【ジャンプアップ】
バレリオの進化を見たい。紐解けば2017年。2歳9月の中山・芝2000mの新馬を勝った際の、上り33秒7という末脚は、坂コースを思えば出色。
しかし、筋肉量が骨格に合致しない。成長期間など設け、3歳12月の中京・芝2200mで2勝目をあげ、前回の
青嵐賞はデビュー時から32キロ増の500キロで出走。前半1000mは59秒9のミドルペースでよどみなく展開、上り3Fのレースラップは11秒5-11秒3-11秒9(3Fは34秒7)。好位3番手から上り34秒4でスカッとひと差し。同日のダービーの決着タイムより約1秒遅かったが、2分23秒5で走れば、少なくとも3勝クラスでは通用する。芦毛ながら身体は硬質、ただ夏場はいいのだろう。今回は歩様にも比較的柔らかみがあり皮膚も薄く見せている。
対抗は
ゴージャスランチ。3歳秋は、
ローズS4着、
秋華賞(8着)に駒を進めた好素材。自己条件から再出発を果たし、3勝クラスは近4・2着と好結果を出しており、前走の佐渡Sは、後半5Fをすべて11秒台で走破。ラスト3F目に10秒9というHラップを踏み僅差2着に粘り込んだ。内回りなら2200m延長も問題はない。
割って入れば
ノチェブランカの粘り込み。福島2600mで初勝利を挙げ、本格化を待ちつつ経験を積んできたが、3勝クラスの時計決着や流れにも慣れ、ジワジワと着順をあげている。末一手だけにコース取りや流れに左右されるが、タイトに馬群を割れれば
フェイズベロシティ。長期休養明けをひと叩き、実力馬
ステイパーシストの変わり身を連下に一考。