【明確な意思表明】レイエンダが、4勝を加算。デビューは2歳夏の札幌、芝1800mでまず1勝を挙げた。兄レイデオロと同じクラシックを目指したものの、アクシデントを発症、復帰は夏木立賞。ダービーは絶望的になってしまったけれど、5F通過・58秒8のミドルラップの上に立ち、11秒7-11秒7-11秒8(3Fは35秒3)というレースラップを悠々上回る33秒6、終わってみれば1分58秒8という好記録を二戦目でマークした。続く松前特別・1分59秒3という時計は、一週前の函館記念より0秒5速く、レースの質はかなり上質。

　セントライト記念は、パドック、返し馬……いろんな部分で若い。クラシックでモマれてきた馬たちの経験値との差もあったか。中山2200mという独特のコースの流れに乗れず、脚を余し2着に敗れてしまったが、前走後のローテは、チャレンジCと即決。力勝負の外回り阪神2000mならエンジン全開。数字云々だけでなく、個性的で、煌めき多い馬なんだよなぁ。

　強敵はエアウィンザー。5月のむらさき賞を1分45秒4・上り33秒3の快勝時、これは力をつけたな。良血開花と感じるところがあったが、前回のカシオペアSは上り33秒6という数字通りの悠々の圧勝。馬体も508キロまで実が入り、M・ミルコも指名ににっこり。

　三番手はトリコロールブルー。まだ追い出しのタイミングがかみ合わず、カシオペアSも苦しい位置に入り、仕掛け遅れの3着に泣いた。ただ、キャリアを重ねれば、ワンステップアップの余地は残っている。

　ステイフーリッシュは京都新聞杯を2分11秒0という快記録で優勝。菊花賞は11着に終わったが、2000mの瞬発力勝負で一変があっても不思議はない。

　ダンビュライトは、天皇賞は闘志が空回り。本馬場で騎手を振り落とし除外となってしまったが、馬は元気いっぱい(笑)。2000mの高速決着は適性がデリケートだが、実績は最上位。マウントゴールドの逃げ、ロードヴァンドールの先行力はGIIIなら怖い。

　やけに逃げ・先行馬が多いメンバー構成。さすがにこれだけ揃えば前半からペースは流れるはず。そういう展開で内回りコースとなると、キレない実力馬◎ダンビュライトの出番。

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【一騎打ち】3歳時は上位には顔を出すが、なかなか勝ちきれない競馬が続いていた9エアウィンザー。しかし3走前に接戦をモノにして以降、勝負強さを得てパワーアップ。自信を持った良血馬に怖いものなし。8レイエンダも注目の1頭。1000万を勝っての重賞挑戦となった前走のセントライト記念。血統から1番人気は仕方ない部分だが、そんなファンの過剰な期待に押しつぶされることはなく、重賞ウイナー達と互角の走りが出来た。もう過剰評価ではなく、素直に力を評価しても、この人気は当然。一度負けたことも、活力を与えてくれる。

阪神の坂を2度駆け上らなければならないレースで、スタミナとパワーの両方がなければ勝ち切れません。本命視しているのは、ダンビュライトです。前走は、気難しさを出し、落馬。除外となってしまいましたが、陣営は、その反省を生かし、何かしらの策を考えてくると思います。GI戦でも引けを取らないレースができるくらい地力のある馬ですし、阪神コースもこなせるので、今回は期待します。

※11/23時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

※11/25時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　エアウィンザーはここに来て3連勝。体重を増やした上で上がり3F最速をマークして差し切った前走は本格化を予感させるものだった。以前と違って出遅れることがなくなり、スムーズに流れに乗れるようになったことが大きい。レイエンダはデビューから3連勝。セントライト記念は2着に敗れたが伸びは確かだった。もちろん、ここでもチャンスあり。ダンビュライトは天皇賞・秋で除外。オールカマーは3着だったが、動きたい場面で動けなかった。見直しが必要だ。

※11/25時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　年明け以降に格の高いレースを使ってきた馬や、前走で出走メンバー中上位の上がり3ハロンタイムをマークした馬が中心。2010年以降の3着以内馬24頭中23頭は「“同年、かつJRA、かつGIならびにGIIのレース”において12着以内となった経験があった馬」か「前走の条件が“JRAのレース”、かつ前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以内だった馬」のいずれかに該当していました。ただし「前走との間隔が中2週以内だった馬」は2010年以降[0-3-0-35]、「前走の着順が9着以下だった馬」は2010年以降[1-0-1-37]。実績上位のダンビュライトや3歳のレイエンダを中心視したいところですが、前出の条件をクリアしている伏兵も侮れません。

※11/25時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　◎レイエンダは日本ダービーと天皇賞・秋を勝ったレイデオロの全弟。兄同様に2000?2400mをこなしそうだが、キングカメハメハ産駒は2400mよりは2000mのほうがいい。○エアウィンザーはデイリー杯2歳Sなどマイル重賞3勝のエアスピネルの全弟で、2200mでも勝ち鞍はあるが、1800mがベストのイメージ。2000mではレイエンダを上に見る。▲ダンビュライトは成長力溢れるルーラーシップ産駒。これからまだ伸びる馬だ。阪神は父も3勝を挙げ、宝塚記念で2着に入った得意コース。

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　これからGI戦線に挑んでいこう、というチャレンジャーのためのGIII戦。以前、この名称の重賞は、秋の阪神開幕週に行われていて、歴代の勝ち馬には、ジャパンカップと宝塚記念を制したタップダンスシチー、天皇賞(春)を勝ったスズカマンボ、宝塚記念と有馬記念を勝ったドリームジャーニーの名前がある。

　2012年に12月の阪神に移動してから、一昨年までは2週目に芝1800mで行われていたが、昨年からは開幕週の芝2000m戦になった。阪神芝2000mは大阪杯が行われる舞台でもあるし、宝塚記念とも条件が近い。翌年の大舞台を展望するようなスター候補の出現を期待したい。

1.若い馬が強い

　時期変更以降の6年間で3歳馬が3勝して、4歳馬が1勝。2014年の勝ち馬トーセンスターダムと昨年の勝ち馬サトノクロニクルは、ここが古馬混合戦初挑戦だった。距離が2000mに戻った昨年は、3歳馬が3頭出走して1・3・5着。若くて勢いのある挑戦者が通用しやすい傾向がある。

2.重賞以外からのステップは苦戦

　同じく時期変更後の6年間で、前走が重賞以外だった馬の勝利は2013年のアルキメデスだけ。一昨年キャピタルCから臨んだフルーキーは1番人気4着、2014年のエイシンヒカリはアイルランドトロフィーからの臨戦で1番人気9着、2012年はリルダヴァルがカシオペアSからの臨戦で1番人気15着。

3.中日新聞杯との両睨みでメンバー分散

　翌週に同じ距離でGIIIの中日新聞杯が行われるため、メンバーが分散して手薄になりやすい。あちらはハンデ戦でこちらは別定戦なので、実績上位馬はこちらを使うことが多くなる。昨年は上位人気5頭のうち4頭が1-4着を占めた。今年も大きな波乱は考えにくい。


　レイエンダは重賞初挑戦だったセントライト記念で2着。レース展開を味方につけた勝ち馬に上手く乗られたという結果で、敗れてなお強しを印象づけた。芝2000mでは2戦2勝、両方とも完璧な内容だった。古馬初挑戦でも楽しみのほうが大きい。

　ダンビュライトは宝塚記念で5着、オールカマーで3着だから、ここでは実績上位だ。天皇賞(秋)を放馬で除外になっていて、今回も当日の落ち着きが鍵になる。エアウィンザーは休養を挟んで3連勝。素質馬がいよいよ本格化してきた様子で、重賞でも力量差は感じられない。

　以下、京都新聞杯の勝ち馬ステイフーリッシュ、レコード決着の鳴尾記念3着が光るトリコロールブルー、阪神芝2000mではGI以外崩れていないロードヴァンドール、安定した先行スピードが武器のマウントゴールド。

【勢い乗る】完全に軌道に乗った感のある、09エアウィンザーを信頼。良血馬らしい好センスの持ち主で、末脚のキレも十分に持ち合わせている。先行指向が強いメンバー構成で、差し有利の展開となりそうなのもプラスだ。相手は、08レイエンダと11トリコロールブルーの2頭を上位に評価。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で、チョイ荒れを狙いたい。

【小波乱】エアウィンザーは本格化。立ち回りがうまいレイエンダ。ダッシングブレイズは条件が好転。

まあどの馬も100は出せる。あとは調子と適性という感じの一戦。前走値では8頭が100台。こうなると平均値はアテにならないだろう。前走値トップ◎エアウィンザーを軸抜擢してみたい。相手に一応平均値トップ○ダンビュライト。3歳から▲レイエンダ。一発に☆ステイフーリッシュとした。ここも△まで食い込みある。

GI馬レイデオロの全弟8レイエンダが有力。まだ成長途上ながら素質の高さでカバーできる。次位は9エアウィンザーで3連勝中と勢いがあり得意の阪神で信頼できる。▲は2マウントゴールドで積極策から逆転を狙う。