【劇場型】
ハイランドピークの、これぞ横山典――芸術的ともいえる前走の逃げ切りを、今一度目にしてみたいもんです。紐解けば初勝利は昨年1月、中山1800ダートを後続に1秒3差をつけるブッ
チギリ。才能の片鱗を時折示していたが、デビュー時420キロ台だった体は、
初茜賞では464キロにビルドアップ。5F通過・1分1秒7のミドルラップを踏み、ラスト4Fめは13秒1に落とし、仕上げの3Fは12秒2-12秒0-12秒9。横山典劇場を堪能した方も多かったろう。1分51秒9は、近い将来、OPが見える快時計だった。北Cコース調教馬だが、負荷が軽いぶん、前走後の心身の摩耗も押さえられている。
強敵は
ロードシャリオ。
招福S2着に続き、
金蹄Sは1800m通過・1分50秒7-2100m・2分9秒2で2番手から流れ込み。この二戦は本物、渋ったダートも大丈夫。
ネイビーブルーは、東京2100ダートを同じ不良馬場で2分11秒0。1000万条件だけに総合タイムは低いが、ただ3着以下とは4馬身3/4差という力差があった。
パルトネルラーフは、休み明け三戦は状態も稽古もかみ合わなかったが、今回は秋口の頃のデキに近づいてきた。
金蹄Sで見せ場を作った3着の
メイプルレインボー、同4着の
ナンヨープルートーは、距離短縮で面白い。