歳コースレコードを計時、3歳春にかけ3連勝をはたし、UAEダービー3着歴もある5勝馬。体調を崩し立て直しに苦労もしたが、オアシスSは5着と健闘。スタートで後手に回り、外から被せられ仕掛けが遅れてしまったが、最後もうひと伸びしている。デキ落ちの以前と異なり調教の時計と動きもかみ合ってきた。ブラゾンドゥリスは、東京1600ダートは【3212】。栗東Sも1分22秒7でクビ差2着に踏ん張っている。ただ、夏場は苦手。輸送でさらに馬体が減るようだと黄信号がともる。

　惑星として面白いのがワンミリオンス。栗東Sは出遅れが影響、あの不良馬場で砂を被ると時計勝負についていけない。交流重賞と中央のオープンとの格差と力関係は明確にし辛いけれど、東京は2勝。7Fながら1分22秒6の勝ち時計がある。ストライクイーグルは、マイルに距離を短縮して一変。終い勝負に徹したのが幸いしたとはいえ、良馬場・1分36秒7という薫風Sの記録は、過去のアハルテケSの決着タイムに近い。9歳馬サンライズメジャーは、初参戦となった交流ダート重賞で3着。砂ではバテにくいことがわかった。

　2011年は同条件の競走がオアシスSとして行われ、夏競馬扱いとなった12年以降はアハルテケSに。ハンデ戦だが、極端な軽ハンデが効いたというケースはそう多くはなく、むしろ前走重賞組のような格上タイプはよく走っている。

　ただ重賞組そのものの絶対数が限られているので馬券にはオープン特別組が絡むことも当然多く、その組から意外な好走馬が出てくることがある。

　ポイントになるのはオープン特別の距離延長組。1400mを使われた馬が1600mに来るとファンは距離を心配するが、11年以降のこのレースでは前走1400mのオープン特別から来た馬は[2-3-3-21]。馬券に絡んだ8頭のうち6頭は4番人気以下であり、配当妙味も十分だ。

　ここでは◎ブラゾンドゥリスを軸にしてみる。すっかり1400mのイメージが定着している馬だが、条件馬時代はむしろ1600mを得意としていた。今回は近況のかなり悪い馬も多く、適性以前に前走着順の良い馬はチャンスがある。

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【軸不動】8サンライズノヴァはひと押し不足の近況だが、メンバー的に今回も軸不動とみてよさそう。相手は混戦だが、しぶとく差を詰めてくる6ブラゾンドゥリスを筆頭に取る。16ゴールデンバローズは叩き2走目でスタート五分なら上位食い込みが狙えそう。15ワンミリオンスは条件的に微妙だが叩き前進が考えられる。14サンライズメジャーは初ダートの前走が好内容でここでも再度の好走に注意。2ストライクイーグルは昇級戦だが相手なりに走れそうなタイプで要マーク。

【小波乱】サンライズノヴァは追われて確か。舞台が変わりローズプリンスダムが前進。勢いがあるストライクイーグルも圏内。

同距離コース110台を持つなかから○ストライクイーグルを軸抜擢。前走112で今回は54キロ。2走前の中止で指数は低くなっているが、実質は上位。だが脚抜きの良くなった馬場になる可能性を踏まえると◎サンライズノヴァ軸に。問題はここからの3頭目チョイス。平均値上位から▲ブラゾンドゥリスと☆サンライズメジャー。以下△オールマンリバーなど100台コンスタントな馬が割り込める。

叩いた効果で変わり身は大きい16ゴールデンバローズが中心。東京5勝が示すように実績は上手。額面通りなら巻き返せる。次位は8サンライズノヴァで末脚は鋭く能力は互角。▲は11オールマンリバーで得意コースで一発の魅力はある。

　関東が梅雨入りして最初の週末を迎えたが、土曜に関しては現時点で曇りの予報。ただ、中間の降雨の影響が少なからずあるはずで、良発表でもダートはソコソコに速い時計が出る可能性がある。

　◎は、自分の型を持っていてコース適性が極めて高いサンライズノヴァとした。同舞台の2走前、オアシスSでマークした上がり35秒2は、次位の馬を0.5秒も上回っており、まずこのコースでは崩れることがない。トップハンデとはいえ、ここ2走で背負った58キロより斤量が軽く、何よりこのレースで戸崎圭騎手が目下5年連続連対中というデータも心強いはずだ。

　相手は、ブラゾンドゥリス、ゴールデンバローズ、ローズプリンスダムへが本線で、以下は、ワンミリオンス、アスカノロマン、ストライクイーグルまで押さえる。