【サマーシリーズ仕様の上り馬】ペイシャフェリシタの勢いは、サマースプリントシリーズのコンセプトにドンピシャ。5歳にしては着外も多く、オープン昇格に時間も要したが、4走前、中京1200mの浜松Sを1分7秒6・上り33秒1で楽勝。いや、この決定力は出色、まるで別馬?

　続く中山の坂越え、オープン特別のカーバンクルSも2着と好走。阪急杯は1Fが長く5着に終わったものの、春雷Sは鞍上との呼吸も確かに、伸びやかなテンポで1分7秒4の完勝をおさめた。今の充実振りなら、54キロなら、GIIIも一気に突破だ。

　逆転があれば3歳馬アサクサゲンキ。小倉2歳Sの勝者、左回り1400mの京王杯2歳S3着、ファルコンSを2着したスピードスター。葵Sは急激な馬体変動もあったか。スタートで安めをウリ、追い込み届かずの5着に終わったものの、中間もハードに追いつつ、馬体を微調整してきた。

　外一気があるならダイメイフジ。斑鳩S楽勝をステップに、GIIIのオーシャンS3着、安土城Sでオープン特別をもぎとった4歳馬。7Fながら中京に良績があり、6Fでも2勝を挙げている。
　
　セカンドテーブルは、前年56キロを背負い、当CBC賞をきわどい2着に踏ん張った。アクティブミノルは昨年の3着馬、中京の芝は[0111]。坂路調教で好タイムをマーク、立て直し、良化気配がうかがえる。

　ローテーションや前走着順には目をつむって、スプリンターズS3着馬ワンスインナムーンの実績を連下にラインナップ直し。アレスバローズも中京コースは[0110]。気分屋ではあるが当コースは珍しくレース運びがスムーズだ。

　ハンデ短距離GIIIのわりには堅く収まりがちで、ハンデの恩恵によって激走するパターンは少ない。むしろ背負っている組から軸馬を選びたいところ。3歳馬なので実質的にはほとんどの馬より1、2キロ余計に背負っている◎アサクサゲンキから入る。

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【波乱含み】OPに上がってからは、なかなか結果を残せていない8アレスバローズ。ただ準OPの横綱相撲を再度確認してみると、OPで通用しないわけはない。好成績は比較的に夏場に集まっており、中京コースも大崩れしたことなし。ここは初重賞のチャンス。

　12ダイメイフジは相手が余裕残しとはいえ、GIホースの追撃を封じる大金星。立ち回りが上手く、自由に仕掛けどころをズラせるのは有利。13ナリタスターワンは人気がないときこそ狙う価値のある生粋の穴馬。日曜日の気温は去年の北九州記念の日に匹敵!?　面白い存在に。

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　サマースプリントシリーズの本州エリアにおける開幕戦がこのCBC賞。2008年のスリープレスナイト、一昨年のレッドファルクスと、ここでの勝利をステップボードにして頂点まで駆け上った馬も現れており、スプリント路線の登竜門としての役割も持っている。

「直線が長くて最後に坂がある」というコース形態の芝1200mは、ここ中京だけ。少なからず癖があるコース設定になっており、他場の1200mでの序列を鵜呑みにしづらい難しさがある。

1.開幕週ながら差しが届く

　コース改装以降の6年間で、逃げ馬の連対は2013年2着のハクサンムーンだけ。最近4年間は差し・追い込み馬が連勝していて、昨年のシャイニングレイは4コーナー15番手、2015年のウリウリは4コーナー12番手からの追い込みを決めている。直線が長い中京でのハンデ戦らしく、差し・追い込み馬の活躍が目立つ。

2.距離に融通が利く馬が有利

　コース改装以降の6年間の連対馬12頭のうち、9頭が前走1400m以上の距離からの短縮ステップだった。最近5年間は距離短縮組が連勝中。1200m専業よりも、長めの距離でも戦える馬が優位に立つ。

3.馬格が必要

　13頭立ての少頭数で緩めの流れになった一昨年は466kgのレッドファルクスが勝ったが、あくまで例外的なケースだ。昨年の勝ち馬シャイニングレイは530kg、マジンプロスパーは500kgと504kgでこのレースを連覇して、2014年の勝ち馬トーホウアマポーラも牝馬ながら496kgの馬体重があった。

　ダイメイフジは安土城Sでオープン初勝利。次走で安田記念を勝つモズアスコットを降してのものだけに価値が大きい。気性が成長したことで1400mもこなせるようになったが、1200mに限れば[2-2-1-0]とこれまで馬券圏内を外したことがない。エンジンの掛かりが早い方ではないので直線が長いコースを得意としており、ここは重賞制覇の絶好機となる。

　アレスバローズはオープン昇級以降3連敗中だが、いずれも直線が短いコースでのもので、中京替わりで前進が見込める。セカンドテーブルは昨年の2着馬で、ハンデとの兼ね合いが問題になるが、GIIIレベルなら上位安定という実力の持ち主。

　ペイシャフェリシタは関東馬ながら中京で2勝を挙げているコース巧者で、稍重と重で勝利しているように少々の馬場悪化は苦にしない。以下、函館からの強行軍で臨むワンスインナムーン、鉄砲駆けするので久々も侮れないフミノムーン、復調気配が見られる素質馬トウショウピスト。

【前走信頼】前走が強い内容だった、12ダイメイフジを素直に信頼。開幕週から外差しが届く馬場になっているのも、この馬には大きなプラスだ。距離短縮やコース替わりはまったく問題なく、この中間の気配も上々。ここもやれて当然だろう。相手は、16ペイシャフェリシタと02トウショウピストの2頭を上位に評価。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ペイシャフェリシタは充実一途。自在性があるダイメイフジ。トーキングドラムは集中力がアップ。

平均値で圧倒しているのは◎ペイシャフェリシタ。昨年の獲り逃がしの反省も含め軸にした。さらに前走値も大事で112○ダイメイフジは強敵。同レベルで▲セカンドテーブル。唯一の3歳☆アサクサゲンキも一応前走値では100台を出している。以下△も平均値と前走値良いところからのピックアップ。

体質がシッカリして充実してきた16ペイシャフェリシタが主力。自在に立ち回れる脚があり54キロなら勝機はある。次位は15ワンスインナムーンでスピード能力は高く先行策から好走は可能。▲は12ダイメイフジで他力本願だが末脚は上位。