【そのまま】ワンスインナムーンの逃げ切りを、しっかりと見守りたい。スプリンターズSは、馬場は稍重、前半3Fは33秒0のHペース。先頭に立つまで若干脚を使ったのも少し痛かったが、残り100m標識までは、あわやのシーンを演出。54キロでオープン特別、直線フラットコースの京都6Fなら、ハナを切ってそのまま。

　6Fに転向して2・2着と冴えを見せるダノンスマッシュ。アンヴァルも、普通に馬群を捌けば前走くらいは当然。カルヴァリオのみちのくSは、時計・上りともに威力十分。立て直しを図ったアレスバローズ。モツれた展開になれば、近走充実グレイトチャーターにも出番あり。

　スプリンターズS組が人気ほど走らず、かつ逃げ・先行タイプが穴をあけるレース。さすがにやりすぎかもしれないが、前半の速さだけはある◎ナインテイルズを狙ってみる。枠も内寄りの良いところ。相手も先行タイプ重視だが、◎が来てヒモ抜けは嫌なので買い目の4割は複勝で。

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【上位拮抗】今年、短距離重賞を複数勝っている馬は、短距離王者ファインニードルと4アレスバローズしかいない。それだけに、夏に重賞連勝したことを素直に評価したい。前走は勝ちに行った結果の大敗。不慣れな先行策はイチかバチかの大博打であり、負けた事実は変わらないが着順は深く考えないほうが良いだろう。むしろ、14着のインパクトでオッズが上がることを好意的にとらえよう。

　16ワンスインナムーンは前走で、スピードは現役トップクラスであることを証明。先行馬が比較的、過去の京阪杯でも結果を残しており、展開も向きそう。一発あるなら9アサクサゲンキ。スタートだったり常に不利がつきまとうが、いつかは大仕事をやりそうな魅力がある。

京都の1200メートルで行われるレースで、距離が短いので、スタートの出に大きく左右されるために、波乱が起きやすいです。ですから、手広く買うのをお勧めします。現在本命視しているのは、ダイメイフジです。京都コースの適性が高い一頭で、抜群の切れ味の持ち主です。自在性も高いので、どんな展開でも対応できるでしょう。

※11/16時点での想定に基づいた予想になっております。

アレスバローズが中心だ。スプリンターズSでは見せ場なく終わったが、その前が重賞を連勝。特に北九州記念ではイン2頭目をズバッと突くうまさを披露した。混戦に強いタイプでタイトな競馬が合う。能力接近のメンバーである今回は面白い。ワンスインナムーンはスプリンターズSでハナを切って6着。残り150でかわされてからもそれなりに踏ん張った。ベステンダンクも前々走で見せた踏ん張りを今一度評価。ダノンスマッシュも間隔を空けて活気が戻った。

※11/16時点での想定に基づいた予想になっております。

近年は前走好走馬が優勢。「前走の着順が5着以下だった馬」は2014年以降[2-0-0-37]ですし、このうち3着以内となった2頭は、いずれも前走の条件が“JRAのGIならびにGII”、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.4秒以内でした。また「前走の条件が“京都のレース”、かつ前走の着順が4着以内だった馬」は2014年以降[0-4-4-7]と堅実だったものの、この条件をクリアしていなかったにもかかわらず3着以内となった5頭は、いずれも馬番が1?7番。2013年以前を含め、内寄りの枠に入った馬が侮れないレースです。アンヴァル、エスティタート、グレイトチャーター、ベステンダンクあたりを中心視しつつ、枠順次第で柔軟に構えましょう。

※11/16時点での想定に基づいた予想になっております。

◎ダノンスマッシュは祖母がBCディスタフのハリウッドワイルドキャット、伯父がBCマイルのウォーチャントという良血。母がロベルトのクロス馬で、母系にスタミナの血を持つのは、スプリンターとして高いレベルで走るには重要な要素だ。○アンヴァルは前走のオパールSで11カ月ぶりの勝利。母アルーリングボイスも祖母アルーリングアクトも2歳重賞勝ち馬で、3歳以降は勝ち星を挙げられなかったが、本馬はまだまだやれそう。

※11/16時点での想定に基づいた予想になっております。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　連続GIが終わった京都開催のオーラスを飾るスプリント重賞。サマースプリントシリーズから続いた1200m重賞路線がスプリンターズSで一段落、それ以来初めてのスプリント重賞ということで、翌年の短距離路線の出発点とも考えられるレースである。

1.先行有利

　京都芝1200mは、スタート直後に上り坂があるため、前半のペースが上がりにくい傾向がある。狙うべきは、器用に立ち回れる馬、上り坂に負けない確実な先行スピードを持っている馬。過去10年の勝ち馬のうち9頭が、4角を5番手以内で通過している。

2.サンデー系の人気馬が当てにならない

　過去10年で1番人気は1勝で2着も2回のみと不振。とくに成績が悪いのがサンデーサイレンス系の上位人気で、昨年は1番人気のダイワメジャー産駒ソルヴェイグが9着、2014年は1番人気のディープインパクト産駒レッドオーヴァルが9着。

3.近年は重賞組が存在感

　かつては京洛SやオパールSなどオープン特別からの臨戦馬が上位を占めるケースが多かったが、最近3年間では重賞から臨戦した馬が3勝して2着2回。重賞の常連が存在感を示すようになって、オープン特別組には好走ハードルが上がっている。

　ワンスインナムーンは昨年のスプリンターズS3着馬で、今年もハナを切って6着に粘っている。新潟の朱鷺Sを連勝してたように直線が平坦なコースを得意としていて、京都でも芝1400mの京都牝馬Sで2着がある。ベストとも思える舞台で、相手関係も楽になった。重賞初制覇のチャンスだろう。

　グレイトチャーターは夏以来の好調を維持していて、このコースにも良績がある。ダイメイフジはCBC賞では人気を裏切って大敗したが、夏場は不得意な馬であり、立て直した今回は見直しが必要だ。3歳の上昇株アンヴァル、ダノンスマッシュ、京都得意のフミノムーン、先手が取れれば侮れないダイアナヘイローにも注目。

【内枠重視】内有利の京都芝1200m内で、人気馬2頭が外枠というオイシイ枠番となった。能力差が大きくないメンバー構成なので、なおさらである。本命は03ダノンスマッシュで、古馬が相手でも通用する能力馬であるのは、キーンランドCで証明済み。久々になるが仕上がりも上々だ。相手は、04アレスバローズと01エスティタートの2頭を上位に評価。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】ベステンダンクは充実一途。追い比べでカルヴァリオが肉薄。ビップライブリーは条件が好転。

荒れるタイプの重賞。毎年2桁人気馬が馬券圏内に割り込んでくる。△にはそんな馬を入れていかないと獲れないレースなのだ。筆頭評価は前走GIで103の◎ワンスインナムーンにした。相手に○アレスバローズと3歳▲ダノンスマッシュ。昨年2着で平均値2位☆ビップライブリー。あとは穴目の△に期待する。

大幅にパワーアップした10カルヴァリオを狙う。短距離向きの差し馬で決め脚は上位。次位は3ダノンスマッシュで先行力があり地力は勝る。▲は7グレイトチャーターで他力本願だが能力は高い。