※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
高松宮記念までは2か月間隔があるが、
阪急杯は1400mなので、関西圏で行われる1200mの
ステップ重賞はこれひとつしかない。昨年の
セイウンコウセイ、一昨年の
ビッグアーサーと、ここ2年間の
高松宮記念勝ち馬はここを
ステップにしており、ハンデ戦でありながらGIを展望する上で重要な一戦になっている。
1.器用さと瞬発力が問われる
最近9年間は、レースの上がり3Fがすべて34秒台を記録しており、33秒台に突入したことも5回ある。短距離戦は、スタートからダッシュを利かせて前傾ラップのスピード勝負、というイメージもあるが、このレースは例外的だ。器用さと瞬発力が要求される。
2.サンデー系対ミスプロ系
器用さと瞬発力が問われるというデータの血統面からの裏付け。過去10年の当レースでは、ミスタープロ
スペクター系が5勝して、
サンデーサイレンス系が4勝と、ほぼこの両系統の一騎討ちの様相である。日本を代表する短距離種牡馬の
サクラバクシンオー産駒は、一昨年の
ビッグアーサーなど2頭が1番人気に推されながら、両方着外。
ノーザンダンサー系の1番人気も、昨年の
ネロが11着、2014年の
レディオブオペラが2着、2013年の
アイラブリリが15着と、このレースとは相性が悪い。
3.軽ハンデ馬の台頭の余地は小さい
昨年はトップハンデ(57.5kg)の
ダンスディレクターが勝利。最近8年は続けて57kg(牝馬は55kg)以上を背負った馬が勝っていて、斤量が重くなるほど正比例して成績が上がる傾向が出ている。
高松宮記念の
ステップとして重要性が増すとともにメンバーレベルが上っており、軽ハンデの格下馬が好走する余地は確実に縮小している。
ファインニードルは昨シーズンに本格化してGIIの
セントウルSを制した。
セントウルSが上がり3F33.4秒で、準オープンの水無月Sを勝ったときが33.7秒と、上がりが速いレース展開で鋭い決め手を使える馬で、京都芝1200mも3走して1、2、4着と好相性。
スプリンターズSの大敗は使い詰めの疲労の影響が大きく、リフレッシュした今回は本来の走りが期待できる。
ナックビーナスは完成度を増して重賞制覇まであと一歩のところまで来た。ただし厳密には
パワーを要する中山がベスト。
アットザシーサイドは
桜花賞3着馬だが短距離を差す形がもっとも持ち味が活かせる。前走は窮屈になった場面があり、スムーズに捌ければ重賞でも。以下、昨年2着の当レースで復活の糸口を探りたい
セイウンコウセイ、上がりが速いレースに課題を残す
ダイアナヘイロー、昨年の3着馬で当コース得意の
セカンドテーブル、鉄砲実績がありハマったときのキレ味が魅力の
フミノムーン。