【伏兵注意】アルバートはここ目標に仕上げられ気配上々。同条件は滅法得意で史上初の同一重賞4連覇に期待。アドマイヤエイカンは長休などで出世遅れるも充実し安定感も十分で札幌2歳S以来の重賞Vも可能。3走前に〇に完勝のヴォージュも状態良く争覇圏。リッジマンも態勢整い上位争いが可能。モンドインテロも巻き返しが見込め、ララエクラテールやカレンラストショーなどにも注意が必要。

【JRA史上初】アルバートが、ステイヤーズ4連覇の偉業を目指す。平成15年の勝ち時計は3分45秒9、翌16年は3分35秒2。昨年17年は3分34秒9に時計を更新、上りも過去3回でもっとも速い34秒9をマークした。3000mを超える距離の番組数は限られ、実績的にGII・GIが戦いの舞台となってしまうが、根っからのマラソンランナー。

　7歳となった本年も、宝塚記念で惨敗したほかは、すべて0秒8差以内と、大きくは負けていない。モレイラとのタッグは今回で3回目(1勝をあげている)、中山の3600mを彼の騎手ならどう組み立てるのか。競馬の華はジョッキー、マジシャンの技も同時に堪能したい。

　対抗はリッジマン。ハンデ戦とはいえ、3000mも万葉Sを2着、3400mのダイヤモンドSもゴール前二枚腰をつかって2着に伸びてきた。56キロが微妙ではあるけれど、スタミナ勝負は願ってもいない。

　モンドインテロは昨年の3着馬。大きな上積みこそないが、稽古の動きにデキは落ちはない。大胆な4角マクりを試みればヴォージュの粘り込み。連れてララエクラテール、アドマイヤエイカンがジワジワとゴール前、末脚を伸ばしてくる。

　アルバートの4連覇成るかが注目される一戦。同馬がステイヤーとして非凡なのは既に十分分かっていることだし、今回は条件馬も多いメンバー構成なので、終わってみたらあっさりという可能性はある。

　ただ、年齢をひとつ重ねたことはもちろんプラスではないし、前走で極端に上がりの速い競馬をしてきたことが今回のレースになにか影響しないか気になるところ。そしてそもそも、最近は追い込みに近い差し脚質になっているので、常に差し遅れのリスクはある。

　アルバートを負かすとしたら前にいる馬、ということで◎アドマイヤエイカン、○リッジマンから配当妙味を追求する。◎はもともとクラシック候補として期待されていた素材だし、ここへ来ての充実ぶりと今回田辺騎手というのが魅力。○は先行というより捲りになるだろうが、▲アルバートとの仕掛けタイミングが離れれば離れるほど逆転のチャンスが出てくる。

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【順当】1アルバートは適性的に抜けており、今回の顔ぶれからも4連覇が濃厚。相手筆頭には昇級戦だが堅実に差を詰めてくる12アドマイヤエイカンを抜擢する。11リッジマンは休み明けが微妙もスタミナ十分で上位争いの可能性が十分。7ララエクラテールは力量的に劣勢だが、早めの仕掛けなら粘り込む余地が出てきそうだ。6カレンラストショーは近走成績がいまひとつだが、好位からの流れ込みに少々警戒。3モンドインテロは苦戦続きだがスタミナがいきれば台頭も。

国内では最長距離の3600mで争われるこのレース。リピーターが多いレースでもあり、4連覇がかかるアルバートの走りももちろん気になりますが、私が本命視しているのは、リッジマンです。今年に入り、3000mを超えるレースを２度こなし、どちらも僅差の2着。スタミナがあり、距離が長いほど良さが出る走りぶり。得意の右回りコースで、初重賞制覇に期待します。

※11/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

※11/25時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　このレース3連勝中のアルバートが今年も中心。現役屈指のスタミナホースであるが、スローで流れて上がりが速くなっても勝ってしまう。理屈抜きでこのコースが合っているということだろう。前々走、距離不足の京都大賞典でも伸びは見せており、7歳の今も大きな衰えは感じない。アドマイヤエイカンは15年札幌2歳Sの覇者。その後は順調に出世街道を歩むことはできなかったが前走で4勝目をマーク。再び軌道に乗り始めた感がある。リッジマンもスタミナに自信。

※11/25時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　距離適性が最大のポイント。「“前年か同年、かつJRA、かつ3200ｍ以上のレース”において6着以内となった経験がない馬」は2013年以降[1-0-1-41]と苦戦していました。なお、この条件をクリアしていなかったにもかかわらず3着以内となった2頭は、いずれも馬齢が4歳以下、かつ前走の着順が2着以内だった馬です。また「出走数が36戦以上だった馬」は2013年以降[0-0-1-22]、「前走との間隔が中9週以上だった馬」は2013年以降[0-0-0-13]。トウシンモンステラ、リッジマンあたりも面白い存在ですが、やはりアルバートを素直に中心視すべきでしょう。

※11/25時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　このレース3連覇中の◎アルバートは父アドマイヤドンこそダートやマイルのG1勝ち馬で芝長距離のイメージはそれほど無いが、母の父に菊花賞馬ダンスインザダークが入り、これがスタミナの源になっている。祖母の父ノーザンテースト、3代母の父ガーサントという成長力溢れる血脈のおかげもあり、7歳になっても一線級で活躍できているのだろう。○アドマイヤエイカンの父ハーツクライの産駒はこのレースでは昨年のフェイムゲーム2着が最高だが、長距離戦では常に要注意だ。牝系からは今年、ノームコア、クロノジェネシス、ビーチサンバなど重賞・オープンの活躍馬が目立っており、その勢いに乗りたい。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　日本の平地競走で一番長い距離で行われるレース。1着賞金6200万円は他のGII戦よりワンランク上の扱いとなっており、活躍の馬の少ないステイヤーにとって年間最大の目標レースになる。障害GI(中山大障害、中山グランドジャンプ)の1着賞金が6600万円だが、スペシャリストのための大レースということでは、ある意味それに近い性質を持っている。

1.重賞実績馬が有利

　アルゼンチン共和国杯、万葉S、ダイヤモンドSなど、このカテゴリーのレースはハンデ戦が多いが、このレースは別定戦。他のレースでは斤量を背負わされてしまう重賞実績馬にとって走りやすい条件になっている。近年の勝ち馬は重賞実績馬ばかりで、数少ない例外が3連勝で挑んだ2015年のアルバート。

2.アルゼンチン共和国杯組強し

　過去10年の勝ち馬のうち、前走でアルゼンチン共和国杯を使っていた馬が7頭を数える。他に比べて断然と言える重要性を持っており、アルゼンチン共和国杯組の取捨選択から馬券検討は始まる。

3.ベテランが存在感を示す

　2012年は10歳馬トウカイトリック、その前年には8歳馬のマイネルキッツが優勝。一昨年も8歳のファタモルガーナが2着するなど、高齢馬の活躍が目立つ。このカテゴリーでは、加齢による能力減退に神経質になる必要はない。


　4連覇を目指すアルバートが中心。アルゼンチン共和国杯を叩いて臨むローテーションはここ2年と同様で、ムーア騎手が乗れなくなっても替わりに確保したのがモレイラ騎手ならば心配は無用だろう。近年の好走馬を振り返っても、ステイヤーの7歳は高齢と考える必要はない。上がりが速すぎた前走の大敗は度外視していいだろう。

　モンドインテロは一昨年の3着馬。最近は中距離戦を使われることが多く、精彩を欠いているが、この距離ならば軽くは扱えない実力馬で、ビュイック騎手への乗り替わりも魅力だ。ヴォージュは札幌日経オープンの勝ち馬で、小回りの長丁場はぴったりだ。アルゼンチン共和国杯をひと叩きして臨むローテーションもいい。

　アドマイヤエイカンは札幌2歳Sの勝ち馬。最近は長距離戦では安定感が出ていて、夏には札幌日経オープンで2着があるように昇級戦でも力差は感じられない。マイネルミラノは長距離戦に使われるのは初めてだが、ズブさが見られるようになっているのでこの距離で新味が出る可能性がある。丹頂Sの勝ち馬リッジマンは休み明けが課題になる。オジュウチョウサンの全弟でスタミナ勝負に自信を持つコウキチョウサンにも注目。

【小波乱】アルバートは地力上位。粘り強いララエクラテール。条件が好転するモンドインテロが続く。

今年も◎アルバート。まあ距離値でこの馬だけが高いのは必然かもしれないが、コース値でもこの馬以上に適性持つ馬はここにはいない。勝ちきれなくても馬券軸としては濃厚ではないか。相手は前走値良い○リッジマンと▲モンドインテロ。逃げての☆ヴォージュ。

3連覇中の1アルバートで主役は譲れない。スタミナは豊富で力の衰えがない現状なら期待できる。次位は12アドマイヤエイカンで距離延長は歓迎で好走は必至。▲は11リッジマンで地力は確実にアップ。鉄砲駆けの魅力はある。

　このところは距離や競馬場を問わず、スローに流れて後半勝負のレースが増えているが、このレースに限っては趣が異なる。2周目から動いて行く馬が必ずいて、なおかつラストには急坂が待ち構えているのだから、真のステイヤーが純粋に勝つレースなのだ。

　4連覇濃厚と見て◎はアルバート。前走のアルゼンチン共和国杯は、スローに流れてレースの上がりが33秒3なら出番がなくて仕方はなく、加えてのトップハンデ。今年もまた57キロで出走できる以上、不安なしと判断した。

　相手は、リッジマン、ヴォージュ、アドマイヤエイカンへが本線で、以下は、モンドインテロ、マイネルミラノ、ララエクラテールまでとした。