【上位拮抗】サトノグロワールは長距離で力量発揮し昇級の前走も2着と目処。休み明けを叩かれ動きも良化し好勝負必至。ヴァントシルムも力量アップ示す。ひと息入るも意欲的に追われて態勢整いチャンスも十分。トラストケンシンも状態前走以上で能力もそん色ない。ミルトプレストも底力あり好調もキープ。マスターコードも巻き返しの態勢で、エストスペリオルやマスラオなども侮れない。

【横一線】サトノグロワールは走るごと、たくましさを増している。6月の阪神2600mのレコードは、番組数自体が少なく扱いが微妙。しかし、小倉2600m・2分38秒7は、かなり速い。昇級の高雄特別は、ラスト4F・11秒6-11秒6-11秒3-11秒5。残り2F目の11秒3という場面で、一瞬遅れをとった。ただ、盛り返すようにして2着は確保。坂越え、クラス突破も仕掛けひとつでなんとかなる見通しがついた。

　逆転があればヴァントシルム。九十九里特別は、稽古量はそれなりにこなしていたが、表記以上に重い。最速の上りは計上しているものの、本来の切れではない。思い切って間隔をあけ、仕上げ直しをはかってきた。割って入ればミルトプレスト。フルーツライン特別は、勝ったも同然の2着。旬が短く、パドックで確認する必要があるが、当該コースに好タイム・圧勝歴あり。

　トラストケンシンは南部特別3着、斤量は1キロ減。フルーツライン4着のマスターコードは叩き良化。マスラオ、サンデームーティエなど、有馬記念の前哨戦は毎年横一線。

　単純に前走同級好走馬がよく走る傾向の強いレース。かつ、ローカル2600mから来た馬がイメージ以上に強く、反対に距離延長組はそうでもない。ここは◎ミルトプレストから。

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【順当】10サトノグロワールは差し脚を長く使えるタイプで、コース替わりでも引き続き首位争いになりそう。15ヴァントシルムはひと息入ったが地力的に互角以上でブリンカー装着の効果にも期待ができる。16マスラオは展開次第だが流れに乗れればチャンスがありそう。まくり脚がある8マスターコードにも警戒したい。9エストスペリオルは前走案外も立ち回り次第で上位食い込みが狙えそう。1グリントオブライトは相手なりに走れるタイプで流れ込みに要警戒。

【小波乱】ヴァントシルムは伸び盛り。レースがうまいベイビーステップ。エストスペリオルは仕上がりがいい。

前走同距離コース106◎ヴァントシルム筆頭。同じレースで102だった△エストスペリオルも当然圏内。しかしそれ以上に3歳では○サトノグロワール。▲ミルトプレスト、☆トラストケンシンなど相手もかなり揃っている。

クラス2戦目での上積みは必至な15ヴァントシルムが主力。55キロは魅力でうまく仕掛ければチャンス。対抗は10サトノグロワールで長丁場は得意で逆転は十分。