【決定打を放つ】ダノンスマッシュの出走態勢万全。紐解けば、2歳暮れの朝日杯FSは5着、3歳春のNHKマイルCは0秒4差の7着に終わった。しかし、そこに至るまでの勝利2つの距離は7F。本質はスプリンター、落としどころは6Fではないかと、きっと陣営も思っていた?。

　ならばと昨夏、函館日刊スポーツ杯から1200m路線へと舵を切り、GIII・キーンランドCは2着。京阪杯は1分8秒0に時計を詰め、シルクロードSを連勝V。高松宮記念は57キロに増量、枠は外目の13番枠。真っ向勝負を挑んだものの、馬場は明らかに内有利。左回りはフォームが硬く、伸びひと息の4着に敗れてしまった。

　しかし別定のGIIIなら格上主力。函館SSはアクシデントのため除外となったが、若干硬い感じの腰回り--コーナーリングはどうするか、ギアはどう入れるか。川田Jが最終追い切りで確認。スイッチが入った1F標識からの気迫とピッチは迫力満点。もう一段上を目指すべく、ちょうどいい見直し、仕上げ直しになった。

　強敵はタワーオブロンドン。7Fは3戦無敗、京王杯SCは1200m通過・1分7秒6というタフな流れを踏み、横綱相撲でレコ勝ち。体型は見るからにスプリンター、キャリア最高到達点は6Fでいい。函館SSは、58キロに加えスロー。大事に外を回したぶん3着に敗れたが、上りは33秒5。ルメールとのコンビで4勝--この馬の動かし方はルメールが一番よく知っている。58キロで結果を出し、秋のGI・スプリンターズSへ驀進。

　単穴はリナーテ。兄はサトノダイヤモンド、新馬勝ちはマイル。3歳春は、桜花賞を想った。しかし、激しいステイゴールドの気性が前面に出てくる。6Fから再出発を果たし、京都牝馬Sを2着、京王杯SCを1分19秒5。6Fの走りを前走で会得した。

　セイウンコウセイは、高松宮記念1・2着、CBC賞は力で押し込むようにして3着入線。2か月明けになるが、前肢や肩に力感があり、前走の意識や身体造りを保てている。

　アスターペガサスも好調。いろんな若さを残しながらも、葵Sは57キロの重量で1分8秒0・2着に急追。滞在の北海道シリーズは、イレ込みの心配も少なくもうひと伸びが可能。

　ハッピーアワーも、6Fに新味を残す3歳馬。デアレガーロの一発を要警戒。

　目分量で予想したら○ダノンスマッシュが強そうだが、賞金別定時代から加算の対象になっている馬は成績イマイチのレース。今回は16頭中8頭が加算組なので細かいことは言っていられないが、非加算組から入って加算組はヒモで処遇するということにしたい。◎はアスターペガサス。低迷期もあったが、結局1200mなら好走できるのでは。時計さえ極端に速くならなければ。

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【復活祈願】年明けまでの順風満帆な競争馬人生と裏腹に、完全に歯車が狂ってしまった13ダノンスマッシュ。このまま悪い流れを脱却できない競走馬は多いが、同馬は力技で悪魔を投げ飛ばす力があると信じたい。ここは正攻法の競馬で突き抜ける。4セイウンコウセイは今週も道悪で競馬が出来そうで、天が見放さない馬。10アスターペガサスは好調の3歳馬。

※8/18時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　札幌芝1200で行われるレース。小回りコースでおこなわれますので、先行有利と思われがちですが、洋芝で力がいるので、最後は決め手勝負になりやすいので注意です。

　本命視しているのは、ダノンスマッシュです。昨年の2着馬で条件適性が高いですし、G1でも大きく崩れず走れるのは力がある証拠。短距離は底を見せていないので厚く狙います。

※08/16時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ダノンスマッシュが函館スプリントS除外の無念をここにぶつける。昨年のこのレースは2着も、逃げやナックビーナスのペースになってやむなし。一回り大きくなった姿を披露する。

　タワーオブロンドンは函館スプリントSでも脚は見せていた。ペースひとつで差し切りも。昨年の覇者ナックビーナスは香港以来の点だけだが能力は互角以上。戸崎を鞍上に迎えるアスターペガサスもチャンス十分。

※08/16時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　実績馬が強いレース。「“JRA、かつオープンクラスのレース”において優勝経験のない馬」は2013年以降[0-0-0-23]と苦戦していました。なお「性が牝だった馬」は2013年以降[5-4-4-25]、「“同年、かつ函館のレース”において3着以内となった経験のある馬」は2013年以降[5-3-3-15]と、それぞれ堅実。

　一方「性が牡およびセン、かつ“同年、かつ函館のレース”において3着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-0-1-42]ですから、評価を下げるべきだと思います。楽しみな馬は何頭かいますが、実績上位のタワーオブロンドン、ナックビーナスあたりは特に期待できるんじゃないでしょうか。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　サマースプリントシリーズの第5戦目だが、WASJの開催週で上位騎手が集まりがちなこと、またスプリンターズSを見据える有力馬も参戦してくることから、以前の4戦とは毛色の違う一戦になりがちだ。事実、シリーズのGIIIでは唯一のグレード別定で賞金も高めに設定されており、格は少し高い。

1.牝馬優勢

　牡・セン馬より牝馬の方が成績が良いレース。函館開催だった13年を除く過去9年で、牝馬は複勝率は30.4％で単・複回収率ともに100％を超えているのに対し、牡・セン馬は複勝率14.3％にとどまる。

2.ある程度間隔の空いた馬

　過去9年で、中2週以内で出走した馬は33頭いるが馬券に絡んだのは一昨年勝利したエポワスのみ。対して、中4-8週の馬が複勝率31.3％、中9-24週の馬は複勝率25.5％となっている。具体的に見ると、春のGI戦線後の休み明け初戦か、明け2-3戦目という馬の好走例が多くなっている。

3.スタミナも求められる

　開催後半の洋芝のということもあり、スピードだけでなくスタミナも要求される。過去9年の勝ち馬の内8頭は以前に1400-1600mのオープン特別以上のクラスで優勝するか、GIで3着以内に入った経験があった。1200mより長い距離での実績がこの舞台で活きる。


　デアレガーロは予定していた函館スプリントSを背腰の疲れ、歩様の乱れにより回避しここに照準を切り替えてきた。その分未知数な面はあるものの、昨年同時期は使い詰めでやや出来落ちにあったことを考えると、休み明け自体はマイナスではないだろう。前走高松宮記念は大外枠の割に良く差してきており、得意の右回りに変わるここで変わり身を期待したい。

　ダノンスマッシュは札幌よりは函館向きの馬にも思えるので、実績でどこまでといったところ。除外明けの影響や、昨年より4kg重い57kgというのも気になる。ただし、能力は上位で過度に評価を下げることはできない。リナーテはコース適性上位。前走から中2週というのが引っかかるが滞在自体は向いており、そこまで神経質になる必要はないか。

　ハッピーアワーはゲートまともなら古馬とも相手になりそうな馬。距離はやや忙しいが54kgならチャンスがあっても。以下、昨年の覇者ナックビーナス、札幌が合いそうなセイウンコウセイ、前走は展開が向かなかったタワーオブロンドン。

昨年の1-3着が揃って出走。一昨年からの軸馬【教訓】に当てはまるのは今回5頭いる。その筆頭は◎リナーテ。シンプルに軸にした。平均値で○ダノンスマッシュと▲タワーオブロンドンを相手に。そこから一発☆セイウンコウセイ。人気薄でも前走同距離コース108で斤量変わらない△ダイメイフジなど。

充実一途の13ダノンスマッシュが有力。薬物騒動で除外を受けたが仕上がりは上々。洋芝適性は高く末脚が生かせる。次位は6ハッピーアワーで2歳時に札幌1200はオープン勝ちがあり互角に発進できれば差はない。▲は4セイウンコウセイで復調ムードで善戦は必至。