※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。
昨年・一昨年の勝ち馬である
ディアドラ・
アエロリットをはじめとして、夏のローカルGIIIとしては豪華なメンバーが揃うことが多い牝馬限定重賞。とは言え、過去10年で1・2着がいずれも3人気以内の馬だったケースは1度のみと、格上の馬だけで決着することはほぼない。
1.前走GI組が優勢も
函館開催だった13年を除く過去9年で、
ヴィクトリアマイルなど前走GIを走っていた馬は複勝率34.4%と上々。やはり格上クラスを経てきた馬は成績が良い。ただ、回収率は単・複共に100%を下回っており妙味はあまりない。その代わり、前走3勝クラス(1600万下)だった馬は複勝率22.7%で単・複回収率ともに100%超え。妙味十分だ。
2.中10週以上の馬に注目
過去9年で、中10-25週の馬が7勝で単勝回収率は202%。複勝率も33.3%と優秀な数字だ。対して、連闘-中9週の馬は複勝率16.2%。上の「前走GI組」と重なる面もあるが、10週以上の休み明けという臨戦過程は割り引く必要がない。
3.開幕週のスピード勝負
開幕週の小回りという条件であるから、スピードは必須。昨年の覇者
ディアドラは
桜花賞までマイル以下を走っていた馬で、また一昨年の覇者
アエロリットは東京マイルがベスト条件。4年前の覇者・
メイショウスザンナもマイル以下に良績があった。マイル以下でスピードを活かした実績がカギとなる。
ミッキーチャームは前走
ヴィクトリアマイルを8着。レコード決着のマイルはさすがに忙しかったようだが、自身も1:31.8で走破しているように悲観する内容ではなかった。今回は昨年快勝経験のある札幌1800mに舞台が移る。条件変わりは明らかにプラスで、56kgの斤量と言えども巻き返しの期待は大きい。
メイショウショウブは前走の
オークスで大敗してしまったが、やはり距離が長かったか。これまでの戦績からしてスピードを活かせる1800mという条件は絶好に思えるし、51kgならあっと言わせるシーンがあっても。
フロンテアクイーンは前走
ヴィクトリアマイル15着も、大外枠はさすがに厳しかった。これまで大崩れのない小回り1800mで見直しは可能。
サトノガーネットは連勝中で勢いのある4歳馬。充実期の今なら重賞でも怖い存在だろう。開幕週の馬場に対応できるかどうかがカギになる。以下、1400mに対応できるスピードもあり開幕週の小回りという条件が合いそうな
エイシンティンクル、出遅れ癖がどうかだけの
ウラヌスチャーム、前走の
マーメイドSで器用に立ち回った
スカーレットカラー。