【御当地馬】ナイトオブナイツの函館実績を重視。4歳夏の北海道シリーズを起点とし、昨年の巴賞で待望のオープン勝ちを果たした。秋以降のカシオペアSからは、掲示板を外していない。本年の巴賞は、稍重という条件下で、1000m通過・59秒1というタフなミドルラップを、直線半ばで一旦先頭。時計も1分47秒4に更新、負けて強しの2着だった。ひと叩き効果で馬体に張りが生まれ、追い出しの呼吸ひとつで勝機十分。

　当面の目標はマイスタイル。3歳春は弥生賞2着、昨年の函館シリーズは2000mで2戦2勝。京都金杯2着やダービー卿CT3着などの実績を残している。前走の巴賞は好位のポケットで手ごたえはビンビン。よし抜け出そうと思ったところで、前の馬がずるずると後退し勝機が遠のいていった、デキそのものはいい。スポンと抜けきれば一変がある。

　3番手はレッドローゼス。福島民報杯は外マクりからもうひと伸び。闘志と充実振りをアピールする好内容だった。57.5キロのハンデが微妙だが、ステイフーリッシュはGIIIでは力量は上位。エアスピネルも、久々、58キロでも地力猛威。巴賞馬スズカデヴィアスも連下には押さえておきたい。

　今年の函館記念は、巴賞組が大量に出走してきた。9頭というのはちょっと記憶に無いが、8頭は以前の開催カレンダー(札幌→函館時代や、1開催4週時代)を含めると、1986年以降では87年、90年、98年、2009年に実現している。このうち98年は1着馬と3着馬が巴賞組、他の3回は巴賞組の1-3着独占だった。いずれも古い話なのでそのまま参考にはできないが、数の力で結果を出してくるという可能性はある。

　その巴賞組、いまでは前走重賞組に押されて馬券に絡む機会が減っているが、絡んでいた時代も、巴賞の好走馬がそのまま函館記念で好走していたわけではない。むしろ負けてきた馬が函館記念で好走して穴になってきた。1ハロンの違いがもたらす展開・流れの違いが穴馬券を産んできたのだ。

　特に今年の巴賞はかなりの差し競馬で、先行組や捲った馬が損をした競馬だった。重賞好走歴を考えると○マイスタイルなのだが、ここで人気では妙味が無い。ここはもっと思い切って◎アメリカズカップから入ってみる。

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【軸信頼】巴賞で2番人気を裏切って9着と大敗した4マイスタイル。ただ、時計以上に先行馬はプレッシャーがかかる苦しい競馬だった。瞬発力勝負では不利だが、明らかに前走(巴賞)より先行馬のスケールは小さくなった。それなら主役を張れる。13アーバンキッドは、前走やや強引な競馬で早めに動いた。無謀かも知れなかったが、あの経験は未来に生きる。2アメリカズカップは実績ないが馬場への適性高そう。

※7/7時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　毎年波乱傾向にある、ハンデ戦の函館記念。とても楽しみなレースです。函館芝2000メートルコースは、3-4コーナーにかけて下り坂になり、最後の直線が短いので、先行馬中心に狙うのがベスト。

　本命は、マイスタイルです。前走は終いが生きる流れで苦戦した印象ですが、函館2000メートルは過去に2戦して、2勝と抜群の適性をもっています。先行力もあるので今回の条件がベスト。

　最近は寒暖差がとても激しく各馬の体調も気になるところ。返し馬までしっかりと見て馬券購入したいですね。

※7/5時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　ステイフーリッシュが巻き返す。重賞勝ちは2200mの京都新聞杯だが2000mももちろん得意ゾーン。勝ち星からは遠ざかっているがGII、GIIIなら崩れない。

　巴賞で大波乱を演出したスズカデヴィアスだが、このレースは昨年5着。8歳馬だが、まだまだ元気だ。

　ナイトオブナイツも巴賞で見せ場をつくった。使った方がいいタイプで今回は上積みが見込める。マイスタイルも前走は競馬にならず。巻き返し可能だ。

※7/5時点での想定に基づいた予想になっておりますので、回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　距離や多頭数のレースに対する対応力が明暗を分けそう。

「“JRA、かつ2000ｍ以上、かつ2勝クラス以上、かつ出走頭数が13頭以上のレース”において優勝経験のない馬」は2013年以降[0-1-1-37](複勝率5.1%)ですし、「前走の出走頭数が今回より少ない頭数だった馬」も2013年以降[0-2-2-45](複勝率8.2%)と信頼できません。

　なお「“同年、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において11着以内となった経験のある馬」は2013年以降[4-6-5-25]と比較的堅実。

　格の高いレースで善戦してきたメートルダール、スズカデヴィアス、ステイフーリッシュあたりを中心視したいところです。

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

　サマー2000シリーズの第2戦で、函館競馬を盛り上げる名物レース。近年は以前に比べれば2分を切る勝ち時計も珍しくなくなってはきているが、開催の進んだ洋芝で行われるため高速馬場が主流の他場に比べて特殊な適正が問われるコースであることには違いない。その証拠にここ5年連続で重賞未勝利馬が勝利を飾っている。

1.距離短縮馬が優勢

　スタミナが要求されるレースであるため距離短縮馬の成績が良い。札幌開催だった09年を除く過去9年の成績だと、距離短縮馬は複勝率25.9%。以下、同距離馬が複勝率21.6%、距離延長馬が複勝率15.2%と続く。複勝回収率も距離短縮馬が135%で最も良い。

2.内枠有利

　過去9年の成績を枠番別にみてみると、最も良いのが2枠で複勝率38.9%。単勝・複勝回収率共に100%を超えている。単純に内枠(1-4枠)と外枠(5-8枠)を比べてみても、内枠の複勝率が25.4%なのに対し外枠の複勝率は12.5%しかない。

3.前走のコースに注目

　過去9年、前走函館コースを走っていた馬は複勝率10.7%と不振気味。勝ち馬は一頭も出ていない。対して、前走東京コースを走っていた馬が5勝しており複勝率は31.0%と上々。他にも、サンプルは少ないが前走新潟・中京だった馬も成績が良い。

　ポポカテペトルは不良馬場だった菊花賞で3着しているようにスタミナ・パワーを要する条件には適性がある。今回函館コースに変わるのはプラスだろう。前走の大敗は気掛かりだが、長期休養明けを叩いて中身が出来てきていれば一変しても驚けない。

　ステイフーリッシュは前走鳴尾記念3着。父ステイゴールドなので洋芝に変わるのはプラスだろうし、前々で立ち回れば大崩れはない。レッドローゼスは前走福島民報杯で長く良い脚を使い勝利。鉄砲の利くタイプだし、初重賞のここでも互角以上に戦えてよい。

　メートルダールはAJCCで3着しているようにスタミナに不安はないし、パワーのいる函館コースには適性がありそう。ここで見直したい。以下、条件自体はそこまで合っていなさそうだが実績上位のエアスピネル、前走59kgを背負い巴賞を勝ったスズカデヴィアス、同条件2戦2勝のマイスタイル。

毎年新たな謎を突き付けられる夏の函館の難しい重賞。それでも前走値トップとハンデ0.5馬は機能するという教訓から☆スズカデヴィアスは押さえ必須。しかし前走のように前が飛ばすのかどうか。これならもう1頭の0.5刻みで◎ステイフーリッシュ抜擢。前走値からは○レッドローゼス、▲ナイトオブナイツ。

久々を叩かれて動きが一変した4マイスタイルを推す。先行力があり56キロは魅力。早めの仕掛けで初重賞Vだ。次位は10ステイフーリッシュで自在な脚があり条件はベスト。▲は14ナイトオブナイツで展開に注文はつくが末脚は強力。