【混戦】ハイランドピークは近2走の内容優秀で力量アップも顕著。引き続き体調良く55キロなら重賞初挑戦でもVを期待。センチュリオンは状態充実しており条件もベスト。レースぶりも堅実さ増しており好勝負十分。ディアデルレイはムラな部分あるも力量上位で気配も良好。エピカリスは復調途上の印象も能力は評価。アルタイルも好調キープで、ロンドンタウンやクインズサターンなども侮れない。

【逃亡者】ハイランドピークが上昇一途。初勝利は昨年1月、中山1800ダートを後続に1秒3差をつけるブッチギリ。才能の片鱗を折々示していたが、デビュー時420キロ台の体は、初茜賞では464キロにビルドアップ。

　5F通過・1分1秒7のミドルラップを踏み、ラスト4Fめは13秒1に落とし、仕上げの3Fは12秒2-12秒0-12秒9。1分51秒9は、近い将来のOPの図が描ける快時計でもあり、上総Sも再び上り37秒0というラップで後続に0秒8差。55キロならGIIIでも捕まらない。

　ディアデルレイとの行ったゝが第一本線。東海Sはエキサイトがおさまらず、ポジションは終始外。力負けというよりは自分に負けてしまったが、師走Sはリズムよく0秒7差の楽勝。中山なら二番手でも折り合えるか。

　アルタイルはポルックスSを勢いよく一気差し。抜群に体調がいい。逆にエピカリスは、トモの力が戻っているかどうか。才能は知っているが、今回は惑星で様子見。前がやりあえばセンチュリオン。クインズサターンが連れてゴール前台頭。

　マーチSで買いたいのは、増減どちらでもいいので前走から斤量の変化がある馬、そして前で競馬ができる馬。ここでは◎○に1着の可能性を見る3連単でいく。

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【差し注意】8センチュリオンはオープンクラスで好走しており、重賞でも引き続き首位争いが必至。7ディアデルレイは好位差しの形が取れそうで昨年の2着以上が考えられる。9エピカリスは近走ひと息も素質上位で立て直した効果に注意が必要。12アルタイルは差し脚を長く使えるタイプで上位食い込みが考えられる。13ハイランドピークは相手強化だが今回も単騎逃げが叶えば残り目も。差し脚秘める14クインズサターンにも警戒が必要だ。

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　JRAのダート路線は、フェブラリーSでひとつ区切り。それ以来最初のJRAダート重賞がこのマーチSとなる。歴代の勝ち馬にはテスタマッタ、エスポワールシチーというチャンピオンの名前も見られるが、たいていの年はビッグネームは不在で、どんぐりの背比べのようなメンバー構成になる。くわえてハンデ戦ということもあり、二桁人気馬が馬券圏内に飛び込んでくることもしばしば。波乱が前提で、難易度の高いレースである。

1.背負っている馬が強い

　過去10年の当レース(阪神開催の2011年を含む)で、57.5kg以上の斤量を背負った馬が[5-1-3-19]という好成績。2011年の勝ち馬テスタマッタは7番人気だったし、昨年の勝ち馬インカンテーションも10番人気と、人気薄での快走も目立つ。

2.長めの距離をこなせるスタミナが必要

　近年のマーチSにおいて多くの好走馬を送り出しているのが、2000mの仁川S。2013年にはこの組がワンツーを決めたこともあった。他では、2000mの佐賀記念や2400mのダイオライト記念という地方の長距離戦からの臨戦馬が勝利しているように、長めの距離もこなせるスタミナの持ち主の活躍が目立つ。昨年の勝ち馬インカンテーションにも、1900mの平安Sを勝利した実績があった。

3.中山実績は参考にならない

　過去10年のうち中山で行われた9回を見ると、前走で中山ダート1800mを走っていた馬は[1-4-1-27]と勝ち味に遅い。ダート路線は関西馬上位が前提で、オープン特別や条件戦のレベルも主要4場の中では中山がやや低くなる傾向がある。中山で実績を重ねている馬は疑ってみる余地があるだろう。

　ロンドンタウンは冬場は絞りづらい面があるようで、最近3走は精彩を欠いているが、それにしてもすべてGIレースを使われてのものである。昨年重賞を3勝、エルムSではテイエムジンソクを競り負かした実力馬がGIIIにまで降りてくれば軽くは扱えない。中山1800にも勝ち鞍があり、もう一絞りできれば集中力も違ってくるはずだ。

　ハイランドピークは好時計で2連勝、勢いに乗っての重賞挑戦となる。相手は強化されるが底を見せぬスピード能力は魅力十分。エピカリスは海外遠征の失敗以来スランプに陥った印象だが、前走は古馬相手の忙しい競馬が初めてでもあった。立て直しを図る素質馬の復帰戦に注目したい。

　センチュリオンは全7勝を中山ダート1800mで挙げているコース巧者。相手は強化されるが得意コースで上位に食い込みたい。以下、調子を上げてきた昨年の3着馬アルタイル、太め残りの前走から巻き返しを図るコスモカナディアン、月曜段階では除外対象もしぶとさあって侮れないマイネルオフィール。

【小波乱】エピカリスは状態がアップ。センチュリオンは力をつけている。集中力が増したストロングサウザーが続く。

同距離コース実績では◎ハイランドピークが抜けている。近走2回とも115。なかなかこれだけの安定感を出せる馬はいない。ハンデも55キロならば恵まれている。しかしほかにも110台が揃っているので簡単にはいかないかもしれない。その相手は○センチュリオンと平均値トップ▲アルタイル。一発は☆エピカリス。

目下、連勝中と勢いに乗る13ハイランドピークが有力。大幅にパワーアップしており積極策から逃げ切りは濃厚。次位は8センチュリオンで決め脚は鋭くチャンスはある。▲は7ディアデルレイで先行策から好走は可能。