※12/29段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
中山芝2000mは
皐月賞が行われるコースだが、重要レースが組まれているのはほとんど2、3歳戦のみで、古馬のオープンクラスのレースは、
ディセンバーS(2015年、2016年)と
中山金杯だけ。古馬のA級馬によるレースが少ないので、イメージを組み立てにくい面はあるかもしれない。
2015年はここを勝った
ラブリーデイが、その後
宝塚記念、
天皇賞(秋)を制覇。2016年の勝者
ヤマカツエースも
金鯱賞を2勝するなど、以降の飛躍のきっかけにしている。出世レースである以上、勢いや伸びしろのある馬を狙いたいところだ。
1.勢いを重視
前走で1着だった馬が過去10年で[4-1-3-13]。そのうちここが昇級初戦だった馬を除くと[3-1-3-5]で、勝率25%、連対率33.3%。ハンデ戦ということでどうしても格下の軽量馬に目が行くが、前走オープンクラスでの勝利は重い意味を持つ。
2.ハンデは重い方から
過去10年間でハンデ別の勝率・連対率は以下の通り。
-55kg:勝率1.2% 連対率4.8%
55.5-56kg:勝率5.7% 連対率14.3%
56.5-57kg:勝率20.0% 連対率30.0%
57.5-58kg:勝率16.7% 連対率27.8%
最近5年間の勝ち馬のハンデは順に57、57.5、57、56、56.5で、同じく最近5年間はトップハンデ馬が馬券圏内に好走している。近年はハンデを背負わされた馬=実績上位馬がきっちり能力を出せるようになっていて、実績で劣る馬の台頭の余地は小さい。
3.距離短縮は苦戦
過去10年間、前走で2000mを超える距離を使われていた馬は[0-0-1-16]。中には2番人気の
ブライトエンブレム(6着)、
ユニバーサルバンク(11着)、
ヒカルカザブエ(7着)も含まれる。小回りで多頭数になる
中山金杯では、忙しい流れを早めに動いていくスピードが必要であり、長距離のゆっくりした流れからの臨戦は割り引き材料になる。
ウインブライトは
福島記念の勝ち馬で、中山コースでは
スプリングSの勝ち鞍もある。
皐月賞も外枠から外々を回らされながらも0.5秒差8着で、
若竹賞の完勝を含めて、中山内回りでは過去3戦すべていいレースをしている。4歳になってさらに飛躍が見込める好素材で、重賞2勝馬ながらハンデが56kgにとどまったのも有利だ。
ダイワキャグニーは前走マイルの
キャピタルSを勝ったが、
プリンシパルSを勝っているように2000mも守備範囲。苦手な右回りを克服できれば。
ブラックバゴは5歳になって再浮上、重賞を争えるところまで戻ってきた。
ホープフルS3着、
京成杯2着がある中山芝2000mがベスト条件だ。
セダブリランテスは
アルゼンチン共和国杯で3着だが、内枠の利もあっての好走で、今回が試金石になる。以下、相手弱化であらためて注目したい
カデナ、中山替わりで見直せる
マイネルミラノ、明けて6歳だがキャリアが浅く伸びしろは大きい
レアリスタ。