【ビュイックに託す】
タワーオブロンドンの前走、GI・NHKマイルは痛恨の出遅れ。それでもルメールなら、どこかで修正できる――直線に入るまでは、それなりに余裕をもって見守ることができた。しかし、ラチ沿いのそこは絶対空かない。前にのっかかり立ち上がるシーンを見たくなかったなぁ…。
なんて、二走前の
アーリントンC・1分33秒4は、前年の
ペルシアンナイトの1分34秒1より0秒7速く、過去十年では最速。2歳秋の記録ではあるが、東京の
京王杯2歳Sは、直線坂上までもったまま。そこまで追い出しを我慢できるのかと、逆にヒヤヒヤするくらい手綱に余裕、上り33秒2を計測している。休養明けになるが、仕上げは丹念。チーム・ゴドルフィンも、自信をもって主戦のビュイックに手綱を託す。
対抗は昨年の覇者
ダイワキャグニー。
毎日王冠は相手が揃っていたことも確かだが、変に大人しくレース運びもマジメすぎ?反応も一息に終わったが、ひと叩きしてアクションはビビット。ファイトあふれるときの同馬の操縦術を横山典は知っている。
三番手は
ハクサンルドルフ。微妙に距離が短く、できれば少し時計がかかって欲しいが、あの決定力は魅力。
プロディガルサンも、当該マイルに重賞連対歴あり。上り馬
ソーグリッタリングは、
サトノダイヤモンドと調教で互角併入。
ブラックスピネルは、一か八かの勝負が許される。