【心意気も買いたい】リカビトスの資質に改めて注目。デビュー戦の新潟マイルの上がりは32秒8。二戦目の中山2000m・2分2秒0は、一見平凡な数字に映る。しかしよく見ると1800m通過は、同週の中山牝馬Sと0秒4差の1分49秒8という好内容だった。三走めの八ヶ岳特別の1分46秒1は、同年のGIII・エプソムCとわずか0秒2差。上りは33秒5と、直線は切れに切れた。

　秋華賞は5か月近い休み明け、関西遠征、加えて重馬。厳しいカードを配られ10着に終わったものの、レースはなげていない。430キロを切る軽量馬だけに、愛知杯は密集馬群をさばけず。あと一歩の4着に終わったが、いずれは重賞に手が届く好素材。2400mの距離を承知での関西遠征、陣営の心意気も買いたい。

　強敵はテーオーフォルテ。二走前の勝ちっぷりはやけに鮮やか。皿倉山特別でも◎を打ったが、ラスト5Fの通過ラップは11秒7-12秒1-11秒4-11秒5。2分38秒3という走破タイムも出色だった。

　ホウオウドリームは、メジロドーベルの息子、左回り適性を見込んで果敢にGIIIのダイヤモンドSにアタック。残り1F地点で力尽きたが、自己条件なら右回りでも変に印は落とせない。

　メイケイレジェンドは、疲れを癒しリフレッシュ。二走前の活気が戻ってきた。格上挑戦になるが、イチダイは輸送でひと絞り、二走前の松籟S3着馬。マイネルレオーネは同レース4着。

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【混戦模様】ここ2走、厳しい競馬をしたことが肥やしとなっている9マイネルレオーネ。切れる脚がないだけにレースの展開が重要。その点で鞍上が乗りなれた川田騎手に戻るのは好材料。4テーオーフォルテは勢いがある。藤岡佑介騎手にとって第2のガンコになるか。6アドマイヤエイカンは距離延長した方がスムーズに走れるかも。

【素質開花】近2走が、本当に強い内容だった04テーオーフォルテ。長距離適性の高さもあるが、馬が良くなっているというのが大きい。ここはなかなか骨っぽい相手が揃っているが、今ならいい勝負に持ち込めるはず。稽古での動きも文句なしだ。相手は、09マイネルレオーネと06アドマイヤエイカンの2頭を上位に。◎-○▲の組み合わせから流す3連複・3連単主体で勝負したい。

【小波乱】マイネルレオーネはコースが変わってきっちり決める。追い比べでホウオウドリームが前進。リカビトスは潜在能力が高い。

平均値でも前走値でもトップであれば◎マイネルレオーネ筆頭に見る。これで54キロならばなんとかなると判断。相手に○ホウオウドリームと▲イチダイ。そこに一発用に☆アドマイヤエイカン。それほど簡単じゃないレース。

自己条件に戻れば能力は上位の11ホウオウドリームが巻き返す。長丁場は安定感があり55キロなら差し切れる。対抗は4テーオーフォルテで大幅にパワーアップした現状から期待できる。